連絡先リストのサイズを制御するための詳細設定

連絡先リストのサイズを制御するための詳細な構成設定を管理できます。デフォルトでは、リスト内の連絡先の数に制限はありません。

sametime.ini ファイルの [Config] セクションにある MAX_NUMBER_OF_SUBSCRIBES_PER_CLIENT 設定によって、クライアントがサブスクライブできるユーザーまたは在席状況を確認できるユーザーの数が制限されます。公開グループは、1 つのサブスクリプションとしてカウントされます。この制限は、サーバー属性として公開され、クライアントの責任でそれを施行します。サーバーでこの制限を施行するには、 sametime.ini ファイルの [Config] セクションにある IGNORE_SUBSCRIBES_ABOVE_MAX の値を設定します。

sametime.ini ファイルの [Directory] セクションにある ST_GROUPS_MAX_MEMBERS 設定によって、IBM® Sametime® Community Server が公開グループで許可する最大ユーザー数が制限されます。公開グループが大きくなりすぎた場合、そのグループは空のように見えます。グループに、大きすぎるというマークがいったん付けられると、ディレクトリで内容が最大数を下回るように変更された場合でも、サーバーが再起動されるまでマークが付けられたままです。この値は、1 から 1000 までの数値に設定してください。 1,000 というメンバー数は、推奨されている最大グループサイズです。0 (ゼロ) の値は設定しないでください。これは、この機能がオフであることを示します。

sametime.ini ファイルの [Config] セクションにある SEND_IGNORING_ANNOUNCEMENT_ONLY_ONCE_PER_SESSION 設定は、ユーザーの連絡先リストが設定された制限を超えたことを知らせるアナウンスを、Sametime サーバーが送信する頻度を制限します。この値を 1 に設定して、ユーザーセッションごとにメッセージが一度だけ表示されるようにします。これを行わないと、連絡先リストの制限を超えるたびにアナウンスが送られます。

ポリシーと MAX_NUMBER_OF_SUBSCRIBES_PER_CLIENT

[連絡先リストのサイズを制限する] ポリシーと [連絡先] ポリシーの設定により、連絡先リストのサイズは制御されますが、サブスクリプションは制限されません。例えば、このポリシーを 5 に設定して、200 件の連作先を含むチャット履歴を開くと、クライアントは 205 人のユーザーをサブスクライブできます。これを 5 に設定したときに、ユーザーがリストに 100 件の連絡先を既に登録している場合は、連絡先が削除されることはありませんが、連絡先を削除するよう指示するプロンプトが表示されます。MAX_NUMBER_OF_SUBSCRIBES_PER_CLIENT は、クライアントがこの制限を超える数のユーザーをサブスクライブしないように制限します。

Sametime.ini ファイル

[Config]
MAX_NUMBER_OF_SUBSCRIBES_PER_CLIENT=750
IGNORE_SUBSCRIBES_ABOVE_MAX=751
[Directory]
ST_GROUPS_MAX_MEMBERS=900

Sametime Unified Telephony 考慮事項

Sametime Unified Telephony 環境の場合、以下の設定を適用する必要があります。
表 1. Sametime Unified Telephony
Sametime サーバーのバージョン
IGNORE_SUBSCRIBES_
ABOVE_MAX デフォルト値
IGNORE_SUBSCRIBES_
ABOVE_MAX 必須設定
8.0.x -1 (無効) -1 である必要があります。この設定は、sametime.ini から省略することも、明示的に -1 に設定することもできます。
8.5.x -1 (無効) -1 である必要があります。この設定は、sametime.ini から省略することも、明示的に -1 に設定することもできます。