フィーチャーパック 8 の新機能

以下の管理者用のフィーチャーと機能拡張は、IBM® Domino 9.0.1 Social Edition フィーチャーパック 8 の新機能です。

ビューをデータベース外に移動する

ビューをデータベースから、分離されたビュー索引ファイル (.NDX ファイル) に移動することができます。この機能は、大きなデータベースの場合に役立つものであり、以下の利点があります。
  • 64 GB の上限に達しないように、データベースファイルのサイズを小さくする。
  • データベースのバックアップとリストアの高速化。
  • データベースとビューへの同時アクセスを可能にすることによるパフォーマンスの向上。
.NDX ファイルには 1 TB の制限があります。実際にビューをどこまで大きくできるかの決定は、アプリケーションの応答性、または .NDX の 1 TB の制限に到達する前にその他の制限に到達するかどうかに基づきます。

詳しくは、データベース外にビューを移動するのトピックを参照してください。

文書サマリーデータの上限を 16 MB に増やす

Notes 9 データベース上の文書サマリーデータの上限を増やすことができます。サマリーデータは、リッチテキスト以外のフィールド、数値フィールド、日時フィールドのデータです。

以前は、1 つの文書内のすべてのサマリーデータフィールドの合計サイズは、64 K に制限されていました。この制限は 16 MB になりました。単一フィールドのサイズの上限は、引き続き 64 K です。ビューのサイズの上限は、結合されたキーとデータに対しては引き続き 64 K です。

データベース上のサマリーデータの上限を増やすには、以下のサーバーコマンドを使用します。
load compact -LargeSummary on database.nsf

詳しくは、文書サマリーデータの上限を 16 MB に増やすのトピックを参照してください。

IBM Domino で提供される Java JRE バージョン 1.8

IBM Notes と IBM Domino で提供される Java Runtime Environment は、最新機能へのアクセスを提供するために Java JRE バージョン 1.8 にアップグレードされました。IBM Domino Designer は、引き続き Java 1.6 を使用してコンパイルします。

すべてのメールファイルで「日付によるグループ化」機能を有効にする

管理者は、notes.ini 設定の EnableGroupByDate=1 を Notes クライアントにプッシュして、メールファイル内の [表示] > [日付によるグループ化] オプションを有効にできます。 有効にすると、IBM Notes クライアント上の受信ボックス、[すべての文書] ビュー、個人フォルダ内のメッセージが相対的な日付 (今日、昨日、先週など) 別にグループ化されます。

ユーザーは [表示] > [日付によるグループ化] を選択して、設定をオフにすることができます。

詳しくは、すべてのメールファイルで「日付によるグループ化」機能を有効にするのトピックを参照してください。

すべてのメールファイルで「メッセージの冒頭の表示」機能を有効にする

管理者は、notes.ini 設定の EnableBeginningOfMessage=1 を Notes クライアントにプッシュして、メールファイル内の [表示] > [メッセージの冒頭] オプションを有効にできます。

有効にすると、Notes クライアントユーザーには、受信ボックスまたは個人用フォルダにあるメッセージの最初の 100 文字が件名とともに表示されます。ユーザーは [表示] > [メッセージの冒頭] を選択して、設定をオフにすることができます。

詳しくは、すべてのメールファイルで「メッセージの冒頭の表示」機能を有効にするのトピックを参照してください。

インターネットメッセージへの転送または返信時に MIME 形式を保持する

管理者は、notes.ini 設定の KeepReplyForwardMime=1 を Notes Standard 版クライアントにプッシュできます。この設定により、ユーザーがインターネットから受信したメッセージに返信したりそのメッセージを転送する際に MIME メッセージ形式が保持されます。この設定がない場合、MIME メッセージは Notes リッチテキストに変換されます。これにより MIME 形式の一部が失われる可能性があります。

この設定が有効な場合、ユーザーがインターネットからのメッセージに返信したりそのメッセージを転送するとき、元のメッセージを MIME で忠実に表示するために Notes 埋め込みブラウザが使用されます。ユーザーは元のメッセージを編集できませんが、それらのメッセージの情報をコピーして応答に貼り付けることができます。

詳しくは、インターネットメッセージの転送または返信時に MIME 形式を保持するのトピックを参照してください。

Notes ブラウザのプラグインは、IBM Notes パッケージの一部ではなくなりました。

Notes ブラウザのプラグインは、Notes クライアントパッケージで提供されなくなりました。代わりに、IBM Client Application Access (ICAA) という、Notes アプリケーションへのアクセスを提供する軽量の新規クライアントが使用できます。ICAA は Notes のお客様が無償で使用でき、パスポートアドバンテージからダウンロードできます。詳しくは、IBM Client Application Access の資料を参照してください。

SAML 統合 ID プロバイダとして ADFS 3.0 をサポート

Microsoft Active Directory Federation Services (ADFS) 3.0 は、Security Assertion Markup Language (SAML) の統合 ID プロバイダ (IdP) として使用できるようになりました。 詳しくは、Security Assertion Markup Language (SAML) を使用して統合 ID 認証を設定するのセクションを参照してください。