IBM® Informix® 12.10

製品の概要

IBM® Informix® は従来のリレーショナル データベース、オブジェクト リレーショナル データベース、そして次元データベースを管理する、高速でスケーラブルなデータベース サーバです。フットプリントが小さく、自己管理機能が備わっているため、組込みのデータ管理ソリューションに適しています。

IBM Informix データベース サーバは、UNIX、Linux、Mac OS X、および Windows の各オペレーティング システムで実行できます。

すべてのエディションの Informix には、データベース サーバに加えて、以下のクライアント ツールが含まれています。

他のエディションの Informix には、ウェアハウジング ツールやクラウド機能などの追加機能が含まれています。

以下に、各種機能領域の Informix 機能について要約します。

インストール
簡単なインストール プログラムを使用して Informix とクライアント ツールをインストールします。通常のインストール後、サーバが作成され、構成され、そして開始されます。
また、Informix のサイレント インストールまたはカスタム インストールを実行できます。
仮想イメージ
Informix データベース サーバのイメージを、IBM Workload Deployer によって管理される IBM PureApplication™ System または VMware ESX 環境でデプロイする場合、IBM Informix Hypervisor Edition をダウンロードできます。Hypervisor Edition はクラウド仮想環境用に最適化されており、オペレーティング システムが同梱されています。
事前に構成された仮想デスクトップ環境を必要とする場合には、IBM Informix Virtual Appliance をダウンロードできます。Informix Virtual Appliance は、ご使用のホスト コンピュータ上でローカルに実行するか、クラウドまたは VMware インフラストラクチャ環境でリモートに実行します。
データベース設計
オンライン トランザクション処理 (OLTP) アプリケーションをサポートするリレーショナル データベースを設計できます。Informix は、ANSI データベースをサポートしていて、SQL 言語の業界標準に準拠しています。
管理
onconfig ファイルの構成パラメータを設定し、さらに環境変数を設定することによって、データベース サーバを構成します。Informix は、 OAT で、またはコマンド行ユーティリティと SQL 文を使用して管理します。
Informix のパフォーマンスは、メモリ管理、フラグメント化、並列化、および問合せ最適化を構成して調整できます。
データのバックアップとリストアが可能です。
サーバがオンラインの場合も、サーバ構成を更新できます。
多くの共通管理タスクは、スケジューラを使用して自動実行されるようにスケジュールに入れます。その他のほとんどすべての管理タスクも自動化できます。問題についてアラートを出すようにアラームを構成できます。
高可用性クラスタをセットアップすることによって、連続可用性および負荷分散用に重複したサーバを構成できます。
データ レプリケーション
異機種混合のサーバ間のデータを、エンタープライズ レプリケーションを構成することによって、レプリケートできます。また、SQL 文およびファイルをサーバ間で伝搬できます。
アプリケーション開発
アプリケーションは、IBM Informix Client Software Development Kit (Client SDK) に組み込まれている ODBC、JDBC、.NET、ESQL/C、OLE/DB のいずれかの API を使用して作成できます。言語サポートには、SQL、 SPL、C、.NET、Java™、PHP が含まれています (この限りではありません)。
多文化データを格納および処理できます。
4GL 言語でアプリケーションを作成するには、IBM Informix Genero® を購入できます。
Informix アプリケーションは、IBM Data Studio を使用して開発できます。
Informix の組込み
アプリケーションに Informix を簡単に組み込めます。コマンド行ユーティリティと SQL 文を使用して、データベース サーバ管理のすべての面についてのスクリプトを作成できます。
ご使用のデータベース サーバ環境についての十分に構成されたスナップショットを作成し、それを多数のコンピュータにデプロイできます。
Informix の拡張
Informix の組込み拡張機能を使用すると、特殊なデータ型の処理、従来のリレーショナル データベースでは使用できなかったその他の機能の実行が可能になります。
また、ユーザ定義のデータ型、ルーチン、アクセス方法、および他のオブジェクトも作成できます。ユーザ定義オブジェクトを DataBlade モジュールとしてパッケージできます。
セキュリティ
データの暗号化、接続の保護、ユーザ特権とユーザ アクセスの制御、およびデータ セキュリティの監査を行えます。
データ ウェアハウス
意思決定支援システム アプリケーションをサポートするデータ マートまたは次元データベースを設計できます。
一部のエディションの Informix で使用可能な IBM Informix Warehouse Accelerator を用いて、ウェアハウジング問合せの速度を上げることができます。


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