IBM MQ メッセージ

本書では、 IBM® MQ メッセージの概念、メッセージ・パーツ、およびメッセージ記述子について説明します。

IBM MQ メッセージは、次の 2 つの部分で構成されます。
  • メッセージ・プロパティー
  • アプリケーション・データ
図 1 は、メッセージを表しており、メッセージがどのようにメッセージ・プロパティーとアプリケーション・データに論理的に分割されているかを示しています。
図1: メッセージの表現
メッセージ記述子で構成されるメッセージ。メッセージ記述子は、メッセージ ID と持続性で構成されます。 これらがメッセージ・プロパティーを形成します。 メッセージの「アプリケーション・データ」部分には、「アドレス」と「請求の詳細」の 2 つのフィールドがあります。

IBM MQ メッセージで伝送されるアプリケーション・データは、データ変換が行われない限り、キュー・マネージャーによって変更されません。 また、 IBM MQ は、このデータの内容に制限を設定しません。 各メッセージ内のデータの長さは、 キューとキュー・マネージャーのいずれの MaxMsgLength 属性の値を超えることもできません。

IBM MQ for AIX®[IBMi] IBM MQ for IBM i IBM MQ for HP-UXIBM MQ for Linux®IBM MQ for Solaris、および IBM MQ for Windowsでは、キュー・マネージャーとキューの MaxMsgLength 属性のデフォルトは 4 MB (4 194 304 バイト) です。これは、必要に応じて最大 100 MB (104 857 600 バイト) に変更できます。

[IBMi]注: IBM iで 15 MB を超える IBM MQ メッセージを使用する予定の場合は、 IBM iを参照してください。

[z/OS] IBM MQ for z/OS®では、キュー・マネージャーの MaxMsgLength 属性は 100 MB に固定され、キューの MaxMsgLength 属性は 4 MB (4 194 304 バイト) にデフォルト設定されます。これは、必要に応じて最大 100 MB に変更できます。

一部の環境では、メッセージを MaxMsgLength 属性の値より少し短くします。 詳しくは、 メッセージ内のデータを参照してください。

MQPUT または MQPUT1 MQI 呼び出しを使用する際は、メッセージを作成します。 ユーザーがこれらの呼び出しへの入力として制御情報 (メッセージの優先順位や応答キューの名前など) とデータを提供した後、 呼び出しによってキューにメッセージが書き込まれます。 これらの呼び出しについて詳しくは、 MQPUT および MQPUT1 を参照してください。

メッセージ記述子
メッセージ制御情報にアクセスするには、メッセージ記述子 を定義する MQMD 構造体を使用します。

MQMD 構造体の詳細については、 MQMD-メッセージ記述子を参照してください。

メッセージの発信元に関する情報を含む MQMD 内のフィールドの使用方法の説明については、 メッセージ・コンテキスト を参照してください。

メッセージ記述子にはさまざまなバージョンがあります。 メッセージのグループ化およびセグメント化に関する追加情報 ( メッセージ・グループ を参照) メッセージ記述子 (または MQMDE) のバージョン 2 で提供されます。 これは、追加のフィールドがあることを除いてバージョン 1 のメッセージ記述子と同じです。 これらのフィールドについては、 MQMDE-メッセージ記述子拡張で説明されています。