サーバー・オプション
インストール時に、IBM Spectrum Protect™ は、サーバーを開始するための一連のデフォルト・オプションが入っているサーバー・オプション・ファイルを提供します。
ファイルは次のとおりです。
- サーバー・インスタンス・ディレクトリー内の dsmserv.opt
サーバー・オプションを使用すると、以下をカスタマイズできます。
- 通信
- サーバー・ストレージ
- クライアント/サーバー
- 日付、数値、時刻、および言語
- データベースおよび回復ログ
- データ転送
- メッセージ
- イベント・ロギング
- セキュリティーおよびライセンス交付
現行のオプション設定を表示するには、次を入力します。
query option
- サーバー・オプションの変更
サーバーは、サーバーの初期設定時にサーバー・オプション・ファイルを読み取ります。ファイルを編集してサーバー・オプションを更新する場合は、更新したサーバー・オプション・ファイルを活動化するためにサーバーを停止してから始動する必要があります。 - サーバー・オプションのタイプ
サーバー・オプションを使用すると、一部の機能およびプロセスの動作方法をカスタマイズできます。 - 3494SHARED
3494SHARED オプションは、IBM 3494 ライブラリーが IBM Spectrum Protect 以外のアプリケーションを共用できるかどうかを指定します。 - ACSACCESSID
ACSACCESSID オプションは、ACSLS ライブラリー用に ACS アクセス制御の ID を指定します。 - ACSLOCKDRIVE
ACSLOCKDRIVE オプションは、ACSLS ライブラリー内のドライブがロックされるかどうかを指定します。ドライブのロックは、共有環境において ACSLS ライブラリー中のドライブの排他使用を保証します。しかし、ライブラリーがロックされていないと、パフォーマンスがいくらか向上します。他のアプリケーションが IBM Spectrum Protect ドライブを共用しない場合は、ドライブ・ロックは必要ありません。 - ACSQUICKINIT
ACSQUICKINIT オプションは、サーバーの始動時に ACSLS ライブラリーの初期化が高速初期化であるか完全初期化であるかを指定します。デフォルト値は Yes です。高速初期化を行うと、IBM Spectrum Protect Server インベントリーと ACSLS ライブラリー・インベントリーを (ライブラリーの監査によって) 同期するのに伴うオーバーヘッドを避けることができます。 - ACSTIMEOUTX
ACSTIMEOUTX オプションは、ACSLS API の組み込みタイムアウト値の倍数を指定します。ENTER、EJECT、および AUDIT ACS API の組み込みタイムアウト値は 1800 秒で、他のすべての ACSLS API では 600 秒です。例えば、指定した倍数値が 5 の場合には、監査 API のタイムアウト値は 9000 秒となり、他のすべての API は 3000 秒になります。 - ACTIVELOGDIRECTORY
ACTIVELOGDIRECTORY オプションは、すべての活動ログが保管されるディレクトリーの名前を指定します。 - ACTIVELOGSIZE
ACTIVELOGSIZE オプションは、合計ログ・サイズを設定します。 - ADMINCOMMTIMEOUT
ADMINCOMMTIMEOUT オプションは、データベース更新を引き起こす操作中に、予期された管理クライアント・メッセージをサーバーが待機する時間を指定します。 - ADMINIDLETIMEOUT
ADMINIDLETIMEOUT オプションは、サーバーがセッションを取り消す前に、管理クライアント・セッションがアイドル状態でいられる時間 (分) を指定します。 - ADMINONCLIENTPORT
ADMINONCLIENTPORT オプションは、管理用セッションが TCPPORT を使用できるかどうかを指定します。デフォルト値は YES です。
ADSMGROUPNAME
ADSMGROUPNAME オプションは、Windows グループの名前を指定します。 IBM Spectrum Protect サーバーを NT 統合ログオンによって使用するためには、クライアント・ノードがこのグループのメンバーでなければなりません。 また、クライアント・ノードも登録済み IBM Spectrum Protect クライアント・ノードでなければなりません。- ALIASHALT
ALIASHALT オプションによって、管理者は IBM Spectrum ProtectHALT コマンドに別の名前を付けることができます。 - ALLOWDESAUTH
ALLOWDESAUTH オプションは、サーバーとバックアップ/アーカイブ・クライアント間の認証に Data Encryption Standard (DES) アルゴリズムを許可するかどうかを指定します。 - ALLOWREORGINDEX
ALLOWREORGINDEX オプションは、サーバー開始の索引再編成が使用可能か使用不可かを指定します。 - ALLOWREORGTABLE
ALLOWREORGTABLE オプションは、サーバー開始のテーブル再編成が使用可能か使用不可かを指定します。 - ARCHFAILOVERLOGDIRECTORY
ARCHFAILOVERLOGDIRECTORY オプションは、アーカイブ・ログ・ディレクトリーに保管できないアーカイブ・ログ・ファイルを保管するためにサーバーが使用するディレクトリーを指定します。 - ARCHLOGCOMPRESS
IBM Spectrum Protect サーバー上のアーカイブ・ログの圧縮は、有効 または無効にすることができます。 アーカイブ・ログを圧縮すると、ストレージに必要なスペースの量が削減されます。 - ARCHLOGDIRECTORY
ARCHLOGDIRECTORY オプションは、ログ・ファイルに示されるすべてのトランザクションを完了してから、データベース・マネージャーがそのログ・ファイルをアーカイブできるディレクトリーを指定します。 - ARCHLOGUSEDTHRESHOLD
ARCHLOGUSEDTHRESHOLD オプションは、アーカイブ・ログの使用済みファイル・スペースのパーセンテージとの関連で自動データベース・バックアップの開始時期を指定します。デフォルトは 80 % です。 - ASSISTVCRRECOVERY
ASSISTVCRRECOVERY オプションは、 逸失したかまたは破壊された重要カートリッジ・レコード (VCR) 状態から 回復させる際に IBM Spectrum Protect が IBM 3590 ドライブを援助するかどうかを指定します。YES (デフォルト値)を指定した場合、 マウント処理中に IBM Spectrum Protect がエラーを検知すると、 取り外し処理中にデータの終わりを探し、ドライブが VCR を回復できるようにします。VCR がないか破壊されていることによりドライブが高速検索を実行できないため、テープ操作中、パフォーマンスに若干の影響がある可能性があります。しかし、データの損失はありません。 - AUDITSTORAGE
ライセンス監査操作の一部として、サーバーは、バックアップ、アーカイブ、およびスペース管理ファイルに使用されるサーバー・ストレージの量を、ノード別に計算します。大量のデータを管理しているサーバーの場合には、この計算に相当な CPU 時間を要することがあり、また他のサーバー活動を停止させることがあります。AUDITSTORAGE オプションを使用して、ストレージの計算を ライセンス監査に含めないように指定することができます。 - BACKUPINITIATIONROOT
BACKUPINITIATIONROOT オプションは、サーバーが IBM Spectrum Protect 許可ユーザーではないユーザーに対して、ノード・パラメーター値をオーバーライドするかどうかを指定します。 - CHECKTAPEPOS
CHECKTAPEPOS オプションは、IBM Spectrum Protect サーバーが 磁気テープ上のデータ・ブロックの位置の妥当性検査を行うかどうかを指定します。 - CLIENTDEDUPTXNLIMIT
CLIENTDEDUPTXNLIMIT オプションは、クライアント・サイドの重複排除データがバックアップまたはアーカイブされる際のトランザクションの最大サイズを指定します。 - CLIENTDEPLOYCATALOGURL
CLIENTDEPLOYCATALOGURL オプションは、自動クライアント・デプロイメント操作で使用されるカタログ・ファイルの場所を指定します。 - CLIENTDEPLOYUSELOCALCATALOG
CLIENTDEPLOYCATALOGURL オプションは、自動クライアント・デプロイメント操作で使用されるカタログ・ファイルのローカル・バージョンを指定します。 - COMMMETHOD
COMMMETHOD オプションは、サーバーが使用する通信方式を指定します。 - COMMTIMEOUT
COMMTIMEOUT オプションは、データベースを更新する操作中に、サーバーが予期されるクライアント・メッセージを待機する時間を指定します。時間がこのタイムアウト値を超えると、サーバーはクライアントとのセッションを終了します。クライアントがタイムアウトにならないように、このタイムアウト値を増やす必要があることがあります。ユーザー環境で重いネットワーク負荷がある場合、あるいはクライアントが大きいファイルのバックアップを取る場合に、クライアントがタイムアウトになることがあります。 - CONTAINERRESOURCETIMEOUT
CONTAINERRESOURCETIMEOUT オプションは、コンテナー・ストレージ・プールへのデータ保管操作が完了するまで待機する時間を指定します。
DATEFORMAT
DATEFORMAT オプションは、サーバーが表示する日付の形式を指定します。- DBDIAGLOGSIZE
このオプションは、診断ログ・ファイルによって使用されるスペースの量を制御するのに役立ちます。 - DBDIAGPATHFSTHRESHOLD
DBDIAGPATHFSTHRESHOLD オプションは、db2diag.log ファイルを含むファイル・システムまたはディスクのフリー・スペースのしきい値を指定します。 - DBMEMPERCENT
データベース・マネージャー・プロセス専用の仮想アドレス・スペースの比率を指定するには、このオプションを使用します。 - DBMTCPPORT
DBMTCPPORT オプションは、データベース・マネージャーの TCP/IP 通信ドライバーがクライアント・セッションの要求を待つポート番号を指定します。 - DEDUPREQUIRESBACKUP
DEDUPREQUIRESBACKUP オプションは、ストレージ・プールをバックアップする前に、データ重複排除用にセットアップされた 1 次順次アクセス・ストレージ・プールのボリュームをレクラメーション処理できるかどうか、また重複データを破棄できるかどうかを指定します。 - DEDUPTIER2FILESIZE
DEDUPTIER2FILESIZE オプションは、IBM Spectrum Protect が Tier 2 データ重複排除の使用を開始するファイル・サイズを指定します。 - DEDUPTIER3FILESIZE
DEDUPTIER3FILESIZE オプションは、IBM Spectrum Protect が Tier 3 データ重複排除の使用を開始するファイル・サイズを指定します。 - DEVCONFIG
DEVCONFIG オプションは、IBM Spectrum Protect が装置構成情報のバックアップ・コピーを保管するファイルの名前を指定します。 - DISABLEREORGTABLE
DISABLEREORGTABLE オプションは、テーブル・リストに指定されたテーブル名に対して、オンライン・テーブル再編成を無効にする かどうかを指定します。 - DISABLESCHEDS
DISABLESCHEDS オプションは、IBM Spectrum Protect サーバーのリカバリー時に管理およびクライアント・スケジュールを使用不可にするかどうかを指定します。 - DISPLAYLFINFO
DISPLAYLFINFO オプションは、アカウンティング・レコードおよび要約テーブル項目がノード名を報告する方法を指定します。 - DNSLOOKUP
DNSLOOKUP オプションは、サーバーが、自分と接続するシステムのドメイン名サーバー (DNS) 名を判別するためにシステム API 呼び出しを使用するかどうかを指定します。 - DRIVEACQUIRERETRY
DRIVEACQUIRERETRY オプションにより、サーバーが IBM 349x ライブラリー内のドライブ獲得を試行する回数を指定できます。 ライブラリーを複数のアプリケーションで共有する場合、そのドライブが使用可能でないときに (バックグラウンドのポーリング・プロセスを使用することにより) サーバーで使用可能であると表示されることがあります。 - ENABLENASDEDUP
ENABLENASDEDUP サーバー・オプションは、Network Attached Storage (NAS) ファイル・サーバーによって保管されるデータをサーバーが重複排除するかどうかを指定します。このオプションは、NetApp ファイル・サーバーにのみ適用されます。 - EVENTSERVER
EVENTSERVER オプションは、始動時にサーバーがイベント・サーバーとの接続を試みる必要があるかどうかを指定します。 - EXPINTERVAL
EXPINTERVAL オプションは、IBM Spectrum Protect によって処理される自動インベントリー満了処理の間隔を時間単位で指定します。 インベントリー満了処理では、クライアント・ファイルをバインドした 管理クラスによって指定されたサーバーから、クライアント・バックアップ・コピーと アーカイブ・ファイル・コピーを除去します。満了処理が定期的に実行されないと、期限切れのクライアント・ファイルからストレージ・プール・スペースがレクラメーション処理されないので、サーバーはポリシーが必要とする以上のストレージ・スペースを必要とします。 - EXPQUIET
EXPQUIET オプションは、IBM Spectrum Protect が期限切れ処理中に詳細メッセージを送信するかどうかを指定します。 
FASPBEGPORT
FASPBEGPORT オプションは、IBM Aspera® Fast Adaptive Secure Protocol (FASP®) テクノロジーによるネットワーク通信に使用されるポート番号の範囲の開始番号を指定します。
FASPENDPORT
FASPENDPORT オプションは、IBM Aspera Fast Adaptive Secure Protocol (FASP) テクノロジーによるネットワーク通信に使用されるポート番号の範囲の終了番号を指定します。
FASPTARGETRATE
FASPTARGETRATE オプションは、IBM Aspera Fast Adaptive Secure Protocol (FASP) テクノロジーによるデータ転送のターゲット速度を指定します。ターゲット速度を指定することで、Aspera FASP テクノロジーを使用する各ネットワーク接続の帯域幅を制限します。この方法では、すべてのネットワーク接続で確実に十分な帯域幅を使用できるようにすることができます。- FFDCLOGLEVEL
FFDCLOGLEVEL オプションは、First Failure Data Capture (FFDC) ログに表示される一般サーバー・メッセージのタイプを指定します。 - FFDCLOGNAME
FFDCLOGNAME オプションは、First Failure Data Capture (FFDC) ログの名前を指定します。 - FFDCMAXLOGSIZE
FFDCMAXLOGSIZE オプションは、First Failure Data Capture (FFDC) ログ・ファイルのサイズを指定します。 - FFDCNUMLOGS
FFDCNUMLOGS オプションは、循環ロギングに使用できるログ・ファイルの数を指定します。デフォルト値は 10 です。 - FILEEXIT
FILEEXIT オプションは、使用可能イベントが経路指定されるファイルを指定します。ログに記録された各イベントは、このファイルの中のレコードです。 - FILETEXTEXIT
FILETEXTEXIT オプションは、使用可能イベントが経路指定されるファイルを指定します。記録された各イベントは、読み取り可能な固定サイズの行です。 - FIPSMODE
FIPSMODE オプションは、連邦情報処理標準 (FIPS) モードが非 Secure Sockets Layer (SSL) 操作で有効になるかどうかを指定します。 - FSUSEDTHRESHOLD
FSUSEDTHRESHOLD オプションは、アラート・メッセージが出される前にデータベースが埋め込むことができるファイル・システムの割合 (パーセント) を指定します。 - IDLETIMEOUT
IDLETIMEOUT オプションは、サーバーがセッションを取り消す前にクライアント・セッションがアイドル状態であってもよい時間 (分) を指定します。ユーザー環境で重いネットワーク負荷がある場合に、クライアントがタイムアウトにならないように、このタイムアウト値を増やすことが必要になることがあります。ただし、多数のアイドル・セッションによって他のユーザーのサーバーへの接続が妨げられることがある点に注意してください。 - KEEPALIVE
KEEPALIVE オプションは、伝送制御プロトコル (TCP) のキープアライブ機能が、アウトバウンド TCP ソケットで有効にするかどうかを指定します。TCP キープアライブ機能は、2 つのデバイス間のリンクが機能していることを確認するため、1 つのデバイスから他方のデバイスに伝送を送信します。 - KEEPALIVETIME
KEEPALIVETIME オプションは、TCP が応答を受信した場合にキープアライブ伝送を送信する頻度を指定します。このオプションは、KEEPALIVE オプションを YES に設定した場合のみ適用されます。 - KEEPALIVEINTERVAL
KEEPALIVEINTERVAL オプションは、応答が受信されない場合のキープアライブ伝送を送信する頻度を指定します。このオプションは、KEEPALIVE オプションを YES に設定した場合のみ適用されます。 - LANGUAGE
LANGUAGE オプションはロケールの初期化を制御します。ロケールには、コンソールおよびサーバーで使用される言語、日付、時刻、数値の形式が組み込まれています。 - LDAPCACHEDURATION
LDAPCACHEDURATION オプションは、IBM Spectrum Protect サーバーが LDAP パスワード認証情報をキャッシュに入れる時間の長さを決定します。 - LDAPURL
LDAPURL オプションは、Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) サーバーの場所を指定します。LDAP サーバーの構成後に、LDAPURL オプションを設定します。 - MAXSESSIONS
MAXSESSIONS オプションは、サーバーと接続できる同時クライアント・セッションの最大数を指定します。 - MESSAGEFORMAT
MESSAGEFORMAT オプションは、複数行メッセージのすべての行にメッセージ番号を表示するかどうかを指定します。 - MIRRORLOGDIRECTORY
MIRRORLOGDIRECTORY オプションは、活動ログのパスをミラーリングするディレクトリーを指定します。 - MOVEBATCHSIZE
MOVEBATCHSIZE オプションは、同じサーバー・トランザクション内で 1 つのバッチとして移動およびグループ化されるクライアント・ファイルの数を指定します。 このデータ移動は、ストレージ・プールのバックアップおよびリストア、マイグレーション、レクラメーション、および MOVE DATA 操作によって起こります。このオプションは、MOVESIZETHRESH オプションと一緒に機能します。 - MOVESIZETHRESH
MOVESIZETHRESH オプションは、同じサーバー・トランザクション内で 1 つのバッチとして移動されるデータ量のしきい値をメガバイト単位で指定します。 このしきい値に達すると、現在のバッチにそれ以上のファイルは追加されず、現在のバッチが移動された後に 新しいトランザクションが起動されます。 - MSGINTERVAL
MSGINTERVAL オプションは、サーバー用のテープをマウントするようオペレーターにプロンプトを出すメッセージとメッセージの間の時間 (分数) を指定します。
NAMEDPIPENAME
NAMEDPIPENAME オプションは、送信側プロセスと受信側プロセスの場所を知らなくても、それらのプロセス間の通信が可能になる通信方式を指定します。名前が別名と同様の働きをし、2 つのプロセスが同じコンピューター上にあっても、 接続されたドメインを越えていても、2 つのプロセスを接続します。- NDMPCONNECTIONTIMEOUT
NDMPCONNECTIONTIMEOUT サーバー・オプションは、LAN を介して NDMP リストア処理中に IBM Spectrum Protect サーバーが状況の更新を受け取るまで待機する時間を、1 時間単位で指定します。大規模な NAS ファイル・システムの NDMP リストア操作は、長時間、非活動状態になることがあります。デフォルト値は 6 時間です。 - NDMPCONTROLPORT
NDMPCONTROLPORT オプションは、特定の Network Data Management Protocol (NDMP) 操作の内部通信で使用するポート番号を指定します。IBM Spectrum Protect サーバーは、汎用 NDMP テープとして機能しません。 - NDMPENABLEKEEPALIVE
NDMPENABLEKEEPALIVE サーバー・オプションは、IBM Spectrum Protect サーバーが Network Attached Storage (NAS) 装置への Network Data Management Protocol (NDMP) 制御接続で伝送制御プロトコル (TCP) キープアライブを使用可能にするかどうかを指定します。デフォルト値は NO です。 

NDMPKEEPIDLEMINUTES
NDMPKEEPIDLEMINUTES サーバー・オプションは、オペレーティング・システムが Network Data Management Protocol (NDMP) 制御接続で最初の伝送制御プロトコル (TCP) キープアライブ・パケットを送信する前の時間の長さを分単位で指定します。 デフォルトは 120 分です。- NDMPPORTRANGE
NDMPPORTRANGE オプションは、IBM Spectrum Protect が network-attached storage (NAS) 装置からデータ転送のセッションを受け入れるためのポート番号を取得するときに循環するポート番号の範囲を指定します。デフォルト値は 0,0 です。これは、IBM Spectrum Protect がオペレーティング・システムにポートを準備させることを意味します (一時ポート)。 - NDMPPREFDATAINTERFACE
このオプションは、サーバーがすべての Network Data Management Protocol (NDMP) バックアップ・データの受信に使用するイン ターフェースに関連した IP アドレスを指定します。 - NOPREEMPT
サーバーでは、ボリュームおよび装置へアクセスする場合、ある種の操作が他の操作より 優先使用されるようにすることができます。優先使用を使用不可にするためには、NOPREEMPT オプションを指定することができます。優先使用が使用不可になっていると、ボリュームへのアクセス時には優先される操作は無く、装置へのアクセスについては、データベースのバックアップを除くどんな操作も優先されません。 - NORETRIEVEDATE
NORETRIEVEDATE オプションは、クライアントがファイルをリストアまたはリトリーブする場合に、サーバーがディスク・ストレージ・プール内のファイルのリトリーブ日付を更新しないことを指定します。このオプションおよび MIGDELAY ストレージ・プール・パラメーターで、 サーバーがファイルをマイグレーションする時期を制御します。
NPAUDITFAILURE
NPAUDITFAILURE オプションは、Windows グループには入っているが、Windows アカウントのログイン名とは一致しない名前を使用してノードがサーバーにログインした場合に、イベントがイベント・ログに送られるかどうかを指定します。ノードがその固有のデータにしかアクセスできないようにするには、ノード名と Windows アカウント名が一致していなければなりません。
NPAUDITSUCCESS
NPAUDITSUCCESS オプションは、クライアント・ノード・ユーザーが SECUREPIPE によるサーバーへのアクセスが認証される場合に、イベントがイベント・ログに送られることを指定します。
NPBUFFERSIZE
NPBUFFERSIZE オプションは、名前付きパイプ通信バッファーのサイズを指定します。
NUMBERFORMAT
NUMBERFORMAT オプションは、サーバーが数値を表示する形式を指定します。- NUMOPENVOLSALLOWED
NUMOPENVOLSALLOWED オプションでは、重複排除されたストレージ・プール内で一度に開くことができる入力 FILE ボリュームの数を指定します。 - PUSHSTATUS
PUSHSTATUS オプションは、状況情報をハブ・サーバーに送信するためにスポーク・サーバー上で使用されます。 Operations Center 構成を、事前構成状態 (IBM Spectrum Protect サーバーがハブ・サーバーやスポーク・サーバーとして定義されていない状態) にリストアする必要がある場合を除き、このオプションを更新しないでください。 - QUERYAUTH
QUERYAUTH オプションは、QUERY または SQL SELECT コマンドを出すために必要な管理権限レベルを指定します。デフォルト値では、すべての管理者が QUERY および SELECT コマンドを出すことができます。 このオプションを使用して、コマンドの使用を制限できます。 - RECLAIMDELAY
このオプションは、SnapLock ボリュームのレクラメーションを遅延させて、 残っているデータを期限切れにすることによって、ボリュームのレクラメーション処理を不要にできます。 - RECLAIMPERIOD
このオプションを使用すると、 SnapLock ボリュームのレクラメーション期間の日数を設定できます。 - REORGBEGINTIME
REORGBEGINTIME オプションは、IBM Spectrum Protect サーバーがテーブルまたは索引の再編成を開始できる最も早い時刻を指定します。 - REORGDURATION
REORGDURATION オプションは、サーバー開始のテーブルまたは索引の再編成を開始できる間隔を指定します。 - REPORTRETRIEVE
REPORTRETRIEVE オプションは、クライアント・ノードまたは管理者によって実行されるリストアまたはリトリーブ操作を報告します。デフォルト値は NO です。 - REPLBATCHSIZE
REPLBATCHSIZE オプションは、同じサーバー・トランザクション内でまとめて複製されるクライアント・ファイルの数を指定します。 このオプションはノード複製処理のみに影響し、ノード複製処理を調整するために REPLSIZETHRESH オプションと共に処理されます。 - REPLSIZETHRESH
REPLSIZETHRESH オプションは、同じサーバー・トランザクション内で複製されるデータの量のしきい値をメガバイト単位で指定します。 - REQSYSAUTHOUTFILE
REQSYSAUTHOUTFILE オプションは、IBM Spectrum Protect が外部ファイルに書き込む管理コマンドにシステム権限が必要かどうかを指定します。 - RESOURCETIMEOUT
RESOURCETIMEOUT オプションは、保留中のリソースの獲得を取り消すまでにサーバーがリソースを待つ時間の長さを指定します。タイムアウトが起こると、リソースの要求がキャンセルされます。 - RESTHTTPSPORT
RESTHTTPSPORT オプションは、Operations Center とハブ・サーバー間の Hypertext Transfer Protocol Secure (HTTPS) 通信に使用されるポート番号を指定します。 - RESTOREINTERVAL
RESTOREINTERVAL オプションは、再始動可能リストア・セッションをサーバー・データベースに保存できる期間を指定します。リストア・セッションがデータベースに保存されている限り、停止した点からそれを再始動することができます。 - RETENTIONEXTENSION
RETENTIONEXTENSION オプションは、SnapLock ボリュームの保存日を延長する日数を指定します。このオプションは、必要以上のレクラメーションを回避するために、SnapLock ボリュームの保存日をサーバーで延長できるようにします。 

SANDISCOVERY
SANDISCOVERY オプションは、IBM Spectrum Protect SAN 装置検出機能が使用可能であるかどうかを指定します。

SANDISCOVERYTIMEOUT
SANDISCOVERYTIMEOUT オプションは、ホスト・バス・アダプターが SAN 装置検出機能プロセスにより照会されたとき、ホスト・バス・アダプターに 許可される時間を指定します。SANDISCOVERYTIMEOUT 用に指定した時間に達した時点で、処理はタイムアウトになります。

SANREFRESHTIME
SANREFRESHTIME オプションは、キャッシュに入れられた SAN 装置検出機能情報を最新表示するまでに経過する必要のある時間の長さを指定します。SANREFRESHTIME オプションのデフォルト値は 0 で、これは SAN 装置検出機能のキャッシュがないことを意味します。情報は、サーバーが SAN ディスカバリー操作を実行するたびに、ホスト・バス・アダプター (HBA) から直接取得されます。- SEARCHMPQUEUE
SEARCHMPQUEUE オプションは、サーバーがマウント・キューの要求を満たす順序を指定します。このオプションを指定した場合、サーバーはまず、既にマウント済みのボリュームに対する要求を満たそうとします。これらの要求は、他の要求がより長期間マウント・ポイントを 待っている場合であっても、その要求より先に満たすことができます。このオプションを指定しない場合には、サーバーは受け取った順に要求を満たします。
SECUREPIPES
名前付きパイプ・プロトコルを使用している場合、SECUREPIPES では、クライアントのノード/ユーザーを認証するために、ADSMGROUPNAME によって指定された Windows グループを検査するようにサーバーに強制することができます。- SERVERDEDUPTXNLIMIT
SERVERDEDUPTXNLIMIT オプションは、サーバー上で重複排除できるオブジェクトの最大サイズを指定します。 - SHMPORT

SHMPORT オプションは、共有メモリーを使用する場合のサーバーの TCP/IP ポート・アドレスを指定します。すべての共用メモリー通信は TCP/IP 接続で開始します。
SHMPORT オプションは、共用メモリー接続の場合にサーバーが listen するポートを指定します。 - SHREDDING
SHREDDING オプションは、削除された機密データの断片化が自動または手動のどちらで実行されるかを指定します。断片化は、明示的に断片化をサポートするように構成されたストレージ・プール内のデータのみに適用されます。 - SNMPHEARTBEATINTERVAL
SNMPHEARTBEATINTERVAL オプションは、IBM Spectrum Protect Server の照会間の間隔 (分数) を指定します。 - SNMPMESSAGECATEGORY
SNMPMESSAGECATEGORY オプションは、メッセージがサーバーから Simple Network Management Protocol (SNMP) サブエージェント経由で SNMP マネージャーまで転送される時に使用されるトラップ・タイプを指定します。 - SNMPSUBAGENT
SNMPSUBAGENT オプションは、IBM Spectrum Protect サブエージェントが Simple Network Management Protocol (SNMP) デーモンと通信するために必要なパラメーターを指定します。このオプションは SNMP エージェントとの通信用に SNMP サブエージェントを構成するためだけのもので、サーバーはこれを無視します。 - SNMPSUBAGENTHOST
SNMPSUBAGENTHOST オプションは、IBM Spectrum Protect Simple Network Management Protocol (SNMP) サブエージェントの位置を指定します。このオプションのデフォルト値は 127.0.0.1 です。 - SNMPSUBAGENTPORT
SNMPSUBAGENTPORT オプションは、IBM Spectrum Protect Simple Network Management Protocol (SNMP) サブエージェントのポート番号を指定します。 - SSLFIPSMODE
SSLFIPSMODE オプションは、連邦情報処理標準 (FIPS) モードが Secure Sockets Layer (SSL) で有効かどうかを指定します。デフォルト値は NO です。 - SSLINITTIMEOUT
SSLINITTIMEOUT オプションは、Secure Sockets Layer (SSL) セッションが初期化を完了するのをサーバーが待機する時間 (分単位) を指定します。この時間を経過すると、サーバーはセッションを取り消します。 - SSLTCPADMINPORT
SSLTCPADMINPORT オプションは、サーバーの TCP/IP 通信ドライバーが SSL 対応セッションの要求のみを待つポート・アドレスを指定します。 セッションはコマンド・ライン管理クライアント用です。 - SSLTCPPORT
SSLTCPPORT オプションは、SSL 対応セッションに対してのみ Secure Sockets Layer (SSL) ポート番号を指定します。 サーバーの TCP/IP 通信ドライバーは、 クライアントからの SSL 対応セッションの要求をこのポートで待ちます。 - TCPADMINPORT
TCPADMINPORT オプションは、サーバーの TCP/IP 通信ドライバーがクライアント・セッション以外のTCP/IP および SSL 対応セッションの要求を待つポート番号を指定します。これには、管理用セッション、サーバー間セッション、ストレージ・エージェント・セッション、ライブラリー・クライアント・セッション、管理対象サーバー・セッション、イベント・サーバー・セッションなどがあります。 
TCPBUFSIZE
TCPBUFSIZE オプションは、TCP/IP 送信要求に使用するバッファーのサイズを指定します。リストア時に、 クライアント・データは IBM Spectrum Protect セッション構成要素から TCP 通信ドライバーに移動します。TCPBUFSIZE オプションによって、サーバーがセッション・バッファーから直接データを送信するか、データを TCP バッファーにコピーするかが決定されます。 32 KB バッファー・サイズの場合に、サーバーは、強制的に、データをその通信バッファーにコピーし、バッファーがいっぱいになると、そのバッファーをフラッシュします。- TCPNODELAY
TCPNODELAY オプションは、サーバーがネットワークでの連続する小さなパケットの送信遅延を使用不可にするかどうかを指定します。 - TCPPORT
TCPPORT オプションは、サーバーの TCP/IP 通信ドライバーがクライアント・セッションの要求を待つポート番号を指定します。サーバーの TCP/IP 通信ドライバーは、 クライアントからの TCP/IP セッションと SSL 対応セッションの両方をこのポートで listen します。 - TCPWINDOWSIZE
TCPWINDOWSIZE オプションは、TCP/IP 接続で一度にバッファーに入れることができる受信データの量をキロバイト単位で指定します。送信側ホストは、肯定応答および TCP 受信ウィンドウ更新を受け取るまで、 それ以上のデータを送信することはできません。 各 TCP パケットには、接続で公示された TCP 受信ウィンドウが含まれています。 ウィンドウを大きくすると、送信側がデータの送信を続行でき、待ち時間の長い高速ネットワークで特に通信パフォーマンスが改善される場合があります。 - TECBEGINEVENTLOGGING
TECBEGINEVENTLOGGING オプションは、サーバー始動時に Tivoli® 受信側のイベント・ロギングを開始する必要があるかどうかを指定します。TECHOST オプションが指定された場合には、TECBEGINEVENTLOGGING のデフォルト値は、YES に指定されます。 - TECHOST
TECHOST オプションは、 Tivoli イベント・サーバーのホスト名または IP アドレスを指定します。 - TECPORT
TECPORT オプションは、Tivoli イベント・サーバーが listen する TCP/IP ポート・アドレスを指定します。このオプションが必要なのは、Tivoli イベント・サーバーがポートマッパー・サービスの稼働していないシステム上にある場合だけです。 - TECUTF8EVENT
TECUTF8EVENT オプションを使用すると、IBM Spectrum Protect 管理者は、情報を UTF-8 データ・フォーマットで Tivoli Enterprise Console® (TEC) サーバーに送信できます。 デフォルト値は No です。QUERY OPTION コマンドを発行することによって、このオプションが使用可能かどうか表示できます。 - THROUGHPUTDATATHRESHOLD
THROUGHPUTDATATHRESHOLD オプションは、時間しきい値に達した後に取り消されないように、クライアント・セッションが達しなければならないスループットしきい値を指定します。 - THROUGHPUTTIMETHRESHOLD
THROUGHPUTTIMETHRESHOLD オプションは、セッションが低スループットのために取り消されることがあるまでの時間しきい値を指定します。
TIMEFORMAT
TIMEFORMAT オプションは、サーバーが時刻を表示する際の形式を指定します。- TXNGROUPMAX
TXNGROUPMAX オプションは、トランザクション・コミット点間で、クライアントとサーバーとの間でグループとして転送されるオブジェクト数を指定します。最小値は 4 オブジェクト、最大値は 65000 オブジェクトです。省略時値は 4096 オブジェクトです。 転送されるオブジェクトは、実際のファイル、ディレクトリー、またはその両方です。サーバーは、各ファイルまたは各ディレクトリーを 1 つのオブジェクトとして数えます。 - UNIQUETDPTECEVENTS
UNIQUETDPTECEVENTS オプションは、クライアント、サーバー、および IBM Spectrum Protect Data Protection クライアントのメッセージなどの個々の IBM Spectrum Protect メッセージごとに固有の Tivoli Enterprise Console (TEC) イベント・クラスを生成します。 デフォルトは No です。 - UNIQUETECEVENTS
UNIQUETECEVENTS オプションは、個々の IBM Spectrum Protect メッセージごとに固有の Tivoli Enterprise Console (TEC) イベント・クラスを生成します。 デフォルトは No です。 - USEREXIT
USEREXIT オプションは、イベントを管理する制御が与えられるユーザー定義出口を指定します。 - VERBCHECK
VERBCHECK オプションは、サーバーがクライアントによって送信されたコマンドの構造に対して追加のエラー検査を実行することを指定します。 このオプションは、クライアントが誤った形式の要求をサーバーに送信すると、サーバーが破損する原因となる場合にのみ使用可能にしてください。このオプションを使用可能にすると、サーバーは破損せず、プロトコル・エラーが表示されます。 - VOLUMEHISTORY
VOLUMEHISTORY オプションは、サーバーの順次ボリューム・ヒストリー情報が変更されるたびに自動的に更新されるファイルの名前を指定します。 このオプションにはデフォルト値はありません。