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Liberty Java アーカイブ・インストールへのフィックスパックの適用

Liberty は、 IBM® Installation Managerを使用する代わりに、自己解凍型 Java アーカイブ・ベースのインストールを提供します。 自己解凍型アーカイブを使用して Liberty をインストールした場合に、最新のフィックスパック・バージョンにアップグレードするには、新しいフィックスパック・アーカイブを新しい場所に適用してから、必要なユーザー・ファイルとサーバー構成データを移動します。

このタスクについて

新規: フィックスパック 16.0.0.2 は、 8.5.5.9より後の次の Liberty フィックスパックです。 Liberty フィックスパックの番号付けおよび配布の変更点について詳しくは、 このリリースの Libertyの新機能を参照してください。

IBM Installation Manager を使用して Liberty をインストールした場合は、 Installation Manager を使用してフィックスパックを適用する必要があります。

重要: フィックスパック・アーカイブを新しい場所に解凍する必要があります。

手順

  1. 新しいランタイム環境をインストールします。
    1. ターゲット・システムに新しいフィックスパック・アーカイブをコピーまたはダウンロードします。
    2. Java™ コマンドを使用してアーカイブを起動します。
      アーカイブは実行可能 JAR ファイルであるため、Java コマンドを使用する必要があります。 次のコマンドを実行します。
      java -jar <downloaded_archive_location>/<downloaded_archive_file_name>
      Java コマンドを使用してアーカイブを起動する方法について詳しくは、 Java アーカイブ・ファイルの解凍による Liberty のインストールの説明を参照してください。
    3. ライセンス条項を確認し、受諾してインストールを続行します。
    4. インストール・ロケーションを選択します。
      前のバージョンがインストールされているロケーションとは異なるロケーションを使用します。
  2. ユーザー・データおよびサーバー構成を移動します。
    Liberty は、ユーザーが生成したコンテンツとサーバー構成を保管するための以下の 2 つの場所を定義します。
    • WLP_USER_DIR サーバー構成ファイル (共有リソースを含む) のロケーション。
    • WLP_OUTPUT_DIR サーバーが生成したリソースのロケーション。 例えば、ログ・ファイルや一時ディスク・ストレージなどです。

    システムに WLP_USER_DIR 環境変数が設定されている場合、新しいランタイム環境は引き続き同じロケーションを使用します。 このため、サーバー構成データのバックアップはありません。 サーバー構成データがバックアップされるようにするには、WLP_USER_DIR で参照されるディレクトリーをファイル・システム上の新しいロケーションにコピーしてください。 元の環境を保護するには、WLP_USER_DIR の値を変更して新しいロケーションを指すようにします。 アンインストール時に、WLP_USER_DIR の値を元のサーバー構成のロケーションに再設定します。

    WLP_USER_DIR が設定されていない場合、サーバー構成および共有リソースは、サーバーのランタイム環境のルートにある usr ディレクトリー (例えば、 <liberty_server_runtime_root>/usr) に保管されます。 ランタイム環境のアンインストール中に、 WLP_USER_DIR 環境変数をリセットできます。

    WLP_OUTPUT_DIR 環境変数がシステムで設定されている場合は、新しいサーバーもこのロケーションを使用します。 これにより、古いログ・ファイルが上書きされる可能性があります。 古いログ・ファイルが保護されるようにするには、 WLP_OUTPUT_DIR 環境変数を更新するか、設定解除します。 アンインストール時に、この値を元の値に再設定します。

    WLP_OUTPUT_DIR の値が設定されていない場合、 デフォルトのロケーションはサーバー・ルート・ディレクトリー内 (例えば、<liberty_server_runtime_root>/usr/servers/<serverName>) になります。 新しいランタイム環境を新しいロケーションにインストールした場合、ログは引き続き、 個々のインストール済み環境の usr/servers/<serverName>/logs ディレクトリーの下に出力されるため、 インストール時およびアンインストール時の更新は不要です。

    注: server.xml ファイルまたは組み込まれている XML 構成ファイルが、サーバー構成ディレクトリーの外部にある別のリソースを参照する場合は、これらのリソースもコピーする必要があります。そうしないと、参照を更新する必要があります。 このことは、ファイル・システム上のハードコーディングされたパスの参照など、アプリケーションが直接参照するリソースについても当てはまります。 フィックスパックのアンインストール時に、これらの値を手動で元の値に再設定することができます。
  3. 新しいサーバーを始動します。 <liberty_VX+>/bin/server start <server_name>を実行します。