[IBM i]

IBM i での Lotus Domino HTTP Server の構成

WebSphere® Application Serverで Web サーバーを使用するには、 Lotus® Domino® Web サーバー構成を更新する必要があります。

事前処理

Lotus Domino Web Server のサポート・レベルについては、「 WebSphere Application Server detailed system requirements 」ページを参照してください。

IBM® iでの Domino サーバーのインストールとセットアップについては、ご使用のバージョンの Domino の管理ヘルプを参照してください。

ヘルプ・データベースは、 Lotus Dominoに付属しています。

このタスクの概要

IBM i サーバー上で Domino サーバーの各インスタンスを構成します。

手順

  1. アプリケーション・サーバー構成内の Web サーバーを定義します。
    1. Qshell を開始します。

      CL コマンド行で、STRQSH を入力します。

    2. 構成が常駐しているディレクトリーへ移動します。
      Qshell プロンプトで次のコマンドを実行します。
      cd app_server_root/bin
    3. Domino Serverの名前とポートを指定します。
      Qshell プロンプトで次のコマンドを実行します。
      configureOs400WebServerDefinition -webserver.name yourDominoServer \
                                        -webserver.type DOMINO \
                                        -webserver.port
      port

      yourDominoServer 変数は、ご使用の Domino サーバーの名前です。 port 変数は、 Domino Serverの HTTP ポートです。

      デフォルト以外の WebSphere Application Server プロファイルを使用するには、 configureOs400WebserverDefinition スクリプトの実行時に -profileName myProfile パラメーターを指定します。

    4. plugin-cfg.xml ファイルを生成します。
      Qshell プロンプトで次のコマンドを実行します。
      GenPluginCfg -webserver.name yourDominoServer

      前のステップでプロファイル名を指定した場合は、 GenPluginCfg スクリプトの実行時に -profileName myProfile パラメーターを指定します。

    5. plugin-cfg.xml ファイルの場所を書き留めます。
      この情報は次のステップで必要になります。
  2. Domino サーバーの notes.ini ファイルを更新します。
    1. CL コマンド行で Domino サーバーの処理 (WRKDOMSVR) コマンドを入力します。
    2. 該当する Lotus Domino サーバー・インスタンスに対して、オプション 13 (Edit NOTES.INI) サーバーの notes.ini ファイルを編集します。
    3. 以下の行を notes.ini ファイルの末尾に追加します。
      WebSphereInit=plugin-file

      plugin-file 変数は、前のステップで生成した plugin-cfg.xml ファイルの完全修飾パスです。

    4. F3 を 2 回押して保存し、 notes.ini ファイルを終了します。
  3. Domino サーバーを始動します。
    1. ユーザー・プロファイルに *JOBCTL 特殊権限があることを確認します。
    2. CL コマンド行で、 strdomsvr コマンドを入力します。
    3. F4 を押すと、サーバー名の入力を求めるプロンプトがシステムから出されます。
    4. 表示されるフィールドにサーバー名を入力します。

      名前が不明な場合は、 F4 を押して、 IBM i サーバー上の Domino サーバーのリストを表示します。

    5. Enterキーを押します。

    システムが Domino サーバーを始動しているときに、サーバーが始動中であることを示すメッセージが表示されます。 メッセージが 1 または 2 分より長く表示される場合は、サーバーがパスワードの入力を待っている可能性があります。 サーバーがパスワードの入力を待っているかどうかを判別するには、WRKDOMCSL コマンドを使用して、サーバーのサーバー・コンソール・セッションを開始します。 このコンソール・セッションでパスワードを入力することができます。

  4. WebSphere Application Server DSAPI フィルターを使用可能にします。
    1. 適切な Domino サーバーに接続された Lotus Notes® クライアントから、Domino 文書を編集します。
      文書は Domino サーバーの Domino ディレクトリにあります。 ファイル名は names.nsf です。 例えば、ブラウザーで http://your.server.name:port/names.nsfを開きます。ここで、 your.server.name 変数は IBM i サーバーの名前、 port 変数は Web サーバーのポートです。

      Domino 管理者のユーザー名とパスワードを入力します。 IBM Domino 文書の編集に使用されるその他の手法については、IBM Domino の資料を参照してください。

    2. サーバー文書内で、 [インターネットプロトコル] タブを選択し、次に HTTP タブを選択します。
    3. DSAPI フィルター・ファイル名の場合、次のように入力します。
      /QSYS.LIB/product_library.LIB/LIBDOMINO.SRVPGM

      このコマンドの前後にスペースがないことを確認してください。スペースがあるとフィルタリングに失敗します。

    4. Domino サーバー文書を保存して終了します。

      Lotus Domino Web サーバーを WebSphere Application Serverで使用するには、Domino サーバー文書の 「Java サーブレット・サポート」 フィールドを変更する必要はありません。

  5. Domino サーバーの HTTP タスクを停止して再起動します。
    1. CL コマンド行で Domino サーバーの処理 (WRKDOMSVR) コマンドを入力します。
    2. Domino サーバー・インスタンスの場合は、オプション 8 (Work console) を指定して、Domino サーバー・コンソールを選択します。
    3. Domino サーバーコンソールから、次のコマンドを入力して Domino サーバーの HTTP タスクを停止します。
      tell http quit
    4. Domino サーバーコンソールから次のコマンドを入力して、Domino サーバーの HTTP タスクを開始します。
      load http

次の作業

これで 5 ステップのうちのステップ 3 が完了しました。

IBM i での WebSphere Application Server の開始 に進み、インストールを続行します。