アプリケーションのデバッグ

アプリケーションをデバッグするには、 IBM® Rational® Application Developer for WebSphere® などの開発環境を使用して、Java™ プロジェクトを作成する必要があります。 その後、デバッグするプログラムをプロジェクトにインポートする必要があります。

このタスクの概要

このトピックのステップに従って、 WebSphere Application Server の例を Java プロジェクトにインポートできます。 次の 2 つのデバッグのスタイルが使用できます。
  • ステップ・バイ・ステップ・デバッグ・モードでは、サーバーが Web オブジェクトのメソッドを呼び出すたびにプロンプトが表示されます。 ダイアログを使用すると、メソッド内に入ったり、メソッドをスキップすることができます。 ダイアログでは、ステップ・バイ・ステップ・モードの使用が終了すると、このモードをオフにすることができます。
  • ブレークポイント・デバッグ・モードでは、プログラムの特定の部分をデバッグできます。 デバッグする必要があるコードの部分にブレークポイントを追加し、追加したブレークポイントのいずれかに達するまでプログラムを実行します。
ブレークポイントは、実際には、どちらのデバッグ・スタイルでも機能します。 ステップ・バイ・ステップ・モードでは、あらかじめブレークポイントを設定しなくても、どの Web オブジェクトが呼び出されているかがわかります。

プロジェクトにプログラム全体をインポートする必要はありません。 ただし、プロジェクトにプログラムをすべてインポートしないと、ソースの一部がコンパイルされない可能性があります。 この場合でもプロジェクトをデバッグすることは可能です。 ブレークポイント、ステップ実行、変数の表示と変更などのフィーチャーをはじめとして、デバッガーのほとんどのフィーチャーは動作します。 ブレークポイントの設定対象であるソースをすべてインポートする必要があります。

ソースにビルド・エラーが発生すると、ソース・ビュー内のインスペクション・フィーチャーおよび表示フィーチャーは機能しません。 これらのフィーチャーを使用すると、ソース・ビューで式を選択し、それを評価することができます。

手順

  1. 「新規プロジェクト」ダイアログを開いて Java プロジェクトを作成します。
  2. ダイアログの横にある 「Java」 および 「Java プロジェクト」 を選択します。
  3. 「次へ」 をクリックして、プロジェクトの名前 ( WASExamplesなど) を指定します。
  4. プロジェクトを作成するには、 「終了」 をクリックします。
  5. 新規プロジェクトを選択し、 「ファイル」>「インポート」>「ファイル・システム」を選択してから、 「次へ」 を選択して「ファイル・システムのインポート」ダイアログを開きます。
  6. ファイルのディレクトリーをブラウズします。

    [AIX Solaris HP-UX Linux Windows]次のディレクトリーに移動します。 profile_root/installedApps/node_name/DefaultApplication.ear/DefaultWebApplication.war

    [IBM i]次のディレクトリーに移動します。 profile_root/installedApps/node_name/DefaultApplication.ear/DefaultWebApplication.war

  7. 「インポート」ダイアログで DefaultWebApplication.war を選択してから、 「終了」をクリックします。
    これにより、サンプル用の JavaServer Pages ファイルと Java ソースがプロジェクトにインポートされます。
  8. ビルドに必要な JAR ファイルを Java ビルド・パスに追加します。
    [AIX Solaris HP-UX Linux Windows]右クリック・メニューから 「プロパティー」 を選択します。 「Java ビルド・パス」ノードを選択してから、「ライブラリー」タブを選択します。 「外部 JAR の追加」をクリックして、以下の JAR ファイルを追加します。すべての JAR を追加したら「OK」をクリックします。
    [IBM i]右クリック・メニューから 「プロパティー」 を選択します。 「Java ビルド・パス」ノードを選択してから、「ライブラリー」タブを選択します。 「外部 JAR の追加」をクリックして、以下の JAR ファイルを追加します。すべての JAR を追加したら「OK」をクリックします。
  9. 必要に応じて、この時点でブレークポイントをソースに設定することができますが、 ステップ・バイ・ステップ・モードは、サーバーが Web オブジェクト上でメソッドを呼び出すたびにプロンプトを出すので、 この設定は必ずしも必要ではありません。
    ステップ・バイ・ステップ・モードについては、この後、このトピックでより詳しく説明します。
  10. デバッグを開始するには、 WebSphere Application Server をデバッグ・モードで開始し、JVM デバッグ・ポートをメモする必要があります。
    JVM デバッグ・ポートのデフォルト値は 7777 です。
  11. サーバーが始動したら、 「ウィンドウ」>「パースペクティブを開く」>「デバッグ」を選択して、デバッグ・パースペクティブに切り替えます。 「ウィンドウ」>「パースペクティブのカスタマイズ」 を選択し、 「その他」 カテゴリーの 「デバッグ」 および 「起動」 チェック・ボックスを選択して、Java パースペクティブでデバッグ起動を有効にすることもできます。
  12. ワークベンチ・ツールバーの 「デバッグ」 プッシュボタンを選択し、起動構成のリストから WebSphere Application Server 「デバッグ」 を選択します。 「新規」プッシュボタンをクリックして、新規構成を作成します。
  13. 構成に名前を付けて、デバッグ対象のプロジェクト (ユーザーの新規 WASExamples プロジェクト) を選択します。 サーバーをデフォルトのポート (7777) で始動しなかった場合は、ポート番号を変更してください。
  14. デバッグを開始するには、 「デバッグ」 をクリックします。
  15. ご使用のブラウザーで、例のいずれかをロードします。 例: http://your.server.name:9080/hitcount
[AIX Solaris HP-UX Linux Windows][IBM i]

次の作業

デバッグについて詳しくは、「 IBM Rational Application Developer for WebSphere」を起動し、 「ヘルプ」>「ヘルプ目次」 を選択して、 「デバッガー・ガイド・ブックシェルフ」 項目を選択してください。 IBM Rational Application Developer for WebSphereに関連する既知の制限および問題については、 IBM Rational Application Developer for WebSphere のリリース・ノートを参照してください。 既知の問題とその解決方法について IBM サポートから入手できる最新情報については、 IBM サポート のページを参照してください。

IBM サポートの資料を利用すると、この問題の解決に必要な情報収集の時間を節約できます。 PMR を開く前に、 Must gather 文書ページを参照して、 IBM サポートに送信する情報を収集してください。