JVM の 64 ビット・サポートのマイグレーションに関する考慮事項

JVM の 64 ビット・サポートを使用可能にするには、EXEC ジョブ制御ステートメントで JVM=64 を指定します。 JVM= パラメーターは、Java™ バッチ処理 (JBP) 領域および Java メッセージ処理 (JMP) 領域でのみ有効です。

デフォルトでは、Java 従属領域には 31 ビット Java 仮想マシン (JVM) がロードされ、実行されます。 DFSJBP および DFSJMP プロシージャーの EXEC ステートメントで JVM=64 パラメーターを指定すると、JVM アドレッシング・モードを 64 ビットに変更できます。 この新しい JVM= パラメーターが有効であるのは、JBP 領域と JMP 領域に対してのみです。

JMP 領域の EXEC PGM=DFSRRC00 カードで JVM= パラメーターを指定する場合は、JVM= パラメーターの前にすべての定位置パラメーター PRLD=、SSM=、PARDLI=、MINTHRD= および MAXTHRD= を指定する必要があります。 MAXTHRD= と MINTHRD= は、JVM= パラメーターが指定されない場合に非表示になる 2 つの定位置パラメーターです。

JVM=64を指定すると、64 ビット JVM をサポートするインフラストラクチャーである Language Environment ® も 64 ビット・アドレッシング・モードに変更されます。

デフォルトの 31 ビット・アドレッシング・モードに変更するには、JVM=31 を指定します。

Java 従属領域内の JVM が使用しているアドレッシング・モードを判別するには、JVM= パラメーター、環境ファイル、またはジョブ出力内の状況メッセージを調べることができます。

次の出力例は、31 ビット JVM を使用するジョブの状況メッセージを示しています。 31 ビット・アドレッシング・モードでは、DFSJVM00 モジュールが使用され、LIBPATH は 31 ビット JVM ディレクトリーを指します。
DFSJVM00: ENVIRON member name is DFSJVMEV   
DFSJVM00: LIBPATH=/usr/lpp/java170/J7.0/bin/
DFSJVM00: JVMOPMAS member name is DFSJVMMS
64 ビット JVM を使用するジョブの以下の出力例では、DFSJVM64 モジュールが使用され、LIBPATH は 64 ビット JVM ディレクトリーを指します。
DFSJVM64: ENVIRON member name is DFSJVMEV
DFSJVM64: LIBPATH=/usr/lpp/java170/J7.0_64/bin/
DFSJVM64: JVMOPMAS member name is DFSJVMMS