用語集

この用語集には、IMSの用語と定義が含まれています。

以下の相互参照がこの用語集で使用されます。
  • 参照 の項では、読者は用語から優先同義語まで、あるいは頭字語または省略語から定義されている完全フォームまでを参照できます。
  • 読者はも参照 の項で、関連語または反対語を参照できます。

A

タスク異常終了 (異常終了) (abnormal end of task (abend))

実行時にリカバリー機能が解決できないエラー条件が原因でタスク、ジョブ、またはサブシステムが終了すること。

アクセサー環境エレメント (ACEE) (accessor environment element (ACEE))

ユーザー ID、現行接続グループ、ユーザー属性、およびグループ権限といった、現行ユーザーのセキュリティー環境を記述している制御ブロック。 ACEE は、ユーザー識別および検証時に構成される。

アクティブ IMS

実動作業を実行する IMS。 トラッカーも参照。

アクティブ IRLM (active IRLM)

XRF 複合システムでアクティブ IMS サブシステムをサポートする内部リソース・ロック・マネージャー (IRLM)。 代替IRLMも参照のこと。

アクティブ・ライブラリー (active library)

オンライン変更を使用する場合に IMS がその実行情報を引き出してくるライブラリー。

アクティブ・サイト

リモート・サイト・リカバリー (RSR) 環境では、アクティブ IMS を含むデータ処理センター。

アクティブ・サブシステム

active IMSを参照のこと。

拡張プログラム間通信機能 (APPC) (Advanced Program-to-Program Communication (APPC))

相互に接続されたシステムがプログラムの処理を伝達し、共用できるようにする SNA LU 6.2 プロトコルの実装。

拡張プログラム間通信機能 (APPC/IMS) (Advanced Program-to-Program Communication/IMS (APPC/IMS))

共通プログラミング・インターフェースを使用する IMS Transaction Manager の一部分。これにより、IMS アプリケーション・プログラムは、LU 6.2 を使って他のプログラムと通信できる。

AIB マスク (AIB mask)

アプリケーション・プログラムがアプリケーション・インターフェース・ブロック (AIB) を解釈するために使用するマッピング。

代替 IMS (alternate IMS)

拡張回復機能 (XRF) 環境で、アクティブ IMS をモニターして、アクティブ IMS が障害を起こした場合に実動作業を引き継ぐ IMS。

代替 IRLM (alternate IRLM)

拡張回復機能 (XRF) 複合システムで代替 IMS サブシステムをサポートする内部リソース・ロック・マネージャー (IRLM)。 active IRLMも参照のこと。

代替応答 PCB

論理端末を定義して、端末への応答を応答モード、会話方式、または排他モードで送信する必要がある場合に I/O PCB の代わりに使用することができるプログラム連絡ブロック (PCB)。 代替プログラム通信ブロックも参照のこと。

アプリケーション制御ブロック (ACB) (application control block (ACB))

DBD および PSB 生成の出力から作成され、IMS のオンラインおよびデータベース・バッチ (DBB) 領域タイプの実行時に使用するために ACB ライブラリーに入れられる制御ブロック。

アプリケーション制御ブロック生成 (ACBGEN) (application control block generation (ACBGEN))

アプリケーション制御ブロックが生成されるプロセス。

アプリケーション・インターフェース・ブロック (AIB)

AIBTDLI インターフェースを使用する DL/I 呼び出しのために IMS に渡されるユーザー定義ストレージ内の領域。 AIB の使用により、アプリケーション・プログラムは、PCB アドレスではなく PCB 名を使用して IMS と通信できる。

アプリケーション・プログラム出力制限 (application program output limit)

ユーザーがアプリケーション・プログラムによって作成された出力セグメントのサイズおよび数を制限できるようにするシステム定義オプション。 このオプションは、使用可能なメッセージ・キュー・スペースがプログラム出力ループによって使い尽くされないように保護する。

区域

VSAM 入力順データ・セット (ESDS) として定義されている高速処理データベース (DEDB) の一部。 DEDB の各エリアは、ルート・アドレス可能部分、独立オーバーフロー部分、および順次従属部分で構成される。 エリアには、ルート・セグメントおよびその従属セグメントのセットの論理構造全体が含まれる。

エリア・データ・セット (ADS) (area data set (ADS))

高速処理データベース (DEDB) エリアが入っているデータ・セット。 IMS は、このデータ・セットのコピーを最大 7 つまで維持できる。 複数エリアのデータセットも参照のこと。

関連印刷

アプリケーション・プログラムの印刷出力を特定のプリンター・ノード名に送信する技法。 宛先印刷キューは、ログオン時またはサインオン時に指定され、入力トランザクションを作成したユーザーのサインオン中に作成される。

属性シミュレーション

アプリケーション・プログラムが、プリンターの高輝度など、表示 (ビデオ) 属性をシミュレートできるようにするメッセージ形式サービス (MFS) オプション。

自動化操作プログラム (AO) (Automated Operator (AO))

IMS オペレーター・コマンドのサブセットの発行と、コマンドの実行に関する状況情報の受信が可能な、アプリケーション・プログラム。

自動化操作プログラム・インターフェース (AOI)

インストール済み環境が IMS アクティビティーをモニターおよび制御するために使用できる IMS インターフェース。 このインターフェースにより、アプリケーション・プログラムが DL/I 呼び出しを使用して一部の IMS オペレーター・コマンド発行とコマンド応答受信を行うこと、ユーザー出口ルーチンがアクティビティーをモニターして適切な処置を取ること、および IMS マスター端末に宛先指定されたオペレーター・コマンド、応答、および非同期出力を 2 次マスター端末に記録することが行われるようになる。

自動ログオン (automatic logon (autologon))

VTAM が 2 つの論理装置 (LU) 間にセッションを確立するために自動的にセッション開始要求を作成するプロセス。 セッションは、指定された 1 次論理装置 (PLU) と、関連したキューが存在せず、別の PLU とセッション中でない 2 次論理装置 (SLU) との間で行われる。

可用性マネージャー (AVM)

XRF 処理を実行する z/OS のコンポーネント。 具体的には、可用性マネージャーはテークオーバー時に入出力防止を行う。

B

バックエンド・システム (back-end system)

多重システム環境で、フロントエンド・システムからトランザクションを受け取り、トランザクション処理のためにアプリケーション・プログラムを呼び出し、端末に応答するためにフロントエンド・システムに応答を送信するシステム。 フロントエンド・システムも参照してください。

バックアウト (backout)

異常終了したアプリケーション・プログラムによって実行されたすべてのデータベース更新を除去するプロセス。 ダイナミック・バックアウトも参照。

基本論理装置 (base logical unit)

複数の論理装置 (LU) が定義されている場合の、IMS システムのデフォルト LU。

基本プリミティブ環境 (BPE) (Base Primitive Environment (BPE))

共通システム・サービス・ベース。この上に、その他多くの IMS コンポーネントが作成される。 BPE は、ストレージ管理、トレース、およびディスパッチングなどのシステム・サービスの共通セットをさまざまなコンポーネント (IMS Common Queue Server (CQS)、BPE ベースのデータベース・リカバリー管理 (DBRC)、IMS Connect、Open Database Manager (ODBM)、Operations Manager (OM)、Resource Manager (RM)、Repository Server (RS)、および Structured Call Interface (SCI) など) に提供する。

基本チェックポイント (basic checkpoint)

アプリケーション・プログラム内のポイントであり、そこでアプリケーションの作業がコミットされる。 シンボリック・チェックポイントとは異なり、基本チェックポイントからアプリケーションを再始動することはできない。

基本編集

端末入出力メッセージの一般的な編集機能を実行する機能。 メッセージの編集も参照してください。

バッチ・イメージ・コピー (batch image copy)

更新が何も行われていなかった時点のデータの状態を反映するデータベースまたはエリアのコピー。 データベース・イメージ・コピー・ユーティリティー (DFSUDMP0) は、IMS ユーティリティーが障害から回復するために使用できるバッチ・イメージ・コピーを作成する。

バッチ・メッセージ処理プログラム (BMP プログラム) (batch message processing program (BMP program))

オンライン・データベースおよびメッセージ・キューにアクセスできる IMS バッチ処理プログラム。 BMP プログラムは、オンラインで実行されるが、バッチ環境内にあるプログラムと同様、ジョブ制御言語 (JCL) で開始される バッチ処理プログラムも参照のこと。

バッチ向き BMP プログラム (batch-oriented BMP program)

バッチ・タイプ処理を実行中にオンライン・データベースおよびメッセージ・キューにアクセスできる BMP プログラム。 バッチ向き BMP プログラムは、入力または出力のために IMS メッセージ・キューにアクセスしない。 このプログラムは、入出力の両方のためにオンライン・データベース、GSAM データベース、および z/OS ファイルにアクセスすることができる。 トランザクション指向BMPプログラムも参照。

バッチ処理プログラム (batch processing program)

アプリケーション・プログラムの一種であり、このプログラムでは、データベースおよび z/OS データ管理機能にアクセスすることはできるが、IMS 制御領域またはそのメッセージ・キューにアクセスすることはできない。 バッチメッセージ処理プログラム, メッセージ処理プログラムも参照。

ブロック・レベル共用 (block-level sharing)

IMS システムの間でデータを共用する方式であり、この方式を使用すると、複数のアプリケーション・プログラムが複数の IMS サブシステムの間で同時にデータにアクセスしてデータを更新できるようになる。 データベースレベルの共有も参照してください。

バッファー・ハンドラー (buffer handler)

バッファー・プールを保守する IMS の内部コンポーネント。 バッファーが必要な場合、バッファー・ハンドラーは使用チェーンの一番下にあるバッファーを選択する。

バッファー無効化 (buffer invalidation)

IMS Sysplex データ共用環境での無効データの使用を防ぐための手法。 この手法により、共用 IMS サブシステムが IMS バッファー内のデータを更新すると、そのデータのすべてのコピーに無効のマークを付ける。

バッファー・ルックアサイド

共用 VSO DEDB 領域で、IMS に対してカップリング・ファシリティーからデータを取得する前に専用バッファー・プールに要求データがあるか検査するよう指示するオプション。

バッファー・プール (buffer pool)

処理中にデータ・ページの読み取り、 変更、および保持が行われるメモリーの領域。

C

CA

1.VSAMコントロールエリア。 これはコントロール・インターバル(CI)のセットである。

CAはまた、変化累積を指すこともある。

キャッシュ構造

シスプレックスのすべてのメンバーが使用できるデータを保管するカップリング・ファシリティー・ストラクチャー。 DB2 データ共用グループはキャッシュ構造をグループ・バッファー・プールとして使用する。

呼び出し可能サービス

IMS 出口ルーチンによって使用されるように IMS が提供するサービス。 これらのサービスは、出口ルーチンが、ストレージの獲得または IMS 制御ブロックの検索などの各種機能を要求できるようにする、明白に定義されたインターフェースを提供する。

取り戻し処理

リモート・サイト・リカバリー (RSR) 環境でのプロセスであり、トラッキングされたログ・データをそのプロセスが使用して、アクティブ IMS 上のリカバリー可能リソースを使って、すべてのこれらリソース (例えば、シャドー・データベース) を現行状態にする。

変更累積 (CA) (change accumulation (CA))

リカバリーに関連のないレコードを除去すること、さらに、単一のセグメントに対する複数の変更を単一の変更にマージすることによって、1 つ以上の IMS ログ・データ・セットの圧縮バージョンを作成するプロセス。

チェックポイント

データベース管理プログラムがログに関する内部状況情報を記録するポイント。サブシステムが異常終了した場合に、リカバリー・プロセスでこの情報が使用される。

チェックポイント・データ・セット

共用キューのグループに関する Common Queue Server (CQS) システム・チェックポイント情報が入っているローカル・データ・セット。

子セグメント (child segment)

データベースで、階層上、自分の上位の別セグメント (親) に従属するすべてのセグメント。

クラス 1 端末 (class 1 terminal)

代替 IMS がバックアップ・セッションを事前オープンする対象の端末。一方、プライマリー・セッションはアクティブ IMS がオープンする。テークオーバーが発生すると、NCP がセッションをプライマリーからバックアップに切り替える。

クラス 2 端末 (class 2 terminal)

代替の IMS がテークオーバー時にサービスを再確立する端末。

クラス 3 端末 (class 3 terminal)

XRF IMS と通信するが、テークオーバー時にセッションが自動的に再確立されない端末。

クラシック・コマンド (classic command)

サポートされる非 IMSplex コマンド。 クラシック・コマンドを発行するには、一般的に先行スラッシュが必要である (例えば、/DBRECOVERY)。

クローン IMSplex (cloned IMSplex)

データベース、キュー、またはその両方を共用し、同一のリソース定義をもつ、シスプレックス内にある IMS のグループ。

コールド・キュー (cold queue)

コールド・スタートしたクライアントまたはコールド・スタートした CQS に対する未確定データ・オブジェクトが入った Common Queue Server (CQS) 専用キュー・タイプ。

コールド・スタート (cold start)

IMS が初めて初期化される場合、またはなんらかのエラー状態によりウォーム・リスタートまたは緊急時再始動が阻止される場合の IMS の開始。 緊急リスタート通常リスタートも参照のこと。

コマンド・センター (Command Center)

IMS のコントロール・センターのコンポーネントであり、このコンポーネントを使用して、ワークステーションまたは複数の IMS システムの両方から IMSplex コマンドを発行する。

コマンド・コード

呼び出し関数、セグメント修飾、または親子関係の設定のいずれの場合でもバリエーションに基づいてアプリケーション・プログラムがデータベース・セグメントにアクセスできるようにする、セグメント検索引数の部分。

コマンド・マスター (command master)

IMSplex で、OM API を使用してコマンドが発行された場合に Operations Manager (OM) がコマンドを処理するために指定する IMS。 各コマンドは、コマンドに対して登録されたすべての IMS システムに送信され、コマンドの処理に 1 つの IMS のみが必要である場合はコマンド・マスターがコマンドを処理する。

コマンド処理クライアント (command processing client)

コマンドを処理するか、Operations Manager (OM) によって指示されたように処理を実行することができるエンティティー。 IMSplex において、IMS 制御領域は、コマンド処理クライアントである。

コマンド認識文字 (CRC)

z/OS コンソール・オペレーターまたは IMS サブシステム・ユーザーが DB2 コマンドを特定の DB2 for z/OS サブシステムに経路指定できるようにする文字。

コマンド有効状況 (command significant status)

リソースに関連付けられているコマンド状況。例えば、STOP、TRACE、および MFSTEST コマンドの状況。 リソース構造が定義されている場合、リソース構造の Resource Manager (RM) によって常にコマンド有効状況のリカバリーが全体的に維持される。 end-user significant statusも参照のこと。

コミット

現在のリカバリー単位 (UOR) または作業単位 (UOW) 中に作成されるすべての変更を適用する。 この操作が完了すると、新規 UOR または UOW が開始できる。

コミット・ポイント

データに整合性があるとみなされる時点。 同期ポイントも参照。

コミット処理

IMS がコミット・ポイントで実行する処理。

共通キュー・サーバー (CQS)

クライアント (IMS) 用の共用キューを管理する、アドレス・スペース。

共通サービス域 (common service area) (CSA)

z/OS で、すべてのアドレス・スペースによってアドレス指定ができるデータ域が入っているが、その使用中にはリクエスターのキーにより保護される、共通域の一部分。

Common Service Layer (CSL)

システム管理タスクに必要なインフラストラクチャーを提供する IMS マネージャー・アドレス・スペースの集合。 CSL アドレス・スペースとしては、Open Database Manager (ODBM)、Operations Manager (OM)、Resource Manager (RM)、Structured Call Interface (SCI) があります。 CSL は、基本プリミティブ環境 (BPE) 層の上に作成されます。

共通サービス層クライアント (CSL クライアント) (Common Service Layer client (CSL client))

共通サービス層 (CSL) によって提供されるサービスを使用する z/OS アドレス・スペース。 IMS 制御領域は CSL クライアントの一例である。

通信回線ブロック (CLB) (Communication Line Block (CLB))

VTAM ノードまたは BTAM 回線を表す IMS 制御ブロック。 それぞれの VTAM ノードまたは BTAM 回線に 1 つの CLB がある。

通信名表 (CNT) (Communication Name Table (CNT))

論理端末を表す IMS 制御ブロック。

連結キー

特定のセグメントにアクセスするために構成されるキー。 連結キーは、複数のキー・フィールド (ルート・セグメントのキーと、アクセス対象のセグメントまでの連続する子のキーを含む) から構成される。

並行イメージ・コピー (CIC) (concurrent image copy (CIC))

IMS が実行中であるか、そしてデータベースがオンラインであるかどうかに関係なく、OSAM データ・セットおよび VSAM 入力順データベース・データ・セット (DBDS) のコピーを作成するために使用される、バッチ・ユーティリティー・プログラム。

コントロール・インターバル (CI)

1. VSAM がレコードを保管し、分散フリー・スペースを作成する直接アクセス・ストレージの固定長エリア。 コントロール・インターバルは、VSAM が直接アクセス・ストレージとの間で転送する情報の単位である。 コントロール・インターバルには、常に整数個の物理レコードが含まれる。

2. キー順データ・セットまたはキー順ファイルで、シーケンス・セット索引レコード内のエントリーが指し示すレコードのセット。

コントロール・インターバル更新シーケンス番号 (CUSN) (control interval update sequence number (CUSN))

最後にコントロール・インターバル (CI) を読み取った共用パートナーを判別するためにデータ共用環境で使用される標識。 IMS は、各 CI の CUSN の値を比較して、エリア再始動またはリカバリー中に CI を更新する必要があるかどうかを判断する。

制御領域

IMS 制御プログラムが入っている z/OS 主記憶領域。

会話

IMS 会話型処理機能を使用した、端末とメッセージ処理プログラム間のダイアログ。 LU 6.2 プログラムと IMS アプリケーション・プログラム間のダイアログでもある。 端末とメッセージ処理プログラム間の会話は重要状況であるため、RM が使用されている場合は、Resource Manager (RM) 内に保持される。 保留会話の状況は RM には保持されない。 IMS 会話は CCB によって示される。 会話処理も参照のこと。

会話制御ブロック (CCB) (conversation control block (CCB))

端末とアプリケーション・プログラム間の会話を表す IMS 制御ブロック。

会話型処理

IMS のオプション機能であり、 アプリケーション・プログラムがやりとりの間に停止した場合でも、端末との複数のやりとりを介して入手した情報を蓄積できるようになる。 会話も参照のこと。

コーディネーター・コントローラー (CCTL) (coordinator controller (CCTL))

データベース・リソース・アダプター (DRA) およびトランザクション管理サブシステムで構成される z/OS サブシステム (例えば、CICS)。

カップリング・ファシリティー

シスプレックスでの高速キャッシング、リスト処理、およびロック機能を提供する、特別な論理区画。

対象データベース (covered database)

トラッキング・サブシステムによって追跡される、リモート・サイト・リカバリー (RSR) 環境内のデータベースまたはエリア。 カバー対象ではないデータベースまたはエリアのリカバリー情報は、トラッキング・サブシステムによって維持されない。

CPI-C 主導アプリケーション・プログラム (CPI-C driven application program)

CPI 通信呼び出しを使用して着信メッセージを受信し、応答を送信するアプリケーション・プログラム。

現在位置 (current position)

IMS データベースにおいて、ユーザーにより非修飾検索呼び出しが即時に発行された場合に IMS が取り出す、 セグメント・オカレンスの直前の場所。

カーソル (cursor)

HALDB オンライン再編成時に、コピーされたデータベース・レコードとコピーされなかったレコードとを分ける、データベース・パーティション内のマーカー。 カーソルは、HALDB パーティションによる再編成の進行状況を示す。

カーソル・アクティブ状況

高可用性ラージ・データベース (HALDB) オンライン再編成の場合、 オンライン再編成が開始したことをデータベース・リカバリー管理 (DBRC) に警告するリカバリー管理データ・セット (RECON データ・セット) の状況。

D

データベース (DB) (database (DB))

一括して保管され、1 つ以上のアプリケーションにサービスを提供する、相互に関連したデータ項目または独立データ項目の集合。

データベース制御 (DBCTL) (Database Control (DBCTL))

1 つ以上のトランザクション管理サブシステムから全機能データベースと高速処理データベース (DEDB) をアクセス可能な環境。

データベース制御環境 (DBCTL 環境) (database control environment (DBCTL environment))

メッセージ処理機能およびキュー管理機能を持たない IMS DB/DC 環境。

データベース/データ・コミュニケーション (DB/DC) (database/data communication (DB/DC)

データ・ストレージの物理的局面と制約、および端末ネットワークの物理的特性から設計担当者とプログラマーを分離するための方式を提供するプログラム製品。 これにより、アプリケーションに最大の成果がもたらされる。

データベース・データ・セット (DBDS) (database data set (DBDS))

一部または全部のデータベース・レコードが入ったデータ・セットであり、全機能データベースに保管される。 IMS データベースで使用される他のタイプのデータ・セットとして、ファスト・パス・エリア・データ・セット、HALDB 間接リスト・データ・セット、および HALDB 1 次索引データ・セットが挙げられる。

データベース記述 (DBD)

データベースの編成とアクセス方式、データベース・レコードのセグメントとフィールド、およびセグメントのタイプ間の関係など、データベースの特性を定義するマクロ・パラメーター・ステートメントの集合。

データベース記述生成 (DBDGEN) (database description generation (DBDGEN))

データベース記述 (DBD) が作成されるプロセス。

データベース保全性

データベース内のデータ項目がどのアプリケーション・プログラムからも使用可能な状態にある時点での、そのデータ項目保護。 この保護では、複数のアプリケーション・プログラムから 1 つのデータベースに対して並行更新した場合の各結果を分離する機能が含まれる。

データベース・レベル共用 (database-level sharing)

1 つの IMS 内のアプリケーション・プログラムがデータベースからデータを読み取ったり、または更新するときに、別の IMS 内の別のアプリケーション・プログラムが同じデータベースからデータを読み取ったり、または更新できるようにする、データ共用の 1 種。 ブロックレベルの共有も参照してください。

データベース・レベル・トラッキング (database-level tracking)

リモート・サイト・リカバリー (RSR) 環境で、アクティブ・サブシステムのデータベースまたはエリアを追跡するトラッキング・サブシステム。

データベース管理バッチ (DBB) (database management batch (DBB))

2 つのバッチ領域の 1 つ (もう 1 つは DL/I バッチ領域)。 DBB は実行パラメーターである。 DBB バッチ・ジョブには、ACB ライブラリー用の JCL DD ステートメントが含まれる。

データベース・モニター (DB モニター) (database monitor (DB monitor))

IMSモニターを参照。

データベース位置 (database position)

DL/I 呼び出し後のデータベース内のプログラムの位置。 IMS は、DL/I 呼び出しを処理するために、データベース内のプログラムの位置を追跡する。

データベース・プログラム連絡ブロック (DB PCB) (database program communication block (DB PCB))

データベースへのアプリケーション・プログラムのインターフェースを記述する PCB。 アプリケーション・プログラムによって使用されるデータベース・ビューごとに 1 つの DB PCB が必要である。

データベース・レコード (database record)

IMS データベースで、ルート・セグメント・タイプの 1 つのオカレンスおよびそのすべての従属セグメントが階層シーケンスで配置されたセグメントの集合。 データベース・レコードは、物理データベース・レコードまたは論理データベース・レコードの場合がある。 論理データベースレコード物理データベースレコードも参照。

データベースのリカバリー

バックアップ・コピーとバックアップが行われてから蓄積した変更をマージする ことにより、データをリストアするプロセス。

データベース・リカバリー管理 (DBRC)

IMS データベースのリカバリーを簡便化する IMS Database Manager の機能の 1 つ。 DBRC は、データベース・リカバリーに必要な情報を維持して、リカバリー管理ステートメントを生成し、リカバリー入力を検査し、データベース・データ・セット用に個別の変更ログを維持し、複数の IMS サブシステムによる IMS データベースおよびエリアの共用をサポートする。

データベース再編成 (database reorganization)

データベースをアンロードして再ロードする処理であり、物理セグメントを隣接して配置可能にするための最適化またはデータベース記述 (DBD) の変更を行う。

データベース・リソース・アダプター (DRA) (database resource adapter (DRA))

IMS DB 全機能データベースおよび DEDB へのインターフェース。 DRA は、コーディネーター・コントローラー (CCTL) または ODBA インターフェースを使用する z/OS アプリケーション・プログラムで使用することができる。

データベース・セグメント (database segment)

アクセスの単位で、1 回の IMS 操作により転送できるデータの最小量。

データ通信プログラム連絡ブロック (DC-PCB) (data communication program communication block (DC-PCB))

telecommunication program PCBを参照してください。

データ通信制御 (DCCTL) (Data Communications Control (DCCTL))

IMS TM が、DB2 またはその他の外部サブシステムに接続可能な、独立型全機能トランザクション管理プログラムとして機能できるようにするサブシステム。

データ制御ブロック (DCB) (data control block (DCB))

アクセス方式ルーチンがデータの保管および取り出しの際に使用する制御ブロック。

データ定義名 (DD 名) (data definition name (ddname))

データ制御ブロックに対応するデータ定義 (DD) ステートメントの名前。データ制御ブロックにも同じ名前が含まれる。

データ・エレメント (data element)

カップリング・ファシリティーのリスト構造のストレージの単位であり、データ・エントリーを構成する。

データ入力項目 (data entry)

ユーザー指定のデータを保持するために使用される、カップリング・ファシリティーのリスト構造のリスト・エントリーの部分。

データ・エントリー・データベース (DEDB)

1 つ以上のエリアで構成される直接アクセス・データベース。各エリアには、ルート・セグメントと従属セグメントの両方が入っている。 DEDB は、それらを階層的処理とジャーナル処理の両方に使用できるようにするデータ構造を使用する。 データベースには、VSAM Media Manager を使用してアクセスする。 ファストパス逐次従属セグメントも参照のこと。

データ独立性 (data independence)

アプリケーション・プログラムがデータの物理装置の保管場所または保管方法に依存しないように論理データと物理データの定義を分離する概念。これにより、データ格納構造およびアクセス方式におけるアプリケーション・プログラムの変更を減少できる。

Data Language/I (DL/I)

IMS データ操作言語。これは、ユーザー・アプリケーションと IMS との間の共通の高水準インターフェースである。 DL/I 呼び出しは、Java、PL/I、COBOL、VS Pascal、C、および Ada などの言語で作成されたアプリケーション・プログラムから呼び出される。 DL/I は、サブルーチン呼び出しによってアセンブラー言語アプリケーション・プログラムから呼び出すこともできる。 IMS では、ユーザーによるデータ構造の定義、アプリケーションへの構造の関連付け、構造のロード、構造の再編成が可能。

データ管理ブロック (DMB) (data management block (DMB))

物理データベースを記述および制御する、主記憶内の IMS 制御ブロック。 DMB は、ACB ライブラリーまたは DBD ライブラリーから取得された情報から構成される。

データ・オブジェクト (data object)

CQSPUT 要求または CQSUPD 要求の結果として、CQS によってカップリング・ファシリティーに配置されたクライアント・データの部分。 IMS 共用キューから見ると、データ・オブジェクトには、IMS メッセージの一部または全部あるいは EMH メッセージ全体が含まれている。 IMS リソース・マネージャーの観点からは、データ・オブジェクトには、IMS リソース (トランザクションまたはユーザーなど) に関する情報が入っている。

データ・セット・シーケンス番号 (DSSN) (data set sequence number (DSSN))

RECON データ・セット内で DBRC によって保守される番号。アプリケーションが更新用にデータベースを開く際にカウントされるもの。

データ共用 (data sharing)

サブシステムまたはアプリケーション・プログラムの機能で、データ保全性を保持しつつ、データに直接アクセスし、変更する。

データ共用グループ (data sharing group)

1 つ以上のサブシステムの集合で、データ保全性を保持しつつ、同じデータに直接アクセスし、変更する。

データ透過性 (data transparency)

場所やソースに関わらず、データのアクセスおよび処理を許可するデータ属性。

DBCS/EBCDIC 混合フィールド (DBCS/EBCDIC mixed field)

DBCS データと EBCDIC データの両方が含まれるフィールド。 インバウンド・データとアウトバウンド・データの両方で、DBCS 部分は常に、SO/SI 制御文字で囲む必要がある。 インバウンド・データの場合、この制御文字は自動的に端末によって作成される。

DBRC グループ (DBRC group)

IMSplex 環境で単一の RECON データ・セットを共用する 1 つ以上の DBRC インスタンス。 各 DBRC グループには固有のグループ ID (GROUP ID) がある。 DBRC グループは、並列 RECON アクセスが使用可能であるかないかに関わらず DBRC によって使用される。

DBRC 要求 (DBRC request)

IMS、DBRC アプリケーション・プログラム、およびジョブによって DBRC に要求されるアクション (コマンド・プロセス、照会、および更新)。

デフォルト・システム制御域 (DSCA) (default system control area (DSCA))

メッセージ形式サービス (MFS) における装置出力形式 (DOF) の一部であり、それにより、宛先端末にその必要となる機能がある場合は特定の端末機能が実行されることになる。 システム制御領域も参照のこと。

デフォルト端末セキュリティー (default terminal security)

基本的なシステム・セキュリティーであり、それによりマスター端末以外のどの端末からも特定のコマンド入力を禁止する。

従属領域 (dependent region)

IMS 制御領域が管理するアドレス・スペース。このアドレス・スペースで IMS アプリケーション・プログラムが実行される。 従属領域のタイプには、MPP、BMP、IFP、JMP、および JBP がある。

従属セグメント (dependent segment)

データベースにおいて、その完全な階層的意味として、より上位レベルにあるセグメントに依存するセグメント。 子は、その親の従属セグメントである。 ルート・セグメントも参照のこと。

従属サービス・エレメント (DSE) (dependent service element (DSE))

アクティブ IMS システムのエレメントの一種。このエレメントには、代替 IMS システムに対応するエレメントがあるが、単独でテークオーバーをトリガーできない。 z/OS、VTAM、IRLM、および CPC は、DSE である。 DSE は、IMS に依存して、その処理における障害を認識し、代替コンピューター・システムがその操作を引き継ぐことを要求する。

記述子

IMS 制御ブロック作成元のテンプレート。

宛先

IMS Transaction Manager (TM) で、制御領域に関連付けられているアプリケーション・プログラム、論理端末、またはオペレーター・コマンド。

宛先の親

データベースにおいて、論理子パスが到達する物理親または論理親。

宛先システム (destination system)

IMS 多重システム環境において、論理宛先が収容されているシステム。

装置特性テーブル (DCT) (device characteristics table (DCT))

シンボル名が付いた IBM 3270 または SLU タイプ 2 装置に対して生成されるメッセージ形式サービス (MFS) テーブル。 シンボル名、および関連付けられている画面サイズと物理端末フィーチャーごとに項目が生成される。 同一シンボル名に対するフィーチャーの異なる組み合わせに起因して、テーブル内に個別のエントリーが作成されることになる。

装置フィールド (DFLD) (device field (DFLD))

メッセージ形式サービス (MFS) において、装置入力フォーマット (DIF) または装置出力フォーマット (DOF) での最小域であり、その内容と構造はユーザーが定義する。

装置入力形式 (DIF) (device input format (DIF))

メッセージ形式サービス (MFS) の制御ブロックであり、装置上で入力されて MFS に提示されるデータ・フォーマットを記述する。

装置出力形式 (DOF)

メッセージ形式サービス (MFS) の制御ブロックであり、装置に対して提示される出力データ・フォーマットを記述する。

装置ページ (DPAGE) (device page (DPAGE))

メッセージ形式サービス (MFS) において、装置に渡されたり、または装置から受信される 1 つ以上の物理ページを構成する装置フィールド定義のユーザー定義グループ。

直接従属セグメント (direct dependent segment)

高速処理データベース (DEDB) で、ルート・セグメントからチェーニングされたセグメント。 直接従属セグメントは、DEDB 領域のルート・アドレス可能部分またはオーバーフロー部分のいずれかに保管される。

直接経路指定

IMS 多重システム環境において、リンク受信出口ルーチンによって指示された、起点となる端末以外の端末への応答メッセージの経路指定。

ディレクトリーの項目名 (directory entry name)

名前付きオブジェクトのディレクトリー項目をカップリング・ファシリティーに対して識別する手段。 ディレクトリー、そのすべての項目、およびそれらの項目に関連付けられているすべてのオブジェクトは、単一の構造に入れられる。

分散データ管理 (DDM) 体系 (distributed data management (DDM) Architecture)

さまざまなシステムがデータを伝達し共用できるようにする共通の言語と一連の規則を提供することにより、コンピューター・システム間のデータの共用とアクセスを可能にするデータ・プロトコル。 DDM 体系により、さまざまな種類のシステム内でのデータの交換が可能になり、 類似したシステム内での効率的なデータ交換が増え、新しいシステムに対するデータ管理機能が標準化される。

分散表示管理 (DPM) (distributed presentation management (DPM))

メッセージ形式サービス (MFS) とユーザー作成リモート・プログラムとの間でメッセージ・フォーマット機能を共用することによりプログラムが装置独立性をもって通信できるようにする MFS オプション。 ユーザー作成リモート・プログラムは、装置依存のフォーマット設定を行う。

分散リカバリー (distributed recovery)

リソースと参加プログラムが複数システムに存在するリソース・リカバリー方式。

分散リレーショナル・データベース体系 (DRDA)

リモート・データに透過アクセスするための形式とプロトコルを定義する体系。 DRDA は、アプリケーション・リクエスター機能およびアプリケーション・サーバー機能という 2 つのタイプの機能を定義する。

DL/I アドレス・スペース (DL/I address space)

オンライン IMS 制御プログラムが使用するアドレス・スペースであり、DL/I コードと制御ブロックの大部分がここに入る。 このオプションは、オンライン IMS 環境の場合にのみ選択可能で、代替仮想ストレージ構成を提供する。

重複ロギング (dual logging)

ログ・データの重複コピーを作成するオプション機能。

動的割り振り

プログラムが主記憶にロードされる際ではなく、実行される際の プログラムへのシステム・リソースの割り当て。

動的バックアウト (dynamic backout)

異常終了したアプリケーション・プログラムが行ったすべてのアクティビティーを自動的に取り消す処理。 バックアウトも参照。

動的割り振り解除 (dynamic deallocation)

ジョブの終了時ではなく、プログラム実行中のシステム・リソースの解放。

動的リソース定義 (DRD) (dynamic resource definition (DRD))

ユーザーがバッチ・システム定義またはオンライン変更プロセスを使用せずに IMS リソース (アプリケーション・プログラム、データベース、ファスト・パス宛先コード、およびトランザクション) およびその記述子の作成、更新、照会、および削除を動的に実行できる IMS 機能。

動的端末 (dynamic terminal)

拡張端末オプション (ETO) によって作成された端末。 動的端末は IMS システム定義には定義されておらず、IMS 初期設定時にこの端末の制御ブロックは存在しない。 静的端末, 動的ノードも参照。

動的ユーザー (dynamic user)

動的ノードにサインオンし、サブプール・キュー・ブロック (SPQB) を動的に作成したユーザー。

E

エンド・ユーザー有効状況 (end-user significant status)

リソースに関連付けられている作業に関する有効状況のタイプ。 IMS は、ノードおよびユーザーに関するエンド・ユーザー有効状況として、会話、STSN (set-and-test-sequence number)、およびファスト・パスを定義する。 command significant statusも参照のこと。

エンド・ユーザー端末 (end-user terminal)

IMS ユーザーがトランザクション、一部のコマンド (セキュリティー許可に基づく)、およびメッセージ通信を発行できる端末。

エラー・キュー・エレメント (EQE) (error queue element (EQE))

アクセスできないファスト・パス・エリア・データ・セット・ブロックに対して維持されるデータの部分。 各データ・セットには、最大 10 の損傷ブロック (コントロール・インターバル) を入れることができる。

ETO 記述子 (ETO descriptor)

一種のテンプレートであり、ここには端末の物理的特性、ユーザー・オプションとメッセージ・キュー名、および複数システム結合機能 (MSC) リンクに関係したリモート LTERM に関する情報が含まれる。 ログオン記述子, MFSデバイス記述子, MSC記述子, ユーザー記述子も参照のこと。

排他的アクセス

アクセス・インテントの一種であり、データベースの排他使用を確保するためのアプリケーションの意図を設定する。 あるサブシステムが排他的アクセスを要求して DBRC がそのサブシステムに対して許可した場合、他のどのサブシステムもそのデータベースには同時にアクセスできない (そのデータベースの共用レベルとは無関係)。

排他モード

端末操作のオプション・モードの一種で、このモード状態の端末は入力に対する応答以外は何も出力を受信できない。 送信しようとして許されなかったどの出力も保留状態となって、この状態は端末が排他モードから解放されるまで続く。

出口ルーチン

別のプログラムから制御を受け取って特定の関数を実行するプログラム。

優先メッセージ・ハンドラー・キュー (EMHQ) (expedited message handler queue (EMHQ))

カップリング・ファシリティーのリスト構造の急送メッセージ・ハンドラー共用キュー。

急送メッセージ・ハンドラー (EMH) (expedited message handler (EMH))

単一セグメントの入出力メッセージを処理する IMS 高速機能。 高速機能メッセージは、EMH バイパスおよび通常のメッセージ・キューイングとアプリケーション・スケジューリングを使用するため、これらのメッセージは非高速機能メッセージより速く処理される。

代替応答 PCB (express alternate PCB)

アプリケーション・プログラムの終了前に出力メッセージが送信される代替 PCB。 代替プログラム通信ブロックも参照のこと。

拡張アドレス・ボリューム (EAV) (extended address volume (EAV))

1 つのボリュームにつき 65,521 個を超えるシリンダーを含めることができる DASD ストレージ。

拡張共通サービス域 (extended common service area)

16 MB 境界より上の z/OS 仮想ストレージの主要エレメント。 この領域には、アクティブなすべての仮想ストレージ・アドレス・スペースによってアドレッシング可能である、ページング可能なシステム・データ域が含まれている。 この領域は 16 MB 境界より下に存在する共通システム域 (CSA) と重複する。

拡張チェックポイント・リスタート (extended checkpoint/restart)

バッチ処理プログラムがデータベース位置付けを設定して、OS CHKPT マクロの代わりに DL/I 呼び出しを使ってユーザー指定域を開始可能にする機能。

拡張区画指定テーブル (EPST) (extended partition specification table (EPST))

高速機能の場合、 区画指定テーブル (PST) の拡張機能で、高速機能に固有の従属領域用の情報が含まれる。

拡張ポインター・セット (EPS) (extended pointer set (EPS))

HALDB で、間接ポインターの使用を許可する情報が含まれる拡張セグメント接頭部。 EPS は、論理子セグメントおよび副次索引セグメントのために作成される。

拡張回復機能 (XRF) (Extended Recovery Facility (XRF))

高可用性アプリケーションと指定端末の間のセッション中に z/OS、VTAM、ホスト・プロセッサー、または高可用性アプリケーションの障害の影響を最小限に抑える機能。 この機能は、障害のあるサブシステムからセッションをテークオーバーするための代替サブシステムを提供する。

拡張再始動 (XRST) (extended restart (XRST))

DL/I 呼び出しによって開始される再始動で、データベース位置付けおよびユーザー指定のエリアを再設定する。 シンボリック・チェックポイントも参照。

拡張システム目録ディレクトリー (ESCD)

ファスト・パスに使用される SCD の拡張機能。

拡張端末オプション (ETO)

ユーザーが ACF/VTAM 端末またはメッセージ・キュー (LTERM) の追加または削除を動的に行える IMS Transaction Manager の機能。

外部サブシステム

IMS によって使用されるが制御はされないリソースの集合を提供するサブシステム。

External Subsystem Attach Facility (ESAF)

IMS の下で実行するアプリケーションが、DB2 などの外部サブシステムからデータを取得できるようにする機能。

F

Fast Database Recovery 領域 (FDBR 領域) (Fast Database Recovery region (FDBR region))

個別の IMS 制御領域。IMS をモニターし、障害を検出し、障害のある IMS によってロックされているデータベース・リソースがあればリカバリーして、他の IMS システムが使用できるようにする。

高速機能

優れた応答特性を必要とし、トランザクション量が大容量になる可能性のあるアプリケーションのための IMS 機能。 プログラムは、主記憶データベース (フィールド・レベル) および直接アクセス高速処理データベース (DEDB) に迅速にアクセスできる。 メッセージ処理は、負荷平衡化のためにグループ化され、 データベースの保全性とリカバリーのために同期化されます。 データ・エントリー・データベースロード・バランシング・グループメイン・ストレージ・データベースも参照。

高速機能データベース (Fast Path databases)

IMS アプリケーションに高いデータ可用性および高速処理を提供するように設計されたデータベースのタイプ。

ファースト・パス専用トランザクション (Fast Path exclusive transaction)

IMS 高速機能領域 (IFP) 内で排他的に実行されるトランザクション・タイプ。 ファスト・パス潜在的トランザクションも参照してください。

ファースト・パス利用可能トランザクション (Fast Path potential transaction)

メッセージ処理プログラム (MPP) などの全機能領域または IMS 高速機能領域 (IFP) で実行できるトランザクション・タイプ。 Fast Path exclusive transactionも参照してください。

高速レプリケーション・イメージ・コピー (fast replication image copy)

DFSMS 高速レプリケーション機能によって作成されるイメージ・コピーのタイプ。

フィールド

データベースで、参照できるデータの最小単位であるセグメント内の部分 (データベース記述生成プロセス DBDGEN 時に定義される)。

フィールド・レベル・センシティビティー

アプリケーション・プログラムがフィールド・レベルでデータにアクセスできること。

フィールド検索引数 (FSA)

ファスト・パスの場合、アプリケーション・プログラムが構成してセグメント内のフィールド (FLD 呼び出しを指定して処理される) を指定する入出力域。

フィールド・タブ (FTAB) (field tab (FTAB))

メッセージ形式サービス (MFS) において、入力フィールドを区切るのにオペレーターが使用するために定義された文字。入力データ長がフィールド長よりも短い場合、またはフィールドに対してデータが何もない場合に使用する。

充てん文字

メッセージ形式サービス (MFS) において、受信されたデータの長さがフィールドに定義されている長さより短いか、またはフィールドについてデータが受信されていない場合に、入力メッセージ・フィールドまたは出力装置フィールドを埋め込むために使用される文字。

宛先検索 (FINDDEST)

IMS の内部サービスであり、特定の IMS リソース (大半が IMS 宛先を表す) を検索するために使用される。

形式セット

メッセージ形式サービス (MFS) におけるフォーマット定義、フォーマット定義を参照するすべてのメッセージ定義、およびフォーマットによって参照されるすべてのテーブル。

フリー・スペース・エレメント (FSE) (free space element (FSE))

階層直接データベースで、フリー・スペースである領域の先頭 8 バイト。 FSE は、コントロール・インターバルまたはブロック内のフリー・スペース領域を示すもので、長さは 8 バイト以上ある。

フリー・スペース・エレメント・アンカー・ポイント (FSEAP) (free space element anchor point (FSEAP))

階層直接データベースにおける、コントロール・インターバルまたはブロックの先頭 4 バイト。 先頭の 2 バイト・フィールドには、 コントロール・インターバルまたはブロックの最初のフリー・スペース・エレメント (FSE) へのオフセットがバイト単位で入っている。 2 番目の 2 バイト・フィールドは、このブロックまたはコントロール・インターバルにビットマップが含まれているかどうかを識別する。

フロントエンド・システム (front-end system)

複数システム結合機能 (MSC) ネットワークにおける IMS システム。このネットワークでは、全端末が接続され、メッセージは適切な処理用の IMS に経路指定され、すべての応答がそれらの端末に経路指定される。 フロントエンド・システムがバックエンド処理も実行する場合がある。 バックエンドシステム擬似フロントエンドシステムトランザクション処理システムも参照。

全機能データベース

データ言語/I (DL/I) 呼び出し言語によってアクセスされ、6 つのタイプのアプリケーション・プログラム すべてによって処理できる階層データベース。 全機能データベースには、HDAM、PHDAM、および HIDAM がある。

ファジー・イメージ・コピー (fuzzy image copy)

オンライン・データベースのイメージ・コピー。 このデータベースはイメージ・コピーの取得中も更新できるので、その更新内容の一部またはすべてがイメージ・コピーに記録されたり、更新内容がまったく記録されない場合がある。

G

ギャップ (gap)

トラッキング IMS には使用可能でないアクティブ・サイトのログ・データ。 このログ・データは、これが送信されていなかったり、トラッキング・サイトに入出力エラーが発生したりするため、欠落する場合がある。

汎用順次アクセス方式 (GSAM) (Generalized Sequential Access Method (GSAM))

バッチ・アプリケーション・プログラムを、データベース・レコードとして定義される順次データ・セット・レコードへのアクセスができるようにする データベース・アクセス方式。 このデータベース・レコードは、セグメント、フィールド、または階層構造のない 1 つの単位として処理される。 追加されるレコードはいずれもデータベースの最後に挿入される。 GSAM ではデータベース・レコードの更新も削除もできない。

汎用順次アクセス方式プログラム連絡ブロック (GSAM PCB) (Generalized Sequential Access Method program communication block (GSAM PCB))

GSAM データ・セットへのアプリケーション・プログラムのインターフェースを記述する PCB。 アプリケーション・プログラムによって使用される GSAM データ・セット・ビューごとに 1 つの GSAM PCB が必要である。

汎用リソース・グループ (generic resource group)

同じ汎用リソース名を持つアプリケーションの集合。VTAM が端末セッションをそれらの間で分散できる。

汎用リソース・メンバー (generic resource member)

汎用リソース・グループに属している IMS システム。

汎用リソース名

シスプレックス環境でセッションの分散と平衡化を処理するために、同じ機能を提供するアプリケーション・プログラムを表すために VTAM が使用する名前。

グローバル・ロック (global lock)

2 つの内部リソース・ロック・マネージャー (IRLM) に関係した IRLM ロックであり、そのロック許可を両方の IRLM で調整する。

グローバル・ロック管理 (global lock management)

ブロック・レベル共用に参加する IMS システム間で共用されるリソースへのアクセスを制御するロック管理。

グローバル・サービス・グループ (GSG)

特定のデータベースのセットにアクセスできるすべての IMS サブシステムの集合。 グローバル・サービス・グループは、いくつかの地理的な場所にある複数の z/OS システムにまたがって存在できる。

グループ・メンバー (group member)

z/OS システム間カップリング・ファシリティー (XCF) グループに参加し、OTMA プロトコルを使用して IMS と通信するエンティティーの名前。 メンバーは、サーバー (IMS) でも、クライアントでもよい。

H

HALDB マスター (HALDB master)

データの構造定義のみを表し、パーティションの集合全体を参照する、高可用性ラージ・データベースの名前付きエンティティー。

HALDB オンライン再編成 (HALDB OLR) (HALDB Online Reorganization (HALDB OLR))

PHDAM および PHIDAM パーティションを稼働停止せずオンラインで再編成可能にする IMS の機能。

HALDB 区画

高可用性ラージ・データベースの名前付きエンティティーの一種で、HALDB のパーティションを表す。

階層直接アクセス方式 (HDAM) (Hierarchical Direct Access Method (HDAM))

データベース・アクセス方式の一種であり、階層直接編成内のレコードをアドレスできるようにするために演算手法を使用する。 HDAM 用のベースとして OSAM または VSAM ESDS を使用可能である。

階層索引直接アクセス方式 (HIDAM) (Hierarchical Indexed Direct Access Method (HIDAM))

データベース・アクセス方式の一種であり、階層直接編成内のレコードをアクセスできるようにするために索引手法を使用する。 この手法では、ルート・セグメントに対しては索引を使用したアクセスを、従属セグメントの対してはポインターを使用したアクセスを提供する。

階層索引順次アクセス方式 (HISAM) (Hierarchical Indexed Sequential Access Method (HISAM))

データベース・アクセス方式の一種であり、階層順次編成内のレコードをアクセスできるようにするために索引手法を使用する。

階層直接編成 (HD 編成) (hierarchic direct organization (HD organization))

物理ストレージ編成であり、この編成の中で、物理データベース・レコードを表すデータベース・セグメントが、セグメント接頭部にある直接アドレス・ポインターを使って関連付けられている。

階層シーケンス (hierarchic sequence)

データベースにおいて、データベース・レコード内のセグメント・オカレンスの順序。ツリー構造の上から下、前面から後面、左から右にアクセスしてゆくことによって規定されている。

階層順次編成 (HS 編成) (hierarchic sequential organization (HS organization))

物理ストレージ編成であり、この編成の中で、物理データベース・レコードを表すデータベース・セグメントが、隣接するように関連付けられている。

階層

データベースにおけるツリー状のセグメント配置であり、ルート・セグメントで始まり、従属セグメントへと下に進んでゆく。

高可用性ラージ・データベース (HALDB)

パーティション化された全機能 DL/I データベース。 サポートされるデータベース編成は、PHDAM、PHIDAM、および PSINDEX。

高速順次処理 (HSSP)

バッチ・メッセージ・プログラムのみが使用できるオプションであり、DEDB エリアの順次処理を最適化する。 同時イメージ・コピーも作成できる。

I

IDCAMS

IDCAMSは、Access Method Servicesユーティリティのプログラム名である。 このユーティリティは、VSAM データセットを定義するために使用される。

イメージ・コピー

データ・セットのバックアップ・コピーで、必要な場合、障害後にデータ・セットのリストアに使用される。

即時チェックポイント (immediate checkpoint)

MPP の終了を要求せずに、単純チェックポイントを書き込む機能。

IMS カタログ

IMS が管理するシステム・データベース。ここにはデータベースおよびアプリケーションについてのメタデータが格納され、IMS データベース・メタデータを包括的に把握できる。

IMS 制御プログラム (IMS control program)

IMS データベース、通信、およびメッセージ・スケジューリングなどの主要 IMS 機能を開始および制御する IMS プログラム。

IMS Database Manager (IMS DB)

並行するデータベース呼び出しを処理し、さまざまなアプリケーション (中程度のボリュームから大容量のボリュームまで、また単純なデータ構造から複雑なデータ構造まで) に対してハイパフォーマンスを実現するデータベース・システム。

IMS 高速機能 (IFP) (IMS Fast Path (IFP))

高速機能領域の急送メッセージ・ハンドラーで操作するように設計されたタイプのプログラム。

IMS 高速機能領域 (IMS Fast Path region)

メッセージ・ドリブン・プログラムおよび DEDB オンライン・ユーティリティーが稼働するオンライン環境。

IMSID

指定の IMS ジョブによって使用される、4 バイトのサブシステム ID。 共用キューおよびデータ共用環境の場合、 グループ内の個々の IMSID は固有でなければならない。その他の場合は、個々の IMSID が固有である必要はない場合もある。

IMS インスタンス (IMS instance)

IMSPlex のアクティブで固有の IMS システム。

IMS JDBC ドライバー

IMS データベースへの接続を提供するドライバー。ユーザーは SQL 照会を使用してデータベースにアクセスし、変更することができる。

IMS モニター (IMS monitor)

IMS 制御領域および従属領域内のアクティビティーを記録するオプションの機能。

IMS 要求メッセージ (IRM) (IMS request message (IRM))

IMS Connect にプロトコル・オプションを伝達するために、 IMS Connect クライアント・アプリケーション・プログラムからの入力メッセージで使用される IMS 要求メッセージ (IRM) ヘッダー。

IMS Universal ドライバー

オープン・スタンダード分散リレーショナル・データベース体系 (DRDA) 仕様と分散データ管理 (DDM) 体系コマンドを使用した データベース・アクセスをサポートする Java クラス・ライブラリーの集合。

IMSplex

1 つの単位として、ともに機能する情報管理システム (IMS) ネットワーク内のシステムの集合。 通常、これらのシステムは、リソースを共用して、並列シスプレックス環境で稼働し、共通サービス層 (CSL) を組み込んでいる。 複数システムのカップリングも参照してください。

IMSplex コンポーネント (IMSplex component)

リソース、操作を管理したり、または他の IMS 定義エンティティー間での通信を容易にするエンティティー (通常、固有のアドレス・スペースで実行する)。 IMSplex コンポーネントの例として、IMS サブシステム (DB/DC、DBCTL、DCCTL)、Resource Manager、Operations Manager、および構造化呼び出しインターフェースがある。 DLIBATCH または DBBBATCH 領域は、Common Service Layer マネージャーと対話しなくても IMSplex コンポーネントとみなされる。

IMSplex メンバー (IMSplex member)

通常、固有のアドレス・スペース内で実行し、IMS Common Service Layer によって管理される、IMSplex 内のあらゆる IMS 定義エンティティー。

IMS リポジトリー機能 (IMS repository function)

集中型のデータ・ストレージおよび検索のソリューションの一種。これにより、1 つの IMSplex 内の複数の IMS システムが、共通 IMS リポジトリー (IMSRSC リポジトリーなど) 内でリソース定義や記述子定義などのリソースの管理、格納、共用、および検索を行うことができる。 この機能により、IMSplex 全体にわたって個々のリソース定義データ・セット (RDDS) を手動で調整する必要がなくなるため、動的リソース定義 (DRD) プロセスが簡素化される。 IMSRSCリポジトリダイナミック・リソース定義(DRD)も参照のこと。

IMS リソース定義 (IMSRSC) リポジトリー (IMS resource definition (IMSRSC) repository)

IMSRSC リポジトリー (IMSRSC repository)

動的リソース定義 (DRD) によってサポートされるリソース定義と記述子定義の格納と管理のために Repository Server (RS) が管理する、集中型の IMS データ保管および検索機能。 手動の調整が必要なリソース定義データ・セット (RDDS) の使用に代わる戦略的手段。 IMSリポジトリ機能およびリポジトリサーバー(RS)も参照してください。

IMS システム

IMS 制御領域とその関連する分離アドレス・スペース (DL/I および DBRC)、および従属領域。

IMS システム・ログ

論理的には、オンライン・データ・セット (OLDS) および先書きデータ・セットから構成される単一のログ。

IMS Transaction Manager (IMS TM)

IMS DB および DB2 データベースの両方に高性能かつ大容量の低コスト・トランザクション処理を提供するデータ通信システム。

非アクティブ・ライブラリー (inactive library)

オンライン変更を使用するシステムで、オンライン IMS システムによって現在使用中でないライブラリー。 これらのライブラリーは、現行ライブラリーまたはアクティブ・ライブラリーとレベルが異なる可能性がある。

索引先セグメント (indexed segment)

データベースにおいて、索引によって位置指定され、索引ターゲット・セグメントと呼ばれるセグメント。

索引元セグメント (indexing segment)

索引データベースにあるセグメントであり、データが入ったセグメント (索引先セグメント) へのポインターを含み、索引ポインター・セグメントと名付けられたセグメント。

索引ポインター・セグメント (index pointer segment)

副次索引において、索引ターゲット・セグメントをインデックスするのに使用するデータとポインターが入ったセグメント。

索引ソース・セグメント (index source segment)

データベースにおいて、索引セグメントの作成元データが入ったセグメント。 このセグメントは、索引先セグメントまたはその従属セグメントの 1 つと同じ可能性がある。

索引ターゲット・セグメント (index target segment)

データベースにおいて、副次索引エントリーがポイントする対象となるセグメント、すなわち索引ポインター・セグメントからポイントされる。

間接リスト・データ・セット (ILDS)

HALDB において、IMS システム索引データ・セット。 ILDS は、区画ごとに 1 つの ILDS を含む PHDAM データベースおよび PHIDAM データベースに使用される間接ポインター用のリポジトリーである。

間接リスト・エントリー (ILE)

HALDB における、間接リスト・データ・セット内の項目。

間接リスト項目キー (ILK) (indirect list entry key (ILK))

HALDB で、セグメントの作成時に PHDAM および PHIDAM データベースのセグメントに割り当てられる固有トークン。 ILK は、長さが 8 バイトで、セグメントの接頭部に保管され、PHDAM および PHIDAM データベース内のすべてのセグメントを一意的に識別する。

間接ポインター (indirect pointer)

HALDB で、間接リスト・データ・セットに保管されるポインター。単一のパーティションが再編成された場合に他のデータベース・レコード全体にわたってポインターを更新する必要をなくすために使用される。

未確定作業単位 (未確定 UOW) (indoubt unit of work (indoubt UOW))

コミットの準備はされているが、まだコミットされていないトランザクションまたはデータベース更新。 未確定作業単位がコミットされる前に障害が発生した場合、IMS は、状況が未確定な作業をすべて解決する必要がある。

未完了 (inflight)

コミット・プロセスの準備段階をまだ完了していないリソースまたはリカバリー単位の状態。

Information Management System (IMS)

データベース管理プログラムとトランザクション処理を使って使用可能な複数のシステム環境のいずれにも対応し、複合体のデータベースと端末ネットワークを管理する機能がある。

入力メッセージ

任意の有効なコマンド、トランザクション、またはメッセージ通信。

入力モード (input mode)

メッセージ形式サービス (MFS) において、ある装置からの入力フィールドをユーザーが MFS によりスキャンされるように定義する方法。 レコードモードストリームモードも参照。

入出力域入力 (IOAI) (input output area input (IOAI))

ファスト・パス DL/I 呼び出しによって使用される入出力域の一種であり、この DL/I 呼び出しは DEDB に関する構造情報を戻す。

入出力プログラム連絡ブロック (I/O PCB) (input/output program communication block (I/O PCB))

通信システム内で TM を使用して実行するアプリケーション・プログラムに対して IMS により自動的に提供される TP PCB。 I/O PCB は、プログラムが端末からの入力メッセージを入手し、入力メッセージの送信元端末へ応答を返すメカニズムである。 代替プログラム通信ブロックも参照のこと。

入力システム

複数システム結合機能 (MSC) ネットワークで、入力端末が接続されているシステム。

入力端末 (input terminal)

複数システム結合機能 (MSC) ネットワークで、基本要求が発信される端末。

照会論理端末 (inquiry logical terminal)

IMS により自動的に作成され、非更新トランザクションに制限される論理端末のタイプ。 照会論理端末は、非 VTAM 交換回線用に作成される。

インストール検査プログラム (IVP) (installation verification program (IVP))

IBM ライセンス・プログラムのインストールの最後に実行されるプログラムで、 ライセンス・プログラムが正しく動作しているかどうかを検証する。

意図的波及 (intent propagation)

1 つのセグメントの処理インテントが、処理のタイプおよび関係の種類に応じて関連するセグメントに波及できる IMS によって内部的に処理される状態。 この意図的波及は、各処理アプリケーションをパラレルまたはシリアルでスケジューリングすることの適合性を決定する。

対話式ダンプ・フォーマッター (interactive dump formatter)

IMS オフライン・ダンプ・フォーマッターの機能拡張で、 DFSFRMAT データ・セットを作成または編集せずに、一連の対話メニュー方式パネルで IMS ダンプをフォーマットするために使用される。

中間システム (intermediate system)

MSC ネットワークにおいて、あるメッセージが入力システムからその宛先システムへの経路 (またはその逆もある) 上で通過するシステム。この中間システムでは経路指定以外の処理は何も行われない。

内部リソース・ロック・マネージャー (IRLM) (internal resource lock manager (IRLM))

グローバル・ロック・マネージャーの 1 つで、 このマネージャー固有のアドレス・スペース内にあり、共通ストレージ域ではなくローカル・ストレージに制御ブロックの大半を保存するオプションを提供する。

交差データ (intersection data)

論理子セグメントにあるすべてのユーザー・データであり、そこには論理親の連結キーを含まない。

システム間連絡 (ISC) (Intersystem Communication (ISC))

IMS 複数システム結合機能 (MSC) の拡張機能で、両方のサブシステムが ISC を使用する場合、 別の IMS サブシステム、CICS Transaction Server for z/OS、またはユーザー作成サブシステムへの IMS の接続を許可する。

入出力防止 (I/O prevention)

XRF テークオーバー時に障害のあるアクティブ IMS がデータベースをテークオーバー時に変更できないようにする z/OS プロセス。

入出力許容 (I/O toleration)

テークオーバー中の IMS 処理であり、テークオーバー完了後で入出力防止完了前にトランザクション処理ができるようにすること。

IRLM セッション (IRLM session)

2 つの内部リソース・ロック・マネージャー (IRLM) 間の VTAM セッション。

ISC 静的ユーザー (ISC static user)

IMS システム定義で SUBPOOL マクロを使用して定義されたシステム間連絡ユーザー。

分離ログ送信機能 (ILS) (isolated log sender (ILS))

リモート・サイト・リカバリー (RSR) 環境において、トラッキング・サブシステムにギャップ・データを送信するトランスポート・マネージャー・サブシステムの 1 コンポーネント。

J

Java バッチ処理領域 (JBP 領域) (Java batch processing region (JBP region))

IMS に従属する領域の 1 つで、 永続 Java 仮想マシン (JVM) を備え、オンライン、非メッセージ・ドリブン、バッチ Java アプリケーションのスケジューリングをサポートする。 JBP 領域は、非メッセージ・ドリブンのバッチ・メッセージ処理 (BMP) 領域と同様である。

IMS 用のクラシック Java API (Java APIs for IMS)

JMP または JBP アプリケーション、WebSphere Application Server for z/OS の Enterprise JavaBeans コンポーネント、CICS JCICS アプリケーション、および DB2 for z/OS ストアード・プロシージャーから IMS データベースへの JDBC アクセスを許可する Java ライブラリー。

Java Database Connectivity (JDBC)

Java プラットフォームとさまざまなデータベース間の、データベース非依存コネクティビティーの業界標準。 JDBC インターフェースは、SQL ベースおよび XQuery ベースのデータベース・アクセス用のコール・レベル・インターフェースを提供する。

Java メッセージ処理領域 (JMP 領域) (Java message processing region (JMP region))

IMS に従属する領域の 1 つで、 永続 Java 仮想マシン (JVM) を備え、メッセージ・ドリブン Java アプリケーションのスケジューリングをサポートする。 JMP 領域はメッセージ処理プログラム (MPP) のようなものである。

K

キー・フィールド (key field)

データベース・セグメント内のフィールドであり、順次に昇順でセグメント・オカレンスを格納するのに使用する。 キー・フィールドは、検索フィールドでもある。 検索フィールドシーケンスフィールドも参照。

L

ラッチ (latch)

オンライン IMS システムで実行中の IMS タスクについて短期シリアライゼーションを提供するプログラミング装置。 機能面で、z/OS ロックと似ている。

レベル

データベースでは、階層構造の連続した垂直の従属関係を示す。

レベル 1 データ共用 (level one data sharing)

高速処理データベース (DEDB) エリアの場合のデータ共用方式で、 データベース・リカバリー管理 (DBRC) は、1 つのサブシステムのみにデータベースの更新を許可する一方、 更新者が行った不完全な変更に対して、その変更が読み取られることを保護する必要がない複数サブシステムも許可できる。あるいは、複数のサブシステムにデータベースの読み取りを許可することができる。 interprocessor block level sharing も参照してください。

レベル 3 データ共用 (level three data sharing)

データベース・リカバリー管理 (DBRC) と 1 つの内部リソース・ロック・マネージャー (IRLM) が、 データベースの更新または読み取りのために、同じ z/OS システム上の複数のサブシステムを同時に許可および保護することができるデータ共用方式。 area-level sharing, intraprocessor block level sharing も参照してください。

レベル 2 データ共用 (level two data sharing)

データベース・リカバリー管理 (DBRC) と 1 つの内部リソース・ロック・マネージャー (IRLM) が、 データベースの更新または読み取りのために、同じ z/OS システム上の複数のサブシステムを同時に許可および保護することができるデータ共用方式。 interprocessor block level sharing も参照してください。

レベル 0 データ共用 (level zero data sharing)

データベース・リカバリー管理 (DBRC) が 1 つのサブシステム (例えば、1 つのオンライン IMS) のみにデータベースへのアクセスを許可するデータ共用方式。

限界数 (limit count)

スケジューリング処理時に通常または限界の優先順位の値をトランザクションに割り当てるかどうかを決定する数。 制限優先度, 通常優先度も参照のこと。

回線応答モード (line response mode)

応答モードのバリエーションの 1 つであり、このモードの場合は、アプリケーション・プログラムの出力メッセージが生成されている間、その通信回線上の全操作を中断状態にする。 レスポンス・モードターミナル・レスポンス・モードも参照のこと。

リンク

IMS 多重システム環境において、2 つのシステム間の接続。 「物理リンク (physical link)」および「論理リンク(logical link)」も参照。

リスト項目 (list entry)

カップリング・ファシリティー・リスト構造のリストにある項目。

リスト項目制御 (list entry control)

カップリング・ファシリティー・リスト構造のリスト項目の一部。項目キーおよび項目 ID など、リスト項目に関連付けられた制御情報が含まれる。

リスト・ヘッダー (list header)

カップリング・リスト構造にリストを固定し、そのリストに関連付けられた制御情報を含むヘッダー。

リスト・ヘッダー番号 (list header number)

リスト・ヘッダーの番号。特定のリストを識別する。 リスト・ヘッダー番号の範囲は、0 から始まり、最初のコネクターがカップリング・ファシリティー・リスト構造に対して定義した最大値までとなる。 リスト・ヘッダー番号は、そのリスト構造にアクセスする IXL 要求時に、各要求を適用できるリストを特定する場合に指定される。

リスト構造

シスプレックス内の複数システム・アプリケーションが、リストまたはキューのセットとして編成された情報を共用できるようにするカップリング・ファシリティー構造。 リスト構造は、一連のリストと、そのリスト構造内でリソースを直列化する場合に使用できるオプションのロック・テーブルで構成される。 各リストは、リスト項目のキューで構成される。

ロード・バランシング (load balancing)

アプリケーション・サーバーのモニターとサーバー上のワークロードの管理。 1 つのサーバーがそのワークロードを超過すると、より容量の多い別のサーバーに要求が転送される。 トランザクションのロードバランシングも参照してください。

ロード・バランシング・グループ (LBG) (load balancing group (LBG))

ファスト・パス入力メッセージのグループ化。このグループは、ファスト・パス・プログラムの 1 つ以上のコピーにより行われる平衡化処理に使用されることになる。 固有のファスト・パス・メッセージ・ドリブン・アプリケーション・プログラムごとに 1 つのロード・バランシング・グループがある。 ファストパスも参照してください。

ローカル・キャッシュ (local cache)

ローカル・システム上のユーザー割り当てストレージ域またはユーザー管理ストレージ域。

ローカル・ロック (local lock)

それを許可する IRLM のみに関係する内部リソース・ロック・マネージャー (IRLM) ロック。

ローカル・ロック管理 (local lock management)

同じオンライン IMS システム内でアプリケーション・プログラムによって使用されるデータベース・レコードへのアクセスを制御するロック管理。

ローカル論理装置 (ローカル LU) (local logical unit (local LU))

アウトバウンド処理に使用されるすべての論理装置 (LU)。ただし、定義済み基本 LU を除く。 「論理装置 (logical unit)」も参照。

ローカル・オンライン変更 (local online change)

ローカル IMS システムに対するオンライン変更を実行する IMS 機能。 IMSplex でローカル・オンライン変更を実行するには、ローカル・オンライン変更コマンドを IMS システムで手動で行う必要がある。 グローバル・オンライン・チェンジも参照のこと

ローカル・リカバリー (local recovery)

すべてのリソースおよび参加プログラムが同一システム上に存在するリソース・リカバリー。

ローカル・システム

IMS 多重システム環境において、多重構成内の特定のシステム。

ローカル・トランザクション (LTRAN) (local transaction (LTRAN))

多重システム環境において、トランザクションを定義したシステムが完全に処理する対象のトランザクション。 リモート・トランザクションも参照のこと。

ローカル・ビュー (local view)

特定のビジネス・プロセスが必要とするデータの記述。 このデータ記述には、データ・エレメント一覧、そのデータ・エレメントが、それを記述するエンティティーに従ってどのようにグループ化されているかを示す概念的なデータ構造、およびデータ・エレメントのグループ間の関係が入る。

ロック管理 (lock management)

プログラムがセグメントの使用を制限すること。 セグメントを使用しているプログラムが終了するまで、他のプログラムはセグメントを使用できない。

ロック・シーケンス番号 (LSN) (lock sequence number (LSN))

順次発行される固有の番号。リクエスターによって使用 (ロック) されていることを識別するためにデータベース・リソースに対して提供される。 ロックされたリソースは、現在のリクエスターがその使用を終了する まで利用できません。

論理アソシエーション (logical association)

データ共用環境において、IMS が VSO DEDB エリア構造と複数エリア構造との間に作成するアソシエーション。このアソシエーションが作成される条件として、XES 接続が IMS とこれらの構造の間に存在する場合である。

論理的な子

データベースにおけるポインター・セグメントの一種であり、その物理親とその論理親の間のアクセス・パスを確立する。 このセグメントは、その物理親の物理子、すなわち、その論理親の論理子である。

論理データベース

データ・セグメント内の関係に基づく階層構造に配置された 1 つ以上の物理データベースから 構成されるデータベース。 論理データベースの構造は、データの物理構造と異なっていてもかまわない。 物理データベースも参照してください。

論理データベース・レコード (logical database record)

データベースにおいて、1 つ以上のセグメント・タイプを階層的に関連付けたセグメントの 1 セット。 アプリケーション・プログラムからのビューとして、論理データベース・レコードは必ずセグメントの階層的なツリー構造となっている。 指定のルート・セグメントおよびそのルート・セグメントに階層的に従属して存在するセグメントすべて。 データベースレコードも参照。

論理データ構造 (logical data structure)

データベースにおけるセグメントの階層構造。 IMS を使用するよう作成されたアプリケーション・プログラムは、論理データ構造のみを取り扱う。

論理リンク (logical link)

多重システム環境において、物理リンクが、そのリンクを使用できるトランザクションおよび端末に関連付けられる手段。 フィジカルリンクも参照。

論理リンク・パス

多重システム環境における、任意の 2 つのシステム間のパス。 論理リンクごとに 1 つ以上の論理リンク・パスが定義されている必要がある。

論理ロギング (logical logging)

ログ・レコードをログ・バッファーに移動するプロセス。 フィジカル・ロギングも参照してください。

論理メッセージ (logical message)

入力または出力メッセージであり、物理端末ではなく論理端末に関連付けられたキューに存在する。 アプリケーションから独立してメッセージ・キューをデバイス間で移動できる。

論理ページ (LPAGE) (logical page (LPAGE))

IMS メッセージ形式サービス (MFS) において、関連したメッセージ・セグメントとフィールド定義のユーザー定義グループ。 フィジカルページも参照。

論理ページング (logical paging)

メッセージ形式サービス (MFS) において、出力メッセージ・セグメントをフォーマット設定用にグループ化する方法。 operator logical pagingも参照のこと。

論理的な親

データベースで、論理子がポイントするセグメント。 物理親にすることもできる。 論理子の論理親へのポインターは、シンボリックまたは直接にすることができる。

論理関係 (logical relationship)

データベースにおける、2 つの独立したセグメント間のユーザー定義パス。

論理端末 (LTERM)

物理端末またはユーザーに論理的に関連付けられているメッセージ宛先。 LTERM は、CNT 制御ブロックによって表される。 リモート論理端末も参照のこと。

論理端末プール (logical terminal pool)

/IAM コマンドによって非 VTAM 交換通信回線と関連付けられる論理端末のユーザー定義グループ。 各論理端末プールは、1 つ以上の論理端末サブプールで構成されている。

論理端末サブプール (logical terminal subpool)

/IAM コマンドによって非 VTAM 交換通信回線と関連付けられる論理端末のユーザー定義グループ。 各論理端末プールは、1 つ以上の論理端末サブプールで構成されている。

論理兄弟 (logical twins)

データベースにおいて、1 タイプの論理子の全オカレンスであり、この論理子には共通の論理親オカレンスある。 物理的双子も参照のこと。

論理装置 (LU)

ユーザーまたはアプリケーション・プログラムが別のユーザーまたはアプリケーション・プログラムと 通信するために SNA ネットワークにアクセスする際に使用するアクセス・ポイント。

作業論理単位 (LUW) (logical unit of work (LUW))

同期点の間にプログラムが実行する処理。

ログオフ (logoff)

コンピューター・システムまたはネットワークから切断するプロセス。

logon

コンピューター・システム、ネットワーク、または端末セッションに接続するプロセス。

ログオン記述子

拡張端末オプション (ETO) 記述子の 1 つであり、IMS が必要とする情報を提供して端末関連の制御ブロックを作成する。 ETO記述子も参照のこと。

ログ・レコード ID (LRID) (log record identifier (LRID))

ログ・レコードを識別して、サブシステムのログ・レコードの順序を維持するために使用されるシーケンス番号。

ログ・ルーター

リモート・サイト・リカバリー (RSR) 環境において、トラッキング・サブシステムのコンポーネントであり、これによりアクティブ・サブシステムからログ・データを受け取り、トラック・ログ・データ・セットにそのデータを格納し、そのログ・レコードをトラッキング・コンポーネントにルーティングする。

ログ・トークン

z/OS ログ・ストリーム内の特定のログ・レコードを識別するトークン。そのトークンを使用してそのログ・レコードを見つける。

ログ先書き (LWA)

完了した操作のレコードを先書きデータ・セットにログ出力する処理であり、オンライン・ログ・データ・セットにそれらのレコードを入れる前に出力される。

ループ検査モード (looptest mode)

出力書き込みループの設定を可能にするテスト・モードであり、それにより、ユーザー指定のメッセージをテスト端末に連続的に送信しようとする。

LU 6.2 宛先 (LU 6.2 destination)

LU (論理装置) 名とトランザクション・プログラム名によって定義される LU 6.2 アプリケーション・プログラム。

M

主記憶データベース (MSDB)

セグメント・レベルでアクセスすることができて、実行中に主記憶に常駐する ルート・セグメント・データベース。 ファストパスも参照してください。

置き去りログ・データ (marooned log data)

リモート・サイト・リカバリー (RSR) 環境において、ギャップを追跡するトラッキング・サブシステム側の アクティブ・サブシステム・ログ・データ。 そのギャップを埋めるログ・データを受信するまで、置き去りログ・データをトラッキング・サブシステムが処理できない。

マスター CQS (master CQS)

シスプレックス全体にわたるタスクを調整する Common Queue Server (CQS)。 タスクで共用している他の CQS は、参加プログラムとなる。 マスター CQS が何らかの理由で障害を起こした場合、別の CQS がマスターの役割をテークオーバーして、タスクを続行するか、終了する。

マスター・データベース

リモート・サイト・リカバリー (RSR) 環境において、アクティブ・サイトにあるデータベース。 リモート・テークオーバーが行われると、シャドー・データベースがマスター・データベースになる。

マスター端末

オンライン操作中に IMS リソースの完全制御をもつ IMS 論理端末。

マスター端末フォーマット・オプション (master terminal formatting option)

3270 マスター端末用のフォーマットを提供するメッセージ形式サービス (MFS) オプション。

メッセージ

ある個人またはプログラムから別の個人またはプログラムに送信される通信。

メッセージ・クラス (message class)

トランザクション・コードに割り当てられたクラス。そのクラスを使用して、アプリケーション・プログラムでそのトランザクションを処理するためのメッセージ領域を決定する。 クラス, リージョンクラスも参照。

メッセージ制御情報 (Message Control Information)

トランザクション・パイプ名およびメッセージ・タイプなどの情報を含む、Open Transaction Manager Access (OTMA) メッセージ接頭語の部分。 この情報は、メッセージ接頭語の残りの部分には隣接しておらず、各 OTMA メッセージごとに指定する必要がある。

メッセージ削除オプション (message delete option)

不要なメッセージを特定端末に送信しない旨を定義できるオプション。

メッセージ宛先 (message destination)

トランザクション、LTERM、MSNAME、またはコマンドである宛先。

メッセージ・ドリブン・プログラム

入力メッセージのスケジューリングによって開始されるアプリケーション・プログラム。 メッセージ・ドリブン・プログラムのタイプには、MPP、IFP、および JMP がある。 non-message-driven programも参照のこと。

メッセージ編集 (message editing)

アプリケーション・プログラムへ提示または端末へ表示するためのメッセージをフォーマット設定する処理。 追加のメッセージ編集ルーチンをユーザーがコーディングしても構わない。 基本編集も参照してください。

メッセージ・フィールド (MFLD) (message field (MFLD))

メッセージ形式サービス (MFS) におけるメッセージ入力記述子または出力記述子での最小域。内容と構造はユーザーにより定義される。

メッセージあふれ条件 (message flood condition)

OTMA による処理を待機している着信メッセージ数が、 IMS パフォーマンスに悪影響を与えている場合、または許容可能な制限を超えている場合の条件。 メッセージあふれ条件は、OTMA が処理するのを待っているトランザクション数が多すぎる場合に発生し、使用可能なローカル・システム・キュー域 (LSQA) をすべて使い尽くして、z/OS の異常終了となる可能性がある。

メッセージ形式サービス (MFS)

装置依存のデータを取り扱わずに単純な論理メッセージをアプリケーション・プログラムが扱えるようにする編集機能であり、それによりアプリケーション開発プロセスを単純化できる。

メッセージ形式サービス制御ブロック (MFS 制御ブロック) (Message Format Service control block (MFS control block))

メッセージ形式サービス (MFS) で、IMS.FORMAT ライブラリーに格納され、オンライン実行時に必要に応じて MFS バッファー・プールに呼び込まれるメッセージまたはフォーマットの表現。

メッセージ入力記述子 (MID)

アプリケーション・プログラムに提示されるデータの形式を記述するメッセージ形式サービス (MFS) 制御ブロック。 メッセージ出力記述子も参照。

メッセージ出力記述子 (MOD)

アプリケーション・プログラムによって作成される出力データ形式を記述するメッセージ形式サービス (MFS) 制御ブロック。 メッセージ入力記述子も参照。

メッセージ接頭語

IMS において各メッセージ処理に必要な情報を定義する、構造化された領域セット。 メッセージ接頭語のいくつかの部分は常に存在するが、その他の部分は IMS システムが特定の関数で定義されている場合にのみ組み込まれる。

メッセージ処理プログラム (MPP) (message processing program (MPP))

トランザクション・ドリブン方式で、オンライン IMS データベースおよびメッセージ・キューにアクセスできる IMS アプリケーション・プログラム。 バッチ処理プログラムも参照のこと。

メッセージ・キュー (message queue)

プログラムによる処理か、端末、ディスプレイ、またはワークステーションへの 送信を待機している一連のメッセージ。

メッセージ・リカバリー・ポイント (message recovery point)

IMS が確定応答を返した最後のインバウンド・メッセージまたは IMS が確定応答を要求した最後のアウトバウンド・メッセージ。

メッセージ再同期

ネットワーク障害発生時にメッセージ脱落状態を検出および訂正する機能。

メッセージ・セグメント (message segment)

端末との間のメッセージを参照する場合のアクセス単位。

メッセージ・スイッチ

メッセージ処理プログラムによって処理されずに、別の端末に送信される端末入力メッセージ。 プログラム間メッセージスイッチも参照のこと。

MFS デバイス記述子 (MFS device descriptor)

ETO が使用する記述子の一種であり、DCT 内の画面サイズを更新し、システム生成せずに新しいメッセージ形式サービス (MFS) デフォルト・フォーマットを生成する。 ETO記述子も参照のこと。

MFS 動的ディレクトリー (MFS dynamic directory)

オンライン IMS 制御プログラムが z/OS で稼働している場合に、拡張専用ストレージに保管されているメッセージ形式制御ブロックの管理に使用する技法。

MFSTEST

実動アクティビティーを中断せずに MFS 制御ブロックをオンラインで作成およびテストできるメッセージ形式サービス (MFS) のオプション機能。

混合モード BMP (mixed-mode BMP)

高速機能と全機能データベースにアクセスできる IMS バッチ・メッセージ・プログラム。

変更可能代替 PCB (modifiable alternate PCB)

実行中にアプリケーション・プログラムが宛先を変更できる代替 PCB。 代替プログラム通信ブロックも参照のこと。

変更済み標準 DL/I アプリケーション・プログラム (modified standard DL/I application program)

アプリケーション・プログラムの一種で、CPI-C 呼び出しを使用して同一または異なる LU 6.2 装置との追加の会話を割り振り、データを送受信する。

MSC 記述子 (MSC descriptor)

LTERM を静的に定義された複数システム結合機能 (MSC) リンクと関連付ける拡張端末オプション (ETO) で使用される記述子。 ETO記述子も参照のこと。

多重エリア・データ・セット (MADS) (multiple area data set (MADS))

DEDB 域のシャドー・コピーが含まれている複数データ・セット。 エリアデータセットも参照。

多重エリア構造 (multiple-area structure)

データ共用環境で、複数の VSO DEDB エリアを含むカップリング・ファシリティー構造。 単一エリア構造も参照のこと。

複数システム結合機能 (MSC)

地理的に分散した IMS の相互通信を許可する IMS 機能。 IMSplexも参照してください。

多重システム環境 (multisystem environment)

複数のシステムが 1 つ以上のプロセッサーにある環境と、 1 つ以上のプロセッサーが他のシステム上のプログラムと通信できる環境。

N

名前タイプ (name type)

クライアントがリソース ID の最初のバイトとして指定する 1 から 255 の 1 バイト数値。 名前タイプは、その名前タイプに属するすべてのリソース名を固有にするものである。 この固有性により、クライアントがリソース構造に同じ名前と同じ名前タイプのリソースを複数指定しないようにできる。 名前タイプ内のリソースは、異なるデータ・リソース・タイプを保持することが可能。

ノード

物理 VTAM 端末を表す IMS リソース。 ノードは、VTAM 端末制御ブロックによって表される。

非 ISC 静的ユーザー (non-ISC static user)

静的端末にサインオンしたユーザー。 このユーザーは、RACF などの拡張セキュリティー製品に定義されたユーザー ID によって表される。

非メッセージ・ドリブン・プログラム

バッチ・ジョブのサブミットによって開始されるアプリケーション・プログラム。 このプログラムは、 バッチ・メッセージ処理 (BMP) 領域、Java バッチ処理領域 (JBP 領域)、または IMS 高速機能 (IFP) ユーティリティー領域で実行される。 メッセージ駆動型プログラムも参照のこと。

リカバリー不能状況 (nonrecoverable status)

端末ログオフ、ユーザー・サインオフ、または IMS 再始動後にリカバリーできない、あらゆるリソース状況。 リカバリー不能状況は、リソースがアクティブである間にのみ存在し、そのリソースが非アクティブになる時に削除される。

リカバリー不能トランザクション (nonrecoverable transaction)

障害発生時にリカバリーされない照会トランザクション。

非応答モード (nonresponse mode)

IMS では、端末オペレーターとアプリケーション・プログラムとの間の 非同期操作を許可する端末操作のモードを示す。 レスポンス・モードも参照。

非端末関連 MSDB (nonterminal-related MSDB)

一種の MSDB であり、その特徴としては、頻繁に使用または更新されるデータ、および特定論理端末に所有されていないセグメントである。 セグメント・フィールドの直接更新は許可されるが、セグメントの挿入または削除は許可されない。

通常優先順位 (normal priority)

キューに入れられて処理されるのを待っているトランザクション数がこの限界数値未満の場合に、トランザクションに割り当てられる優先順位。 limit count, limit priority, scheduling priority も参照。

通常 XRF 操作 (normal XRF operations)

アクティブ IMS が IMS ワークロードを処理していて、代替 IMS がアクティブ IMS をトラックしている場合の XRF 処理の期間。

null 出力メッセージ

端末要求を満足させるのに即時に使用できる出力が他にない場合に IMS が端末に送信するメッセージ。

O

オンライン変更

IMS 機能の 1 つ。定義を行うためにシステムを停止させることなく、トランザクション、データベース・ディレクトリー、プログラム・ディレクトリー、DMB、PSB、および高速機能宛先コードなどの IMS リソースをオンラインで追加、変更、または削除できるように対応するもの。 ローカル・オンライン・チェンジグローバル・オンライン・チェンジを参照のこと。

オンライン・フォワード・リカバリー (OFR) (online forward recovery (OFR))

リモート・サイト・リカバリー (RSR) 環境において、停止状態のシャドー・データベースまたはエリアが、アクティブ IMS のデータベースまたはエリアとの現行性を取り戻す処理。この処理は、トラッキング IMS が行う。

オンライン・イメージ・コピー (OLIC) (online image copy (OLIC))

1. データベースがオンライン状態にある時点で、イメージ・コピーを作成する処理。

2. オンライン・イメージ・コピー処理によって作成されるイメージ・コピー。

オンライン・ログ・データ・セット (OLDS) (online log data set (OLDS))

直接アクセス・ストレージ上のデータ・セットの 1 つで、オンライン IMS システムまたはデータベース制御 (DBCTL) が書き込んだログ・レコードが入る。 システム・ログ・データセットも参照してください。

オンライン再編成

HALDB および DEDB のみが使用できるデータベース再編成。再編成処理中にもデータベースを引き続き更新に使用できる。

オープン・データベース・アクセス (ODBA)

z/OS アプリケーション・プログラムが IMS DB システムに対して DL/I 呼び出しを発行する際に使用される呼び出し可能インターフェース。 アプリケーション・プログラムは、 z/OS のリソース・リカバリー・サービス (RRS) を同期点管理機能として使用する必要がある。

Open Database Manager (ODBM)

IMSplex における DBCTL 環境または IMS DB/TM 環境用に構成される IMS DB システムが管理する IMS データベースへの分散アクセスとローカル・アクセスを 提供する共通サービス層 (CSL) アドレス・スペース。

Open Transaction Manager Access (OTMA)

IMS のコンポーネントであり、MVS シスプレックス環境において、トランザクション・ベースのコネクションレス・クライアント/サーバー・プロトコル を実装する。 このプロトコルのドメインは、z/OS システム間カップリング・ファシリティー (XCF) のドメインに制限されている。 OTMA はクライアントをサーバーに接続し、クライアントが高いパフォーマンスを維持しながら大規模ネットワーク (または多数のセッション) をサポートできるようにする。

オペレーション・マネージャー (OM)

IMSplex では、 自動化操作プログラム (AOP) にアプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) を提供する共通サービス層 (CSL) コンポーネントを示す。 OM は、AOP からのコマンドの受信、IMSplex メンバーへのコマンドの発送、コマンド応答の整理、および XML タグに組み込まれた AOP への応答の送信を行います。

オペレーター制御機能 (operator control function)

メッセージ形式サービス (MFS) で、端末オペレーターが出力メッセージの表示を制御する手段。 IMS により特定のオペレーター制御機能が提供されるが、その使用は、ユーザーがオペレーター制御テーブルで定義する必要がある。

オペレーター制御テーブル (operator control table)

メッセージ形式サービス (MFS) においてオペレーター制御機能のためのユーザー定義テーブルであり、このテーブルを使用すると、事前に定義した条件を入力装置データまたはデータ長が満足する場合に固有の制御機能が呼び出される。

オペレーター論理ページング

メッセージ形式サービス (MFS) 機能の一種であり、デバイス・オペレーターが出力メッセージの特定論理ページを要求することができる。 論理ページングも参照。

OTMA スーパーメンバー (OTMA super member)

IMS Open Transaction Manager Access (OTMA) の機能で、 IMS Connect などの OTMA 保留キューをサポートするクライアントのグループに対する非同期 IMS 出力を管理する。 OTMA スーパーメンバー機能により、グループのメンバーであるどのクライアントも、 他のクライアントのグループのメンバーの非同期出力を取得することができる。

出力メッセージ

有効な応答モード・メッセージ、会話方式モード・メッセージ、排他モード・メッセージ、IMS システム・メッセージ、アプリケーション・プログラム・メッセージ、またはメッセージ通信。

オーバーフロー域

HDAM または PHDAM データベースで、ルート・アドレス可能域にセグメントに十分なスペースがない場合に IMS がデータを保管するエリア。 ルートアドレス指定可能領域も参照のこと。

オーバーフロー順次アクセス方式 (OSAM) (Overflow Sequential Access Method (OSAM))

索引順次アクセス方式 (ISAM) からのデータ・オーバーフローを処理できるように選択した基本順次アクセス方式 (BSAM) および基本直接アクセス方式 (BDAM) の特性を組み合わせた IMS データ管理アクセス方式。

オーバーフロー構造

カップリング・ファシリティーのリスト構造の一種。この構造には、基本構造がユーザー指定のオーバーフローしきい値に達した時点で共用されるキューが含まれる。 オーバーフロー構造はオプションです。 一次構造も参照のこと。

P

並列 DL/I (parallel DL/I)

すべてのデータベース呼び出しが、各メッセージ処理領域または各バッチ・メッセージ処理領域で処理されるようにする機能。

親セグメント (parent segment)

データベースにおいて、階層的に自分より下に 1 つ以上の従属セグメント (その子) のあるセグメント。

区画

1. 非 HALDB データベースの容量を保有し、HALDB と別に管理できる HALDB のサブセット。

2. ビューポート、その関連ウィンドウ、およびパーティション化された状態時のその表示データ・バッファーとして使用されるその表示部分。

パーティション定義データ・セット (partition definition data set)

IMS カタログ・データベース・パーティションに関する情報を保管するデータ・セット (データベース区画の管理で DBRC を使用しない場合) で、IMS カタログの作成およびデータの取り込みに使用される。

パーティション記述子 (PD) (partition descriptor (PD))

パーティション・セットにあるパーティションのパーティション記述子ブロック (PDB) 内の項目。

パーティション記述子ブロック (PDB) (partition descriptor block (PDB))

パーティション・セットを表すパーティション記述子項目の集合。 PDB の中間テキスト・ブロック (ITB) は、MFS Language Utility によって作成される。 この PDB ITB は、装置出力形式 (DOF) の部分の作成に使用される。

パーティション化 HDAM (PHDAM) (partitioned HDAM (PHDAM))

パーティション化された階層直接アクセス方式 (HDAM) データベース編成。 高可用性ラージ・データベース (HALDB) の 1 つのタイプ。

パーティション化 HIDAM (PHIDAM) (partitioned HIDAM (PHIDAM))

パーティション化された階層索引直接アクセス方式データベース編成。高可用性ラージ・データベースの 1 つのタイプ。

パーティション化副次索引 (PSINDEX) (partitioned secondary index (PSINDEX))

パーティション化された副次索引データベース編成。高可用性ラージ・データベース (HALDB) の 1 つのタイプ。

パーティション・セット (partition set)

パーティション記述子ブロックで定義されているすべてのパーティション。

パーティション指定テーブル (PST) (partition specification table (PST))

従属領域に関する情報が入っている IMS 制御ブロック。

パートナー論理装置 (partner logical unit)

SNA では、セッション内のリモート参加プログラムを示す。

パートナー・システム (partner systems)

IMS 多重システム環境において、MSC リンクによって接続される、2 つの IMS オンライン・システム。

パスワード・セキュリティー (password security)

IMS リソース (データベース、アプリケーション・プログラム、物理端末および論理端末、トランザクション、コマンド) の使用を、正しいパスワードを提供できる個人 (単数または複数) に制限するためのシステム定義マクロおよびセキュリティー保守ユーティリティー制御ステートメントの使用。

パス CALL (path call)

DL/I 呼び出しの一種。1 回の呼び出しでセグメントの階層パスを挿入または検索できる。

PCB マスク (PCB mask)

IMS がアプリケーション・プログラムの DL/I 呼び出しの状況を入れる、アプリケーション・プログラム内のデータ構造。 ステータスコードも参照のこと。

PCCM

パソコン会話コマンド

物理子 (physical child)

データベースにおけるセグメント・タイプの一種。このセグメント・タイプは、データベース階層上の次の上位レベルに定義されたセグメント・タイプに従属する。 データベースにおけるすべてのセグメント・タイプ (ルート・セグメントを除く) は物理子である。その理由は、各セグメントは少なくともルート・セグメントに従属しているからである。

物理データベース (physical database)

物理データベース・レコードの順序付きセット。 論理データベースも参照。

物理データベース・レコード (physical database record)

データベースにおいて、1 つ以上のセグメント・タイプの階層的に関連したセグメントの物理セット。 データベースレコードも参照。

物理データベース・レコード・オカレンス (physical database record occurrence)

ルート・セグメントのインスタンスおよびその従属セグメント・オカレンスを階層的に配置したもの。

物理データ構造 (physical data structure)

セグメント・タイプの階層的表現であり、物理データベース内のこれらのセグメント・タイプを階層的に配置したもの。

物理リンク (physical link)

2 つのシステム間の実際のハードウェア接続。 論理リンクも参照。

物理ロギング (physical logging)

ログ・バッファーからシステム・ログへログ・レコードを書き込み処理。 論理ロギングも参照してください。

物理ページ (physical page)

メッセージ形式サービス (MFS) において、論理ページのすべてまたは一部であり、一度に入力または表示 (出力) するように定義される。 論理ページも参照のこと。

物理ページング (physical paging)

メッセージ形式サービス (MFS) 機能の一種。この機能を使用すると、論理ページのデータがそのデバイスの複数の物理ページに表示できる。

物理親 (physical parent)

データベースにおけるセグメント・タイプの一種。このセグメント・タイプは、物理データベース階層上の次の下位レベルに定義された従属セグメント・タイプを持つ。

物理関係 (physical relationship)

データベースにおいて、複数の物理セグメント間に存在する関係の記述。

物理セグメント (physical segment)

データベースにおけるアクセス可能データの最小単位。

物理端末 (PTERM) (physical terminal (PTERM))

コンピューターに接続されたハードウェア装置であり、端末としてデータ通信機能がサポートする。 1 台の物理端末には、通常 1 つ以上の論理端末が関連付けられている。

物理兄弟 (physical twins)

データベースにおいて、単一物理子セグメント・タイプの全オカレンスであり、同一の (単一のオカレンスの) 物理親セグメント・タイプを持つ。 論理的双子双子セグメントも参照のこと。

リモートの計画テークオーバー (planned remote takeover)

リモート・サイト・リカバリー (RSR) 環境で、アクティブ IMS ワークロードをリモート・サイトに転送するためにアクティブ・サイトの IMS をシャットダウンする一環として IMS オペレーターによって開始されるリモート・テークオーバーのこと。 遠隔操作も参照のこと。

整合点 (point of consistency)

プログラムがアクセスするすべてのリカバリー可能データが整合する時点。 整合点は、更新、挿入、および削除が物理データベースにコミットされるか、ロールバックされる際に発生する。

予定テークオーバー

XRF では、保守または運用上の理由によるアクティブ・システムの計画シャットダウンと 代替システムによるテークオーバーを示す。

ポスト・テークオーバー (post-takeover)

テークオーバーの直後の XRF フェーズであり、新しいアクティブ・システムが代替システムを保有していない時点。

プリロード (preload)

VSO DEDB エリアのオープン時に、エリアのルート・アドレス可能部分と独立オーバーフロー・エリアを、データ・スペースにロードすること。

事前オープン (preopen)

IMS 制御領域の初期化に続く最初のチェックポイント後、または /START AREA コマンド処理時に DEDB エリアをオープンすること。 エリアが事前オープンしていない場合は、そのエリアの最初の読み取り要求時にオープンされる。

表示スペース (presentation space)

ある区分に関連付けられている表示データ・バッファー。 表示スペースのサイズは、ビューポートのサイズ以上として定義される。 表示スペースがビューポートのサイズと等しい場合、表示スペースのすべてのデータが表示される。 表示スペースがビューポートより大きい場合、ユーザーは、ビューポート内のデータを表示するために表示スペースの中でスクロール・ウィンドウを移動する必要がある。 スクロールウィンドウ, ビューポートも参照。

事前設定宛先モード (preset destination mode)

端末操作のオプション・モードの一種であり、端末入力の宛先を固有トランザクション・コードまたは論理端末として固定できるようになる。

基本要求 (primary request)

IMS 多重システム環境において、処理される前に端末に入れられるメッセージ。 返信二次リクエストも参照。

1 次セッション (primary session)

クラス 1 端末とアクティブ IMS 間のセッション。

基本構造

共用キューまたは共用リソースが入っているカップリング・ファシリティーのリスト構造。 オーバーフロー構造も参照のこと。

専用バッファー・プール (private buffer pool)

VSO DEDB データ用として使用されるローカル・ストレージの領域。共用 VSO エリアに対してルックアサイド機能を提供できる。

処理インテント (processing intent)

PSB で定義される属性。挿入、削除、および置換など、プログラムのデータベース・アクセス特権を指定する。

処理限界 (processing limit)

トランザクション属性の一種であり、1 回のプログラム実行時にアプリケーション・プログラムが処理可能なメッセージ数を定義する。

プログラム通信ブロック (PCB)

情報管理システム (IMS) データベースを指すポインターを含む制御ブロック。 プログラム仕様ブロックも参照のこと。

プログラム分離 (PI) (program isolation (PI))

DL/I または IMS 機能の 1 つであり、あるアプリケーション・プログラムのアクティビティーすべてが、他のアクティブなアプリケーション・プログラムから切り離される。この状態は、そのアプリケーション・プログラムが同期点を通じて、変更済みまたは作成済みデータが整合性を持って完了した旨を示す時点まで継続する。

プログラム分離ロック・マネージャー (program isolation lock manager)

内部リソース・ロック・マネージャー (IRLM) が定義 されていないシステム内でのローカル・ロック用機能。 それ以外の場合、ローカル・ロック管理を含むすべてのロック管理に IRLM が使用される。

プログラム仕様ブロック (PSB)

DL/I および IMS では、アプリケーション・プログラムによって使用される データベースおよび論理メッセージ宛先を記述する制御ブロックを示す。 PSB は、1 つ以上のプログラム連絡ブロック (PCB) で構成される。 プログラム・コミュニケーション・ブロックも参照のこと。

プログラム仕様ブロック生成 (PSBGEN) (program specification block generation (PSBGEN))

PSB が作成されるプロセス。

プログラム間メッセージ・スイッチ

1 つのアプリケーション・プログラムにより別のアプリケーション・プログラムに送信される IMS 出力メッセージ。 メッセージ・スイッチも参照のこと。

プロンプト機能 (prompt facility)

オプション機能の 1 つであり、出力の現行ページがメッセージの最終ページであることを端末オペレーターに通知するためにある。

保護会話 (protected conversation)

変更の同期について 2 フェーズ・コミット・プロセスをサポートする会話のタイプ。

保護リソース (protected resource)

リソース・リカバリー処理中に、同期化される方法で更新されるリソース。

Q

修飾呼び出し (qualified call)

少なくとも 1 つのセグメント検索引数が含まれる DL/I 呼び出し。

修飾セグメント検索引数 (qualified segment search argument)

セグメント名に加えて 1 つ以上の修飾ステートメントを含むセグメント検索引数 (SSA)。 修飾された SSA は、アクセスされるセグメント・タイプおよびオカレンスを記述する。 セグメント検索引数も参照のこと。

キュー

キューに追加された最初のエレメントが最初に処理される場合のデータ構造。 この順序は、先入れ先出し法 (FIFO) と呼ばれる。

キュー・バッファー (Qbuffer) (queue buffer (Qbuffer))

IMS メッセージ・セグメントの作業用コピーを保持するために使用される、IMS キュー・マネージャーのメモリー内のバッファー。

キュー・マネージャー (QMGR) (Queue Manager (QMGR))

IMS メッセージおよびメッセージが占有するスペースを管理する IMS コンポーネント。 IMS キュー・マネージャーは、DB/DC または DCCTL 環境の一部である。

キュー名 (Qname) (queue name (Qname))

データ・オブジェクトが存在する共用キューのキューの名前。 キュー名は、16 バイトの長さで、左揃えで、ブランクで埋め込まれる。 クライアント・キュー名の先頭バイトはキュー・タイプである。 ブランクまたはゼロのクライアント・キュー名がサポートされる。

キュー構造 (queue structure)

キューにデータが入っている CQS が管理する構造。

キュー・タイプ (queue type)

カップリング・ファシリティー・リスト構造において、共用キューをクライアント定義か CQS 定義かでグループ分けしたもの。

静止 (quiesce)

アクティブな操作が通常どおり完了することを許可した後に、プロセスを終了するか、システムをシャットダウンする。

R

ランダム読み取り

入出力操作ごとに 1 つのブロックのみを読み取る通常の OSAM バッファー方式。

Rapid Network Reconnect (RNR)

シスプレックス内の同一または異なる z/OS システムで停止 (IMS、z/OS、または VTAM) および後続の IMS 再始動にわたって自動的に IMS VTAM 端末セッションを再接続する IMS の機能。

読み取りアクセス

アクセス・インテントの一種。データベースを読み取り (変更を行わない)、更新者の不完全な変更から保護されるようにするアプリケーションのインテントを設定する。 その他のアプリケーションによるデータベースの共用を許可する。 スケジューリングの意図も参照してください。

作動可能レベル (readiness level)

リモート・サイト・リカバリー (RSR) のデータベース・レベル・トラッカーの場合、データベース変更内容をアクティブ IMS から受信時に、シャドー・データベースがその変更内容を適用する準備ができているかどうかを判別するレベル。 回復可能レベル・データベースも参照してください。

読み取り専用アクセス (read-only access)

ユーザーまたはアプリケーションが、文書またはレコードを読み取ることは 許可するが、更新は許可しないアクセス・レベル。 スケジューリングの意図も参照してください。

保全性のある読み取り (read with integrity)

read accessを参照のこと。

レコード・モード (record mode)

メッセージ形式サービス (MFS) におけるデフォルトの入力モードであり、このモードでは、装置から送信された特定レコード内に存在するようにフィールドを定義する。 入力モードストリームモードも参照。

リカバリー可能サービス・エレメント (RSE)

バックアップされており、テークオーバーを開始できるサービス・エレメント (IMS)。

リカバリー可能状況 (recoverable status)

端末ログオフ、ユーザー・サインオフ、または IMS 再始動後にリカバリーできる、あらゆるリソース状況。

リカバリー可能トランザクション (recoverable transaction)

障害が発生した場合にリカバリーされる IMS トランザクション。

リカバリー管理データ・セット (RECON データ・セット) (recovery control data set (RECON data sets))

データ・セットの一種であり、このデータ・セットの中に、ロギング・アクティビティーとデータベース・リカバリーに影響する可能性のあるイベントの情報を DBRC が格納する。

リカバリー・レベル・トラッキング (recovery-level tracking)

リモート・サイト・リカバリー (RSR) 環境におけるトラッキング IMS。アクティブ IMS のデータベースまたはエリアをトラッキングせずに、代わりにトラッキング IMS 上のトラック・ログにデータベースの変更内容をすべて保管する。この状態は、リカバリーまたはリモート・テークオーバーが実行されるまで継続する。 データベースレベルのトラッキングも参照してください。

リカバリー・ログ・データ・セット (RLDS) (recovery log data set (RLDS))

データベース・リカバリーに必要なログ・レコードのみが入っているログ・データ・セット。

リカバリー作動可能レベル・データベース (recovery-readiness-level database)

リモート・サイト・リカバリー (RSR) 環境において、 アクティブ・サブシステムからデータベース変更を受信したときに変更が適用されないデータベースまたはエリア。 変更は、適用されない代わりに、トラッキング・サブシステム上のトラック・ログに保管される。この状態は、リカバリーまたはリモート・テークオーバーが実行されるか、 データベース (またはエリア) の作動可能レベルが、データベース作動可能レベルに変更されるまで継続する。 準備レベルも参照のこと。

領域クラス (region class)

領域内で処理可能なメッセージ・クラスを示す IMS がメッセージ領域に割り当てるクラス。 クラス, メッセージクラスも参照。

相対バイト・アドレス (relative byte address)

データ・セットまたはそれが属するファイルに割り振られたストレージ・スペースの先頭からの、データ・レコードもしくはコントロール・インターバルのオフセット。

リモート論理端末 (remote logical terminal)

別の IMS 内のローカル LTERM への非同期出力メッセージの経路指定を許可するための MSC 論理リンクと関連した IMS キュー。 論理端末も参照のこと。

リモート・サイト (remote site)

リモート・サイト・リカバリー (RSR) 環境で、トラッキング IMS およびシャドー・データベースの物理的なリモート・ロケーション。 リモート・テークオーバーが行われると、アクティブ・サイトになる。

リモート・サイト・リカバリー (RSR)

地理的にリモートの IMS トラックをアクティブ IMS にすることにより、アクティブ・サイト障害の影響を最小限に抑える IMS の機能。 アクティブ・サイトでの災害またはサイト全体の障害が発生すると、実動作業はリモート・サイトでテークオーバーされる。 トラッカーも参照。

リモート・システム▲

システムが通信できるネットワーク内の他のすべてのシステム。 ローカルシステムも参照のこと。

リモート・テークオーバー (remote takeover)

リモート・サイト・リカバリー (RSR) 環境において IMS オペレーターによって開始され、アクティブ IMS ワークロードをアクティブ・サイトからリモート・サイトに転送するアクション。 計画的遠隔操作非計画的遠隔操作も参照のこと。

リモート端末 (remote terminal)

入出力チャネルを介してホスト・システムに接続されていない端末。

リモート・トランザクション (remote transaction)

多重システム環境で、処理全体が複数システム間で共用されるトランザクション。 ローカル・トランザクションも参照のこと。

リポジトリー索引データ・セット (RID) (repository index data set (RID))

IMS リポジトリーのすべてのメンバーの名前とキーが格納された VSAM キー順データ・セット (KSDS)。 リポジトリー索引データ・セットは、リポジトリー・サーバー (RS) またはユーザー定義の IMS リポジトリーで使用される。 リポジトリメンバーのデータセットIMSリポジトリ機能も参照してください。

リポジトリー・メンバー・データ・セット (RMD) (repository member data set (RMD))

リポジトリー索引データ・セット (RID) によって索引を付けられたメンバー・データが入っている VSAM キー順データ・セット (KSDS)。 リポジトリー・メンバー・データ・セットは、リポジトリー・サーバー (RS) またはユーザー定義の IMS リポジトリーによって使用される。 リポジトリインデックスデータセットIMSリポジトリ機能も参照してください。

リポジトリー・サーバー (RS) (Repository Server (RS))

IMSRSC リポジトリーなど、IMS リポジトリー機能を持つリポジトリーを管理するための BPE ベースのアドレス・スペース。 RS は、共通サービス層 (CSL) Resource Manager (RM) によって管理される。RM は RS との相互作用により、IMS リポジトリーのリソース (リソース定義や記述子定義など) の読み取り、書き込み、および保管されたリソースの削除を行う。 IMSリポジトリ機能IMSRSCリポジトリも参照してください。

Resource Access Control Facility (RACF)

アクセス制御を提供する IBM ライセンス・プログラム。システムに対するユーザーの識別、システムのユーザーの検証、保護リソースへのアクセスの許可、無許可でシステムに入ろうとする試行のロギング、保護リソースへのアクセスのロギングなどを実行する。

リソース・アクセス・セキュリティー (RAS) (resource access security (RAS))

リソース (PSB、トランザクション、および出力 LTERM) を、従属領域が無許可で使用することから保護する RACF セキュリティー・クラスの使用。

リソース・クラス (resource class)

RACF クラス記述子テーブル (CDT) で定義された類似リソースのカテゴリー。

リソース定義データ・セット (RDDS) (resource definition data set (RDDS))

IMS リソースを管理するデータ・セット。 IMS システムには、システム定義プロセスによって定義されたリソース、および動的に作成または更新されたリソースを RDDS にエクスポートするオプションがある。 その後で、コールド・スタート処理時に、または IMPORT コマンドの使用により、これらのリソースを RDDS から IMS システムにインポートすることができる。

リソース定義メンバー (resource definition member)

リソース定義データ・セット (RDDS) を IMS に定義する IMS.PROCLIB データ・セットのメンバー。 「リソース定義データ・セット (resource definition data set)」も参照。

リソース記述子 (resource descriptor)

リソースの属性が定義されるテンプレート。

リソース ID (resource ID)

リソースが名前の一意性を確保できるように IMS が指定するプログラマブル・リスト項目 ID。 最初のバイトは名前タイプであり、残りの 11 バイトはリソース名で、ブランクで埋め込まれる。

リソース・マネージャー (RM)

リソースを管理して、IMSplex の IMS に対するオンライン変更を調整する共通サービス層 (CSL) コンポーネント。

リソース名 (resource name)

クライアントが定義したリソースの 11 バイトの固有の名前。 トランザクションは、IMS リソース名の一例である。

リソース・リカバリー・サービス (RRS) (Resource Recovery Services (RRS))

z/OS のコンポーネントで、参加するリソース・マネージャー間での 変更を調整するため同期点マネージャーを使用する。

リソース構造

共通サービス層の Resource Manager によって使用され、CQS によって管理されるカップリング・ファシリティーのリスト構造。固有の名前が付いたリソースが入っている。 この構造は、複数の Resource Manager が IMSplex 内に存在するときにグローバル・リソース情報を保守するために、代表的に使用されます。

リソース・タイプ (resource type)

CQS によって定義されるリソース。 CQS は、リスト・ヘッダーをリソース・タイプにグループ化する。 リソース・タイプにより、CQS およびそのクライアントは特定タイプのリソースをカップリング・ファシリティーのリスト構造に物理的にグループ化することができる。

応答

I/O PCB または代替応答 PCB によって指定された論理端末宛先に挿入されるメッセージ。 VTAM 使用時は、「応答 (response)」の代わりに「返信 (reply)」という用語を使用する。その理由は、VTAM 通信では「応答 (response)」は別の意味があるからである。 一次リクエスト, 二次リクエストも参照。

応答代替 PCB (response alternate PCB)

代替応答PCBを参照してください。

再始動データ・セット (RDS) (restart data set (RDS))

IMS の再始動に必要な情報を含むために使用される直接アクセス・データ・セット。

RM 類似性

RM とリソース構造が使用されている場合、LOCAL 状況リカバリー・モードでの IMS とユーザー (またはノード) との間のアソシエーション。 RM がユーザーまたはノードに IMS への RM アフィニティーがあることを示す場合、ユーザーまたはノードは別 IMS にログオンまたはサインオンできない。 このアフィニティーが生じる理由は、エンド・ユーザー有効状況 (会話、STSN、またはファスト・パス) が IMS でリカバリーしているためである。

ルート・アドレス可能領域

HDAM または PHDAM データベースにおいて、HDAM および PHDAM データベース内にある 1 次ストレージ域。 IMS は常に新しいセグメントおよび更新セグメントをルート・アドレス可能域に入れようとし、そこに十分なスペースがない場合、IMS は代わりにそのセグメントをオーバーフロー域に入れる。 オーバーフロー領域も参照のこと。

ルート・アンカー・ポイント (RAP) (root anchor point (RAP))

HDAM データベースまたは DE データベースにおいて、各物理ブロックに属しているルート・セグメントを指す物理ブロックの先頭にあるポインター。

ルート・セグメント (root segment)

階層データベースにおけるツリー構造内の最上位セグメント。 他のオーバーレイ・セグメントの実行時に主記憶に残る。 独立セグメントも参照のこと。

宛先コード

EMH の場合のユーザー定義コードの一種。トランザクションがロード・バランシング・グループ内のプログラムに送られるようにする。

ルーティング・パス (routing path)

MSC ネットワークにおいて IMS が処理によりその発信元からのメッセージを通過させる経路。 1 つ以上のシステムがルーティング・パスに含まれる場合がある。

RS カタログ・リポジトリー (RS catalog repository)

RS によって管理されるユーザー定義 IMS リポジトリー (IMSRSC リポジトリーなど) の定義を保守するために使用される、予約済みリポジトリー。 RS カタログ・リポジトリーは、リポジトリー名とリポジトリー・データ・セットの関連を管理します。 リポジトリサーバー(RS)も参照してください。

RS カタログ・リポジトリー・データ・セット (RS catalog repository data sets)

2 対の VSAM キー順データ・セット (KSDS) であり、リポジトリー・サーバー (RS) が管理するユーザー定義の IMS リポジトリーの定義を維持するために RS が使用する。 RS カタログ・リポジトリー・データ・セットは、リポジトリー索引データ・セット (RID) およびリポジトリー・メンバー・データ・セット (RMD) の 1 次ペアと 2 次ペアで構成される。 IMSリポジトリ機能IMSRSCリポジトリリポジトリサーバ(RS)も参照してください。

RSE 名 (RSE name)

インストール済み環境が、リカバリー可能サービス・エレメント (RSE) を形成する 2 つの IMS サブシステムに指定する名前。

ランタイム記述子定義 (runtime descriptor definition)

ランタイム・リソース定義の作成時にモデルとして使用可能なランタイム・テンプレート (制御ブロックの内部形式)。 「ランタイム・リソース定義 (runtime resource definition)」も参照。

ランタイム・リソース定義 (runtime resource definition)

IMS が実行時に制御ブロックという内部形式で維持する属性、状況、および他のリソースとの関係などのリソース情報。 ランタイム・リソース定義には、データベース・ディレクトリー (DDIR)、プログラム・ディレクトリー (PDIR)、データ管理ブロック (DMB)、プログラム仕様ブロック (PSB)、ファスト・パス宛先コード (RCTE)、およびスケジューラー・メッセージ・ブロック (SMB) またはトランザクションなどがある (これらがそのすべてではない)。

S

スケジューラー・メッセージ・ブロック (SMB) (Scheduler Message Block (SMB))

トランザクションを表す IMS 制御ブロック。

スケジューリング意図 (scheduling intent)

アプリケーション・プログラム属性の一種であり、プログラム仕様ブロック (PSB) で定義され、複数プログラムがスケジューリングで競合する場合のプログラムのスケジュール方法を指定する。 読み込みアクセス, 読み込み専用アクセスも参照。

スケジューリング優先順位 (scheduling priority)

トランザクション属性の一種であり、スケジューリングに対してどのトランザクションを選択するかを計算する際に使用される。 制限優先度, 通常優先度も参照のこと。

スクラッチパッド域 (SPA) (scratchpad area (SPA))

作業域の一種であり、この作業域を使用して、会話型処理でプログラムの実行中にアプリケーション・プログラムからの情報を保存する。

スクロール・ウィンドウ (scrolling window)

随時、ビューポートにマップされる表示スペースの部分。 このウィンドウは、スクロールによって表示スペース内で垂直方向に移動することができる。 プレゼンテーション・スペースも参照のこと。

検索フィールド (search field)

DL/I 呼び出しにおいて、1 つ以上のセグメント検索引数 (SSA) によって参照されるフィールド。 キー・フィールドも参照。

副次索引データベース (secondary index database)

物理または論理データベースに対してアクセス可能にするために使用する索引の一種であり、データベース定義により指定されたパスとは異なるパスを使用する。 副次索引には、副次索引データベースの中で定義されている索引ポインター・セグメント・タイプが入っている。

2 次論理装置

非ホスト・ポートの一種であり、ユーザーがネットワーク・サービスへのアクセスを取得するために使用する。

2 次処理シーケンス (secondary processing sequence)

データベースにおいて、物理または論理データベースでのセグメント・タイプの階層的順序であり、副次索引経由でデータベースをアクセスする場合に自動的にその階層順序となる。

2 次要求 (secondary request)

多重システム環境で、アプリケーション・プログラムによってトランザクション・コード宛先に挿入されるメッセージ。 primary requestreplyも参照のこと。

セグメント

IMS では、データベースへのアクセスの単位を示す。データベース・システムの場合、 1 回の IMS 操作によって転送できるデータの最小量。

セグメント・オカレンス (segment occurrence)

データベースにおいて、セグメント・タイプのインスタンス。 セグメント・タイプも参照。

セグメント検索引数 (SSA) (segment search argument (SSA))

DL/I 呼び出しの一部であり、処理対象の 1 つのセグメントまたはグループのセグメントを識別する。 各 SSA には、セグメント名が含まれ、オプションとして 1 つ以上のコマンド・コード、および 1 つ以上の修飾ステートメントが含まれる。 必要なセグメントを識別するために、複数の SSA が必要な場合がある。 qualified segment search argument, unqualified segment search argumentも参照のこと。

セグメント・タイプ (segment type)

データベースにおけるデータのユーザー定義カテゴリー。 セグメント発生も参照。

センシティブ・セグメント (sensitive segment)

データベースにおけるセグメント・タイプの一種であり、アプリケーション・プログラムが認識する。

センシティビティー (sensitivity)

IMS 機能の一種であり、「センシティブ」として事前定義されたデータ・セグメントまたはフィールドに限り、 特定のアプリケーションでの使用が可能となることを保証するもの。 また、センシティビティーの考え方によりデータ・セキュリティー全般に渡って一定の制御を提供する。この考え方を使用すると、論理データベースからアクセスさせたくないセグメントまたはフィールドを除外することにより、特定のセグメントまたはフィールドをユーザーに対してアクセス不可にするからである。 センシティビティーは、データベース・プログラム連絡ブロック (DB PCB) を 介して実装される。

シーケンス・フィールド (sequence field)

セグメント・オカレンスを順次昇順で保管するために使用されるデータベース・セグメントのフィールド。

順次バッファー方式 (SB)

大きな IMS OSAM データベースを順番に処理するのに必要な経過時間を短縮する、効率的な順次入力バッファー技法。

順次従属セグメント (SDEP) (sequential dependent segment (SDEP))

高速処理データベースのセグメントの一種。ルート・セグメントとはチェーニングされずに、(後入れ先出し法で) DEDB エリアの最後の部分に挿入されるセグメント。 SDEP は、オンライン・プログラムによる挿入後は変更できない。 データ・エントリー・データベースも参照。

順次読み取り (sequential read)

単一の入出力操作で読み取られるいくつかの連続したブロックのセット。 順次読み取りは、 IMS の順次バッファリング (SB) コンポーネントにより発行され、ラージ IMS オーバーフロー順次アクセス方式 (OSAM) データベースの順次処理に要する処理時間を削減する。

サービス・エレメント (service element)

端末ユーザーに処理能力を提供する個別のハードウェアおよびソフトウェア製品の 1 つ。

サービス・グループ (SG)

リモート・サイト・リカバリー (RSR) 環境におけるすべての IMS の集合。 アクティブ・サイトまたはリモート・サイトで RSR 対応データベース (リカバリー管理データ・セット (RECON データ・セット) も含む) にアクセスする。 サービス・グループには、通常、IMS 間で共用されるデータベースおよび RECON データ・セットと一緒に、1 つのサイトにある 1 つ以上の IMS が含まれる。

サービス要求ブロック (SRB) (service request block (SRB))

指定されたアドレス・スペース内で特定の機能またはサービスを実行するルーチンを表す制御ブロック。

セッション・リカバリー

クラス 1 端末上で 1 次セッションをバックアップ・セッションに切り替えるか、 またはテークオーバー時にクラス 2 端末上でサービスを再度確立する XRF 処理。

シャドー・データベース (shadow database)

リモート・サイト・リカバリー (RSR) 環境におけるデータベースの一種であり、アクティブ側のデータベースのリモート側コピーとしてトラッキング・サイトで保守される。 リモート・テークオーバーが行われると、シャドー・データベースがマスター・データベースになる。

索引共用データベース (shared index database)

副次索引データベースの一種であり、同一の物理的なオペレーティング・システムのデータ・セットに複数の副次索引が含まれる。

共用キュー (shared queue)

同じ名前のデータ・オブジェクトの集合。カップリング・ファシリティー・キュー構造に存在する。 共用キューのデータ・オブジェクトは、構造にアクセスできるすべての CQS が使用できる。

共用複合システム (sharing complex)

同じ RECON データ・セットを共用する、IMS および DBRC を使用するサブシステムのグループ。

兄弟セグメント (sibling segments)

異なる兄弟セグメント・タイプの複数オカレンスであり、共通の親セグメント・オカレンスを持つ。 ツイン・セグメントも参照のこと。

兄弟セグメント・タイプ (sibling segment types)

共通の親セグメント・タイプを持つ複数セグメント・タイプ。

有効データ (significant data)

リソースが IMS 上でアクティブでなくなっても Resource Manager (RM) 内で削除されないようにする状態データ。 状態データも参照。

有効状況 (significant status)

有効として分類されるリソース状況。 リソースは、リカバリー可能であるほか、リソース状況が重要と指定されている場合、端末ログオフ、ユーザー・サインオフ、または IMS 再始動後に削除できない。

サインオフ (sign-off)

IMS に対するユーザーの識別を終了するために端末ユーザーが実行する行為。 端末が ETO 端末である場合、サインオフ・プロセスは通常、ユーザー構造を端末構造から切断して、ユーザー構造を削除する。

サインオン (sign-on)

リソースを使用する許可を検証するため、アプリケーション・プロセスまたは端末ユーザーによって作成される要求。

サインオン検査 (sign-on verification)

サインオン時に行われるユーザー ID の検査。 ユーザーが保護された IMS リソースにアクセスするには、その前にサインオン検査が必要である。

単純チェックポイント (simple checkpoint)

ユーザー指定の間隔で、定期的に制御情報とシステム状況をシステム・ログに記録すること。

単純階層順次アクセス方式 (SHSAM) (simple hierarchical sequential access method (SHSAM))

接頭部のないルート・セグメントのみが入っているタイプの HSAM データベース。

単純 HISAM (SHISAM)

1 つのセグメント・タイプのみが入った HISAM データベースのサポート。

単一エリア構造 (single-area structure)

データ共用環境におけるカップリング・ファシリティー・ストラクチャーの一種で、そこには 1 つの VSO DEDB 領域だけが入っている。 複数エリア構造も参照のこと。

単一ロック・マネージャー (single lock manager)

プログラムとサブシステム間で共用するデータベース・リソースに対するロックが、1 つのコントロール・ポイントで処理される概念。 IRLM またはプログラム分離ロック機能のいずれかを、このサブシステムに対して呼び出すことができる。

単一制御点 (SPOC) (single point of control (SPOC))

シスプレックスでは、複数のサブシステムを 1 つのサブシステムのように管理する方式を示す。 例えば、個々のサブシステムでコマンドを入力する代わりに、 ユーザーは 1 つの SPOC からコマンド入力を入力することができる。コマンドはシスプレックスで個々のサブシステムで実行される。

SNA 文字ストリング (SCS) (SNA character string (SCS))

SNA における要求/応答単位 (RU) 内に送信される EBCDIC 制御文字のストリング。 このストリングにはユーザー・データも含むことができる。

ソース・セグメント (source segment)

副次索引ポインター・セグメントを構成するために使用されるデータが入っているデータベース・セグメント。

SQL 連絡域 (SQL communication area)

アプリケーション・プログラムに SQL ステートメントの実行に関する情報を提供する構造体。 SQLIMSCA は、各 SQL ステートメントの実行後に更新される。

ステージ 1 システム定義 (stage 1 system definition)

IMS システムを定義するプロセスの最初の部分。 ステージ 1 は、入力仕様を検査し、ステージ 2 への入力である、一連のジョブ・ステップを生成する。

ステージ 2 システム定義 (stage 2 system definition)

IMS システムを定義するプロセスの 2 番目の部分。 ステージ 2 では、IMS システム・ライブラリー、実行プロシージャー、および IMS オンライン制御プログラム (必要な IMS 機能のセットをサポートするように調整) を作成する。 ステージ 2 は、次に、それらを IMS ライブラリーに格納する。

ステージング・ライブラリー

オンライン変更を使用するシステムにおいて、オフライン機能によって変更される対象のライブラリー。 変更は最初にステージング・ライブラリーに適用され、次に非アクティブ・ライブラリーにコピーされる。

標準 DL/I アプリケーション・プログラム (standard DL/I application program)

既存の DL/I 呼び出しインターフェースを使用するアプリケーション・プログラム。 これは、CPI 通信呼び出しを発行したり、LU 6.2 会話を割り振ったりしない。

状態データ

Resource Manager (RM) 内に保存される必要のある情報。この情報で、ユーザーが別の IMS にサインオンして、ユーザーの状態を再開できる。 重要なデータも参照。

静的ノード (static node)

IMS システム定義によって定義されている VTAM ノード。

静的ユーザー (static user)

IMS システム定義プロセスにより静的に定義された非 ISC ユーザーまたは ISC ユーザー。

状況コード (status code)

DL/I 呼び出しの結果を示すプログラム連絡ブロック (PCB) マスクの 2 文字コード。 PCBマスクも参照。

状況リカバリー・モード

リソースのリカバリーの有効範囲。それを使ってリソース状況がリカバリー可能かどうかを判別する。 GLOBAL は、状況が RM によって管理されることを、LOCAL は、状況がローカル制御ブロックおよびログ・レコード内で IMS によって管理されることを、また、NONE は、状況がリカバリーされないことを示す。

保管済み記述子定義 (stored descriptor definition)

IMS がランタイム記述子定義を作成する元の情報。 「ランタイム記述子定義 (runtime descriptor definition)」も参照。

保管済みリソース定義 (stored resource definition)

オフラインで保管されているリソース情報であり、そこから IMS がランタイム・リソース定義を作成する。 保管済みリソース定義は、システム・データ・セット (IMS.MODBLKS、IMS.ACBLIB、IMS.FORMAT、およびリソース定義データ・セット (RDDS) など) に入れておくことができる。 「リソース定義データ・セット (resource definition data set)」も参照。

ストリーム・モード

メッセージ形式サービス (MFS) における入力モードであり、レコード境界のないデータのストリームとしてフィールドが定義される。 入力モード, 記録モードも参照。

構造化呼び出しインターフェース (SCI) (Structured Call Interface (SCI))

IMSplex メンバー間の通信を管理する CSL コンポーネント。

構造ペア (structure pair)

1 次キュー構造とその関連するオーバーフロー構造。

構造リカバリー・データ・セット (SRDS) (structure recovery data set (SRDS))

構造ペアの共用キューに対する構造チェックポイント情報が入っている共用データ・セット。 構造ペアごとに 2 つの SRDS データ・セットがある。

サブプール (subpool)

論理端末 (LTERM) の集合。これを ISC ノードに割り振ることができ、並列セッションで使用できる。

サブプール・キュー・ブロック (SPQB) (Subpool Queue Block (SPQB))

ユーザーを表す IMS 制御ブロック。

サブシーケンス・フィールド (subsequence field)

副次索引におけるフィールドの一種で、ポインター・セグメント・キーを一意にするために索引先セグメント・キー・データに追加される。

シンボリック・チェックポイント

バッチ、BMP、または JBP アプリケーションのチェックポイント。IMS に対してプログラムがコミット・ポイントに達していることを通知して、アプリケーションを再始動できるプログラムの場所を設定する。 延長再スタートも参照のこと。

シンボリック・ポインター (symbolic pointer)

必要なセグメントのシーケンス・フィールド・キーを含む必要なセグメントに到達するために取得する必要がある、すべてのセグメントのシーケンス・フィールド内にあるキーの連結。

同期化フェーズ

代替が、アクティブ内で IMS 制御ブロックをミラーリングするために、IMS 制御ブロックを作成する場合の初期設定の直後の XRF フェーズ。

同期点 (synchronization point (syncpoint))

障害によりリカバリーが必要になった場合に、IMS またはアプリケーション・プログラムが初めからやり直せる時点。 同期点は 2 タイプあり、IMS 自身によって行われるシステム・チェックポイントと、個々のアプリケーション・プログラムに代わって行われるアプリケーション・プログラム同期点 (コミット・ポイントとも呼ばれる) である。 コミットポイントシステムチェックポイントも参照のこと。

シスプレックス

特定の複数システム・ハードウェア・コンポーネントおよびソフトウェア・サービスを介して互いに通信を行う一連の z/OS システム。

シスプレックス・データ共用

複数の IMS サブシステムが複数の MVS イメージを越えてデータを共用できること。 シスプレックス・データ共用は両方向データ共用とは異なる。後者では、2 つの z/OS イメージでのみ共用が許可される。

システム・チェックポイント

IMS がその内部の状況制御情報、および固有のチェックポイント ID を記録し、再始動データ・セット (RDS) にチェックポイント・テーブルを書き込むポイント。 この情報により、IMS は、後にリカバリーが必要になった場合にその状態を再構成することができる。 システム・チェックポイント機能は、ユーザーが選択した数のレコードがログに書き込まれるたびに自動的に実行される。 同期ポイントも参照。

システム目録ディレクトリー (SCD) (system contents directory (SCD))

すべての IMS 機能の主要エントリー・ポインターが 1 次機能に含まれているデータ域。 その 2 次機能は、システム・データ、およびログ機能とコマンド状況を収容することである。

システム制御域 (SCA)

メッセージ形式サービス (MFS) におけるメッセージ・フィールドの一種。メッセージの宛先である端末に機能が適用される場合に、アプリケーション・プログラムがその特定の端末機能を制御できるようにする。 デフォルトのシステム制御領域も参照してください。

システム定義

データベース、アプリケーション・プログラム、端末、およびその他のリソースを IMS に対して記述する IMS 処理。

システム定義プリプロセッサー (system definition preprocessor)

システム定義処理でのオプションのステップであり、そこでリソース名検査を実行して、ステージ 1 の手順を迂回する。

システム診断作業域 (SDWA) (system diagnostic work area (SDWA))

z/OS 環境において、プログラムまたはハードウェアのエラーを記述する SYS1.LOGREC 項目に記録されるデータ。

システム識別 (system identification)

IMS 多重システム環境において、論理リンク・パスの一部であるシステムが識別される手段。

システム・ログ・データ・セット (SLDS) (system log data set (SLDS))

IMS がフル・オンライン・ログ・データ・セット (OLDS) をアーカイブするデータ・セット。 SLDS は DASD またはテープに置かれる。 内容はデータベース・リカバリー・プロセスへの入力として使用される。 オンライン・ログ・データセットライト・アヘッド・データセットも参照のこと。

システム・メッセージ・フィールド (system message field)

メッセージ形式サービス (MFS) における 3270 ディスプレイ装置の出力装置フィールド。システム・メッセージを受信するように定義できる。それによって、非送信請求 IMS メッセージが画面フォーマットを破壊してしまうのを防止する。

T

テークオーバー (takeover)

XRF 環境において、障害の発生しているアクティブ IMS が端末ユーザーとの XRF セッションから解放され、代替 IMS で置き換えられるプロセス。

テークオーバー条件 (takeover condition)

代替内の IMS がテークオーバーを要求する原因となるアクティブ内のイベント。

テークオーバー・フェーズ

代替 IMS による、障害が発生しているアクティブ IMS の置き換え。

ターゲット・メンバー (tmember) (target member (tmember))

OTMA グループに接続するクライアント名。

ターゲット・セグメント (target segment)

2 次索引における、検索対象のセグメント。

タスク制御ブロック (TCB) (task control block (TCB))

z/OS 制御ブロックの一種であり、この制御ブロックを使用して、サブシステムに接続されているアドレス・スペース内のタスクに関する情報を伝達する。

TCP/IP

業界標準となっている非専有の通信プロトコル・セット。さまざまな種類の相互接続ネットワークを介して複数のアプリケーションが通信するための、信頼性の高いエンドツーエンド通信を提供する。

遠隔通信プログラム PCB (TP PCB) (telecommunication program PCB (TP PCB))

アプリケーション・プログラムと端末またはその他のアプリケーション・プログラムの間の通信をサポートするプログラム連絡ブロック (PCB)。 TP PCB には、2 つのタイプ (I/O PCB と代替 PCB) がある。

端末関連 MSDB (terminal-related MSDB)

主記憶データベース (MSDB) の 1 つのタイプ。各セグメントは 1 つの論理端末 (LTERM) に割り当てられて所有され、端末セキュリティーを使用する所有者はそのセグメントを変更または更新することができ、所有者でなくてもセグメントを参照することができる。 端末関連の MSDB は、固定 (変更を許可) または動的 (セグメントの挿入および削除を許可) のいずれかである。

端末応答モード (terminal response mode)

応答モードのタイプであり、端末からのすべての入力操作を中断するモードで、その状態は、アプリケーション・プログラムが出力メッセージを生成するまで続く。 ライン・レスポンス・モード, レスポンス・モードも参照。

端末セキュリティー (terminal security)

システム定義マクロおよびセキュリティー保守ユーティリティー制御ステートメントにより、特定の論理または物理端末を許可してオペレーター・コマンドの一部またはすべてを発行し、現在定義済みのトランザクションの一部またはすべてを送信または受信すること。

終了段階

XRF 複合システムが 2 つの分離環境および独立環境に戻り、代替システム内のすべての XRF アクティビティーが停止する拡張回復機能 (XRF) フェーズ。

テスト・モード

テスト下で端末にインプットされたすべての入力メッセージがそのテスト端末に返されることになるモードであり、エラー分析手順はバイパスされる。

タイム・シェアリング・オプションの単一制御点 (TSO SPOC) (Time Sharing Option single point of control (TSO SPOC))

ユーザーが IMSplex 内のすべての IMS システムの操作を管理できる、IBM 提供のアプリケーション。

トラックされたログ (tracked log)

リモート・サイト・リカバリー (RSR) 環境におけるトラッキング IMS 上のシステム・ログ・データ・セット。このデータ・セットに対して、アクティブ IMS から受け取ったログ・レコードが書き込まれる。

トラッカーのログ (tracker's log)

リモート・サイト・リカバリー (RSR) 環境で、トラッキング IMS のログ用のオンライン・ログ・データ・セット。

トラッキング IMS

リモート・サイト・リカバリー (RSR) 環境における IMS であり、アクティブ IMS のアクティビティーを追跡して、災害時回復サポートを提供する。 トラッキング IMS は、通常、アクティブ IMS から地理的にリモートである。 active IMSリモート サイト回復も参照してください。

トラッキング・フェーズ

アクティブが IMS ワークロードを処理し、代替が IMS 制御ブロックを保守 する間の XRF フェーズ。このフェーズで IMS 制御ブロックをアクティブに複写し、監視プログラムを使用して、アクティブに障害の兆候が出ていないかどうかをチェックするための監視を行う。

トラック・リカバリー (track recovery)

VSAM データ・セット上の永続読み書きエラーをリカバリーするためのオプション。 トラック・リカバリーを使用すると、データ・セット・レベルではなく、トラック・レベルでデータベースを再構成できるようになる。

トランザクション

特定の入力データの集合。特定の処理またはジョブを発生させる。 トランザクションは、アプリケーション・プログラムに宛てられたメッセージでもである。

トランザクション VSAM (Transactional VSAM)

DFSMS 機能の一種。VSAM データ・セットに対して、レコード・レベル共用およびトランザクション・リカバリーを提供する。 トランザクション VSAM は、あるデータ・セット・アクセス・モードを提供して、そのモードを DBRC が使用して、並列 RECON データ・セット・アクセスが可能となる。

トランザクション・コード (transaction code)

IMS メッセージ処理プログラムを呼び出す 1 から 8 文字の英数字コード。

トランザクション・コマンド・セキュリティー (transaction command security)

特定のアプリケーション・プログラムが、一部の IMS オペレーター・コマンドを発行できるようにするためのシステム定義マクロ、およびセキュリティー保守ユーティリティー制御ステートメントの使用。

トランザクション負荷平衡化 (transaction load balancing)

トランザクションをスケジュールして、同時に複数のメッセージ領域またはバッチ・メッセージ領域にそのトランザクションを入れることを可能にするオプション機能。

トランザクション向き BMP プログラム (transaction-oriented BMP program)

一種のバッチ・メッセージ処理プログラム (BMP プログラム) であり、バッチ環境でトランザクション・タイプ処理を実行する。 トランザクション向き BMP プログラムは、その入力を IMS メッセージ・キューから入手し、そのメッセージ・キューを出力に使用することもできる。 バッチ指向BMPプログラムも参照してください。

トランザクション・パイプ (tpipe) (transaction pipe (tpipe))

指定された IMS プロセス管理リソース。 OTMA クライアントは、IMS に対してトランザクションをサブミットするときに、このリソースを指定する必要がある。 T パイプは、LTERM に似ている。

トランザクション処理システム (transaction processing system)

多重システム環境における IMS の一種。フロントエンド・システムからトランザクションを受信し、トランザクション処理のためにアプリケーション・プログラムを呼び出して、端末への応答時にすべての返信をルーティングしてフロントエンド・システムに戻す。 フロントエンド・システム, 擬似フロントエンド・システム も参照。

トランスポート・マネージャー・サブシステム (TMS) (Transport Manager Subsystem (TMS))

リモート・サイト・リカバリー (RSR) 環境で、IMS コンポーネントに通信サービスを提供するサブシステム。

兄弟セグメント (twin segments)

データベースにおいて、同一セグメント・タイプのすべての子セグメントであり、同一親セグメント・タイプのインスタンスを持つ。 各ルート・セグメントもまた、相互に兄弟と見なされる。 物理的双子兄弟セグメントも参照のこと。

2 フェーズ・コミット

2 つのステップから構成される処理であり、この処理により、リカバリー可能なリソースおよび外部サブシステムがコミットされる。 最初のステップでは、データベース管理サブシステムがポーリングされて、コミットされる準備ができているかどうかを、確認する。 すべてのサブシステムが肯定応答を返した場合、 データベース管理プログラムはこれをコミットするように指示する。

タイプ 1 自動化操作プログラム・アプリケーション・プログラム (type-1 automated operator application program)

アプリケーション・プログラムの一種であり、DB/DC および DCCTL 環境で CMD 呼び出しを使用して、一部の IMS コマンドを発行できる。

タイプ 1 コマンド (type-1 command)

一般的には先行スラッシュ文字が前に付けられたコマンドの一種であり、任意の有効な IMS コマンド・ソースから入力できる。 type-2コマンドも参照。

タイプ 2 自動化操作プログラム・アプリケーション・プログラム (type-2 automated operator application program)

アプリケーション・プログラムの一種であり、DB/DC、DBCTL、および DCCTL 環境で ICMD 呼び出しを使用して、一部の IMS コマンドを発行できる。

タイプ 2 コマンド (type-2 command)

OM API を介してのみ入力されるコマンド。 タイプ 2 コマンドは、タイプ 1 コマンドよりも柔軟で、その有効範囲が広い。 type-1コマンドも参照。

U

装置制御ブロック (UCB) (unit control block (UCB))

オペレーティング・システム上で特定の入出力装置の特性を記述する共通ストレージ内の制御ブロック。

リカバリー単位

同期点間の作業単位における一連の操作。

再編成単位 (unit of reorganization)

HALDB オンライン再編成 (HALDB OLR) の場合、 1 つのコミット境界内で再編成されるデータベース・レコード。

作業単位 (UOW) (unit of work (UOW))

アプリケーション処理におけるリカバリー可能な一連の操作。 アプリケーション処理は、常に単一の作業単位であるが、コミットまたはロールバック操作の結果として、アプリケーション処理全体には複数の作業単位が関係する。 マルチサイト更新 (multisite update) 操作では、単一の作業単位に複数のリカバリー単位 (units of recovery) を組み込むことができる。 回復の単位トランザクションも参照のこと。

プラン外リモート・テークオーバー

リモート・サイト・リカバリー (RSR) 環境におけるリモート・テークオーバーの一種であり、トラッキング IMS がアクティブ IMS からリモート・サイトにあるトラッキング IMS にワークロードを転送することにより、このテークオーバーを開始する。この場合、アクティブ IMS の正常シャットダウンを待たない。 遠隔操作も参照のこと。

非修飾呼び出し (unqualified call)

IMS において、セグメント検索引数が含まれていないデータ言語/I (DL/I) 呼び出し。

非修飾セグメント検索引数 (unqualified segment search argument)

アクセスされるセグメント・タイプを指定するセグメント名のみが含まれているセグメント検索引数。 セグメント検索引数も参照のこと。

非送信請求出力メッセージ (unsolicited output message)

出力メッセージの一種であり、入力コマンドへの応答として生成されない。 例えば、システム通知メッセージは非送信請求出力メッセージの一種である。

更新アクセス (update access)

アクセス・インテントの一種であり、 アプリケーションがデータベースを変更するインテントを設定する。 他アプリケーションは、更新者の不完全な変更から保護される必要がなければ、データベースを読み取ることができる。

更新専用リカバリー (update-only recovery)

ユーザーが照会トランザクションをリカバリー不能として定義できる機能。

更新トランザクション (update transaction)

データ・チェーン (DC) 機能のシステムのトランザクションの一種であり、データベースを更新する機能を持つ。 更新トランザクションはリカバリー可能である。

ユーザー記述子

作成されたシステム環境やノードなど、システムまたはプロセスで生成される記述子。 ETO記述子も参照のこと。

ユーザー・メッセージ表 (user message table)

表の一種。ユーザーによって生成され、特定のユーザー作成編集ルーチンで使用される。

ユーザー構造 (user structure)

ユーザー・ブロックや 1 つ以上の LTERM ブロックなどの制御ブロックの集合。 メッセージ・キューは、物理端末ではなく 動的ユーザーに関連付けられ、 ユーザー ID の キューに入れられます。

ユーティリティー制御機能 (UCF) (utility control facility (UCF))

リカバリーと再編成に備えて、大部分のデータベース・ユーティリティーと保守操作を実行する方法を提供するオプション機能。

V

VGR アフィニティー (VGR affinity)

VTAM 汎用リソースの場合のアソシエーションの一種 (VTAM または IMS によって管理される)。汎用リソース・グループ内の特定の IMS とのこのアソシエーションは、VTAM 論理装置が保有する。

ビューポート (viewport)

データをオペレーターに表示するために定義されたパーティションまたは使用可能域の部分。 このビューポートには、事前定義された画面上のサイズと位置があり、指定されたウィンドウを介して表示スペースに関連付けられる。 プレゼンテーション・スペースも参照のこと。

仮想記憶オプション (VSO) (Virtual Storage Option (VSO))

高速処理データベース (DEDB) エリアのオプション。エリアのオープン時にそのエリアをデータ・スペースまたはカップリング・ファシリティー・ストラクチャーにマップする。 どちらが使用されるかはデータベースの共用レベルによって決まる。 データ・スペースにロードされた VSO エリアのコントロール・インターバル (CI) またはカップリング・ファシリティー・ストラクチャーは、DASD ではなく、データ・スペースまたはカップリング・ファシリティー・ストラクチャーから順次に読み取られる。

VTAM アプリケーション名

VTAM に対してサブシステムを識別するためにインストール済み環境が指定する名前。

VTAM 汎用リソース (VGR) (VTAM Generic Resources (VGR))

IMS VGR は、VTAM V4R2 と協調して、汎用リソース・グループと呼ばれる連携方式の IMS システムのセット間で VTAM が端末セッションを自動的に分散できるようにする。

VTAM 端末制御ブロック (VTCB) (VTAM terminal control block (VTCB))

静的および動的の両方の VTAM 端末を表す IMS 制御ブロック。 VTCB には、 以下の IMS 制御ブロックおよびデータ域が含まれる。CLB、CTB、CRB、CIB、装置依存のモジュール (DDM) 作業域、および CTT。

W

先書きデータ・セット (WADS) (write-ahead data set (WADS))

データ・セットの一種であり、完了した操作を反映し、オンライン・ログ・データ・セットにまだ書き込まれていないログ・レコードが入っている。 システム・ログ・データセットも参照してください。

X

XPath 式 (XPath expression)

式の一種であり、XML 文書を検索してその文書内のノード (エレメントまたは属性など文書の任意の部分) から情報を抽出する。

XRF 複合システム (XRF complex)

アクティブおよび代替における中央演算処理装置複合システム (CPC) およびライセンス・プログラムで、IMS ユーザー用に拡張回復機能 (XRF) を提供する。

XRF テークオーバー (XRF takeover)

買収を参照。