DB2 Version 9.7 for Linux, UNIX, and Windows

MON_GET_MEMORY_POOL 表関数 - メモリー・プール情報の取得

MON_GET_MEMORY_POOL 表関数は、メモリー・セット内に含まれるメモリー・プールのメトリックを取得します。

構文

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>>-MON_GET_MEMORY_POOL--(--memory_set_type--,--db_name--,--member--)-><

スキーマは SYSPROC です。

表関数パラメーター

memory_set_type
この関数を呼び出すときのメモリー・セットのタイプを指定する、タイプ VARCHAR(32) の入力引数。 この引数が NULL または空ストリングである場合、インスタンス・レベルとデータベース・レベルのすべてのメモリー・セットについてメトリックが取得されます。 その他の場合には、指定のメモリー・セットのメトリックが取得されます。
以下のパラメーター値が受け入れられます。
有効範囲 説明
DBMS インスタンス DB2® データベース・マネージャー (DBM) メモリー・セット
FMP インスタンス fenced モード・プロセス (FMP) メモリー・セット
PRIVATE インスタンス 専用メモリー・セット
DATABASE データベース データベース・メモリー・セット
APPLICATION データベース アプリケーション・メモリー・セット
FCM ホスト - 1 つのインスタンスにつき、1 台のマシンに割り振られる FCM メモリー・セットは 1 つのみです。 高速コミュニケーション・マネージャー (FCM) メモリー・セット
NULL すべて インスタンス・レベルとデータベース・レベルのすべてのメモリー・セット
db_name
この関数を呼び出すときに現在接続されているデータベースと同じインスタンス内の有効なデータベース名を指定する、 タイプ VARCHAR(128) の入力引数。
データベースのディレクトリー項目のタイプは、LIST DATABASE DIRECTORY コマンドによって戻されるとおり、"INDIRECT" または "HOME" のいずれかでなければなりません。 データベースはアクティブでなければなりません。 また、現在接続されているデータベースからメトリックを取得するために、CURRENT_SERVER 特殊レジスターを指定することもできます。 このレジスター値には、別名ではなく、データベースの実際の名前が含まれます。
引数が NULL または空ストリングの場合、インスタンス内のアクティブなデータベースすべてからメトリックが取得されます。 この入力引数が適用されるのは、データベース・レベルのメモリー・セットのみです。
member
どのメンバーのデータが戻されるかを指定する、タイプ INTEGER の入力引数。 現行のデータベース・メンバーには -1、すべてのアクティブ・メンバーには -2 を指定します。 NULL 値を指定すると、-1 が暗黙的に設定されます。

許可

MON_GET_MEMORY_POOL 関数に対する EXECUTE 特権。

例 1: 現在のインスタンスと現在接続されているデータベースに関するメモリー・セットのメトリックを取得します。

SELECT varchar(memory_set_type, 20) AS set_type,
       varchar(memory_pool_type,20) AS pool_type,
       varchar(db_name, 20) AS dbname,
       memory_pool_used,
       memory_pool_used_hwm
FROM TABLE( 
       MON_GET_MEMORY_POOL(NULL, CURRENT_SERVER, -2))

以下は、この照会の出力の例です。

SET_TYPE     POOL_TYPE        DBNAME       MEMORY_POOL_USED MEMORY_POOL_USED_HWM
------------ ---------------- ------------ ---------------- --------------------
DBMS         FCM_LOCAL        -                           0                    0
DBMS         FCM_SESSION      -                     2359296              2359296
DBMS         FCM_CHANNEL      -                      589824               589824
DBMS         FCMBP            -                      983040               983040
DBMS         FCM_CHANNEL      -                    35520512             35520512
DBMS         MONITOR          -                      458752               589824
DBMS         RESYNC           -                      262144               262144
DBMS         OSS_TRACKER      -                     7667712              7667712
DBMS         APM              -                    13041664             13238272
DBMS         BSU              -                     3932160              4390912
DBMS         KERNEL_CONTROL   -                     3932160              4390912
DBMS         EDU              -                      655360               655360
FMP          MISC             -                      655360               655360
DATABASE     UTILITY          TESTDB                  65536                65536
DATABASE     PACKAGE_CACHE    TESTDB                 983040               983040
DATABASE     XMLCACHE         TESTDB                 196608               196608
DATABASE     CAT_CACHE        TESTDB                 458752               458752
DATABASE     BP               TESTDB              850132992            850132992
DATABASE     BP               TESTDB                 655360               655360
APPLICATION  APPLICATION      TESTDB                 393216               393216
APPLICATION  APPLICATION      TESTDB                 262144               262144
                       
  21 record(s) selected

使用上の注意

パーティション・データベース環境の場合、高速コミュニケーション・マネージャー (FCM) メモリー・セットはホストごとに割り振られます。 つまり、1 つホスト・マシン上のすべてのメンバーが、1 つのセットを共有します。 MON_GET_MEMORY_POOL 関数は、それぞれのメンバーからデータを取得します。 FCM メモリー・セットは 1 つのホスト上のすべてのメンバーで共有されるので、そのホスト上の各メンバーの FCM メモリーに関して報告されるメトリックは、同じ共有メモリー・セットについての情報を示します。 このため、FCM メモリーのメトリックを調べる場合は、それぞれ固有のホストに関するデータを調べてください。 複数のメンバーで使用するホストの場合、そのホスト上の 1 人のメンバーからのデータのみを使用してください。 FCM メモリーのメトリックは、特定のホスト上のすべてのメンバーに関して集約した合計を表すためです。

戻される情報

表 1. MON_GET_MEMORY_POOL について戻される情報
列名 データ・タイプ 説明
MEMBER SMALLINT member - データベース・メンバー
HOST_NAME VARCHAR(255) host_name -ホスト名
DB_NAME VARCHAR(128) db_name - データベース名
MEMORY_SET_TYPE VARCHAR(32) memory_set_type - メモリー・セット・タイプ。可能なタイプのリストについては、memory_set_type 入力パラメーターを参照してください。
MEMORY_POOL_TYPE VARCHAR(32) memory_pool_type - メモリー・プール・タイプ
MEMORY_POOL_ID BIGINT memory_pool_id - メモリー・プール ID
APPLICATION_HANDLE BIGINT application_handle - アプリケーション・ハンドル。適用可能なのは、APPLICATION、 STATISTICS、 STATEMENT、 SORT_PRIVATE の各メモリー・プール・タイプのみです。 それ以外の場合、値は NULL です。
EDU_ID BIGINT edu_id - エンジン・ディスパッチ可能単位 ID。PRIVATE メモリー・セット・タイプから割り振られたメモリー・プールに対してのみ適用可能です。 それ以外の場合、値は NULL です。
MEMORY_POOL_USED BIGINT memory_pool_used - 使用中のメモリー・プール量
MEMORY_POOL_USED_HWM BIGINT memory_pool_used_hwm - メモリー・プール最高水準点