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CREATE AUDIT POLICY ステートメント

CREATE AUDIT POLICY ステートメントは、現行サーバーの監査ポリシーを定義します。 ポリシーは、監査するカテゴリーを決定します。 その後このポリシーを他のデータベース・オブジェクトに適用して、それらのオブジェクトの使用を監査する方法を決めることができます。

呼び出し

このステートメントは、アプリケーション・プログラムに組み込むか、あるいは対話式に発行することができます。 これは、DYNAMICRULES の実行動作がパッケージに効力を持つ場合にのみ、動的に準備できる実行可能ステートメントです (SQLSTATE 42509)。

許可

このステートメントの許可 ID が持つ特権には、SECADM 権限が含まれている必要があります。

構文

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>>-CREATE AUDIT POLICY--policy-name--●--CATEGORIES-------------->

   .-,--------------------------------------------------------.   
   V  (1)                                                     |   
>----------+-ALL-----------------------+--STATUS--+-BOTH----+-+-->
           +-AUDIT---------------------+          +-FAILURE-+     
           +-CHECKING------------------+          +-NONE----+     
           +-CONTEXT-------------------+          '-SUCCESS-'     
           |          .-WITHOUT DATA-. |                          
           +-EXECUTE--+--------------+-+                          
           |          '-WITH DATA----' |                          
           +-OBJMAINT------------------+                          
           +-SECMAINT------------------+                          
           +-SYSADMIN------------------+                          
           '-VALIDATE------------------'                          

>--●--ERROR TYPE--+-NORMAL-+--●--------------------------------><
                  '-AUDIT--'      

注:
  1. カテゴリーはそれぞれ 2 度以上指定できず (SQLSTATE 42614)、ALL が指定されている場合にはその他のカテゴリーを指定できません (SQLSTATE 42601)。

説明

policy-name
監査ポリシーの名前を指定します。 これは、1 部構成の名前です。 これは、SQL ID です (通常 ID または区切り ID)。 policy-name はカタログで既に記述されている監査ポリシーを識別するものであってはなりません (SQLSTATE 42710)。 名前を文字 SYS で始めることはできません (SQLSTATE 42939)。
CATEGORIES
状況が指定される 1 つ以上の監査カテゴリーのリスト。 ALL が指定されない場合、明示的に指定されないカテゴリーの STATUS は NONE に設定されます。
ALL
すべてのカテゴリーを同じ状況に設定します。 EXECUTE カテゴリーは WITHOUT DATA です。
AUDIT
監査設定値が変更された場合、または監査ログへのアクセスがあった場合に、レコードが生成されます。
CHECKING
データベース・オブジェクトまたは関数へのアクセス試行またはその操作試行の許可検査中にレコードを生成します。
CONTEXT
データベース操作が実行されたときの操作コンテキストを示すレコードを生成します。
EXECUTE
SQL ステートメントの実行を示すレコードを生成します。
WITHOUT DATA または WITH DATA
任意のホスト変数およびパラメーター・マーカーに指定される入力データ値を EXECUTE カテゴリーの一部としてログに記録するかどうかを指定します。
WITHOUT DATA
任意のホスト変数およびパラメーター・マーカーに指定される入力データ値は EXECUTE カテゴリーの一部としてログに記録されません。 WITHOUT DATA はデフォルトです。
WITH DATA
任意のホスト変数およびパラメーター・マーカーに指定される入力データ値は EXECUTE カテゴリーの一部としてログに記録されます。 すべての入力値がログに記録されるわけではありません。 特に、LOB、LONG、XML、および構造化タイプのパラメーターは NULL 値となります。 日付、時刻、およびタイム・スタンプの各フィールドは ISO 形式でログに記録されます。 入力データ値はログに記録される前にデータベース・コード・ページに変換されます。 コード・ページの変換に失敗してもエラーは戻されず、変換前のデータがログに記録されます。
OBJMAINT
データ・オブジェクトが作成またはドロップされたときにレコードを生成します。
SECMAINT
オブジェクト特権、データベース特権、または DBADM 権限が付与されたとき、または取り消されたときにレコードを生成します。 データベース・マネージャーのセキュリティー構成パラメーター sysadm_groupsysctrl_group、または sysmaint_group が変更されたときにもレコードが生成されます。
SYSADMIN
SYSADM、SYSMAINT、または SYSCTRL の権限を必要とする操作が実行された時点で、レコードが生成されます。
VALIDATE
ユーザーが認証されたとき、またはユーザーに関連したシステム・セキュリティー情報が取得されたときにレコードを生成します。
STATUS
指定されたカテゴリーの状況を指定します。
BOTH
成功したイベントと失敗したイベントがどちらも監査されます。
FAILURE
失敗したイベントだけが監査されます。
SUCCESS
成功したイベントだけが監査されます。
NONE
このカテゴリーのイベントは監査されません。
ERROR TYPE
監査エラーを戻すか、無視するかを指定します。
NORMAL
監査によって生成されたエラーはすべて無視され、実行される操作に関連したエラーの SQLCODE だけがアプリケーションに戻されます。
AUDIT
監査機能自体で発生したエラーを含む、すべてのエラーがアプリケーションに戻されます。

規則

AUDIT および OBJMAINT カテゴリーについての成功と失敗を監査し、SECMAINT、CHECKING、および VALIDATE カテゴリーについては失敗だけを監査し、その他のカテゴリーについてはどちらのイベントも監査しない監査ポリシーを作成します。
   CREATE AUDIT POLICY DBAUDPRF
     CATEGORIES AUDIT    STATUS BOTH,
                SECMAINT STATUS FAILURE,
                OBJMAINT STATUS BOTH,
                CHECKING STATUS FAILURE,
                VALIDATE STATUS FAILURE
     ERROR TYPE NORMAL