MIN 集約関数

MIN 関数は、値の集合の最小値を戻します。

Read syntax diagramSkip visual syntax diagramMIN(ALLDISTINCTexpression)
expression
BLOB、CLOB、DBCLOB、または XML 以外のすべての組み込みデータ・タイプの値を戻す式。

結果のデータ・タイプ、長さ、およびコード・ページは、 引数値のデータ・タイプ、長さ、およびコード・ページと同じです。 結果は、派生値と見なされ、NULL 値の場合もあります。

この関数は、引数の値から NULL 値を除いて求めた値の集合に対して適用されます。

この関数が空のセットに適用されると、結果は NULL 値になります。 それ以外の場合、結果はそのセット中の最小値になります。

DISTINCT を指定しても結果に影響しないので、指定しないようにしてください。 これは、他の関係システムとの互換性の目的で組み込まれています。

  • DECFLOAT 特殊値が関係する結果: 引数のデータ・タイプが 10 進浮動小数点で、正または負の無限大、sNaN、NaN のいずれかが検出される場合、最小値は 10 進浮動小数点の順序付け規則を使用して判別されます。 同じ浮動小数点値を示す複数の表記 (例えば、2.00 と 2.0) が検出されると、どの表記が戻されるかは予測できません。

  • 例 1: EMPLOYEE 表を使用して、ホスト変数 COMM_SPREAD (decimal (7, 2)) を、部門 (WORKDEPT) 'D11' のメンバーの最大歩合と最小歩合 (COMM) の差に設定します。
       SELECT MAX(COMM) - MIN(COMM)
         INTO :COMM_SPREAD
         FROM EMPLOYEE
         WHERE WORKDEPT = 'D11'
    サンプル表を使用すると、 結果として COMM_SPREAD は 1118 (つまり 2580 - 1462) に設定されます。
  • 例 2: PROJECT 表を使用して、 最初に完了するように予定されたプロジェクトの予定終了日 (PRENDATE) をホスト変数 (FIRST_FINISHED (char(10))) に設定します。
       SELECT MIN(PRENDATE)
         INTO :FIRST_FINISHED
         FROM PROJECT
    サンプル表を使用すると、結果として FIRST_FINISHED は '1982-09-15' に設定されます。