サービス・サブクラス間のアクティビティーの再マップ
再マップを使用可能にするには、CREATE ステートメントおよび ALTER THRESHOLD ステートメントで REMAP ACTIVITY アクションを指定します。 再マップ・アクションがしきい値違反によってトリガーされると、同じスーパークラスの下にある 1 つのサービス・サブクラスから別のサービス・サブクラスにアクティビティーが移動されます。
始める前に
別のサービス・サブクラスへの再マップを可能にするには、アクティビティーのオリジナルのサービス・サブクラスと同じサービス・スーパークラスの下にターゲットのサービス・サブクラスが存在している必要があります。 ターゲットまたはオリジナルのいずれかのサービス・サブクラスをスーパークラスのデフォルトのサブクラスにすることができます。 REMAP ACTIVITY アクションは、デフォルトのシステム・クラス、デフォルトの保守クラス、またはデフォルトのユーザー・クラスの下にあるサービス・サブクラスには適用できません。
このタスクについて
REMAP ACTIVITY アクションは、アクティビティーを同じサービス・スーパークラス内の別のサービス・サブクラスに移動します。 再マップは、 サービス・クラス内しきい値 (CPUTIMEINSC および SQLROWSREADINSC など) のいずれでも使用できます。 このようにアクティビティーを再マップする動的なプロセスは、時間の経過とともに優先順位を下げるために使用します。これは優先度変更とも呼ばれます。 時間の経過とともに特定のアクティビティーの優先順位を下げると、システム・リソースを解放でき、そのリソースをビジネス上の重要度が高い他のアクティビティーに適用できます。
DATATAGINSC サービス・クラス内しきい値と共に REMAP ACTIVITY アクションを使用すると、アクセス対象として見積もられるデータに基づいて別のサービス・サブクラスにアクティビティーをマップすることができます。
全サービス・クラス内しきい値 ACTIVITYTOTALRUNTIMEINALLSC と共に REMAP ACTIVITY アクションを使用すると、アクティビティーの実行時間の長さに基づいて、アクティビティーを別のサービス・サブクラスにマップすることができます。
- あるメンバーでサービス・クラス内しきい値違反が発生した場合、エージェントがメンバーのしきい値違反を検出すると、そのエージェントはそのメンバーのアクティビティーに対して REMAP ACTIVITY アクションをトリガーし、ターゲットのサービス・サブクラスに自身を再マップします。 この時点で、アクティビティーは再マップされたと見なされます。 同じメンバー上のアクティビティーに対して作業を行っている他のすべてのエージェントも、アクティビティーが再マップされたことを検出すると、ターゲットのサービス・サブクラスに再マップされます。
- ACTIVITYTOTALRUNTIMEINALLSC しきい値の場合、再マップはすべてのパーティション間で調整されます。 つまり、あるメンバー上で ACTIVITYTOTALRUNTIMEINALLSC しきい値違反のためにアクティビティーが移動される場合、そのアクティビティーはすべてのメンバー上で移動されます。
の制約事項
ターゲットのサービス・サブクラスをオリジナルのサービス・サブクラスと同じにすることはできません。オリジナルのサービス・サブクラスに再マップするにはまず、別のサービス・サブクラスに再マップする必要があります。
使用不可のサービス・サブクラスにアクティビティーが再マップされると、そのアクティビティーは使用不可のサブクラスによって拒否されたかのように扱われ、エラー・メッセージ -4714 がクライアントに戻されます。
プロシージャー
例
以下の例は、時間の経過とともに継続中のアクティビティーの優先順位を下げる、つまりエージングによって下げる単純な 3 層セットアップを作成します。 単一のスーパークラス A の下の 3 つのサービス・サブクラスは、照会すべての必須の実行場所となる実行環境を提供します。 デフォルトのユーザー・ワークロードが着信した照会をサービス・サブクラス A1 にマップするとします。 このサービス・サブクラスは、実行時間の短い照会を短時間で実行するための高優先順位のサブクラスです。 中優先順位のサービス・サブクラス A2 は、実行時間の長い照会を実行するためのサービス・サブクラスです。ただし、これにはより厳格なリソース制御があります。 サービス・サブクラス A3 は、完了に過剰なプロセッサー時間を必要とする非常に大きな照会を受け入れます。
3 つのしきい値は、進行中の照会のリソースの消費を制御します。 1 分未満のプロセッサー時間で完了する場合のみ、照会は高優先順位のサービス・サブクラス A1 での実行を許可されます。 1 分のプロセッサー時間が経過すると、しきい値 T1 はアクティビティーを自動的にサブクラス A2 に再マップします。費やされるプロセッサー時間が 10 分未満の場合、アクティビティーはこのサブクラスで実行を続けます。 10 分のプロセッサー時間が経過しても照会が完了しない場合、しきい値 T2 は最も低い優先順位のサービス・サブクラス A3 にアクティビティーを再マップします。 サブクラス A3 の照会は、無期限に続けることができます。 ただし、費やされたプロセッサー時間が 1 時間を超えると、イベント・モニター・レコードはログに記録され、詳細を含むアクティビティー・データが収集されます。
CREATE SERVICE CLASS A
CREATE SERVICE CLASS A1 UNDER A
CREATE SERVICE CLASS A2 UNDER A
CREATE SERVICE CLASS A3 UNDER A
CREATE THRESHOLD T1 FOR SERVICE CLASS A1 UNDER A
ACTIVITIES ENFORCEMENT MEMBER
WHEN CPUTIMEINSC > 1 MINUTE REMAP ACTIVITY TO A2
CREATE THRESHOLD T2 FOR SERVICE CLASS A2 UNDER A
ACTIVITIES ENFORCEMENT MEMBER
WHEN CPUTIMEINSC > 10 MINUTES REMAP ACTIVITY TO A3
CREATE THRESHOLD T3 FOR SERVICE CLASS A3 UNDER A
ACTIVITIES ENFORCEMENT MEMBER
WHEN CPUTIMEINSC > 1 HOUR LOG EVENT MONITOR RECORD
COLLECT ACTIVITY DATA WITH DETAILS
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