ワークロードの作成

CREATE WORKLOAD ステートメントを使用して、カタログにワークロードを追加します。

始める前に

ワークロードを作成するためには、WLMADM または DBADM 権限が必要です。
前提条件について詳しくは、以下のトピックを参照してください。

プロシージャー

ワークロードを作成するには、次のようにします。

  1. CREATE WORKLOAD ステートメントを使用して、以下に挙げるワークロードのプロパティーを 1 つ以上指定します。
    • ワークロードの名前。
    • 接続属性。 一致が生じるためには、ワークロードに指定した接続属性と一致するものを着信接続が提供しなければなりません。 詳しくは、 Work identification by origin with workloadsを参照してください。 接続属性を指定する際は、値が OR 演算され、属性が AND 演算されることに注意してください。例えば、UserID (bob OR sue OR frank) AND Application (SAS) となります。
    • このワークロードのオカレンスがデータベースへのアクセスを許可されるかどうかを示す値。 デフォルトでは、このワークロードのオカレンスはデータベースへのアクセスを許可されます。
    • ワークロードが使用可能か使用不可かを示す値。 デフォルトでは、ワークロードは使用可能になっています。
    • このワークロードのオカレンスによってサブミットされた作業が実行されるサービス・クラス。 デフォルトは SYSDEFAULTUSERCLASS サービス・スーパークラスです。 ユーザー定義のサービス・スーパークラスを指定する場合、ワークロード・オカレンスによってサブミットされた作業は、そのサービス・スーパークラスの SYSDEFAULTSUBCLASS サービス・サブクラスで実行されます。
      注: SYSDEFAULTUSERCLASS サービス・スーパークラスを含むサービス・スーパークラスの下に、SYSDEFAULTSUBCLASS サービス・サブクラスを指定することはできません。
      サービス・スーパークラスを指すようにワークロードを定義済みであるものの、それによってサブミットされた作業をデフォルトの SYSDEFAULTSUBCLASS サービス・サブクラスで実行させたくない場合は、ユーザー定義のサービス・サブクラスを直接指すようにワークロード定義を変更するか、あるいはサービス・スーパークラスで定義されたワーク・アクション・セットを使用して個別の作業を別のサービス・サブクラスにマップすることができます。 詳しくは、 ワーク・アクションとワーク・アクション・セットを参照してください。
    • メモリーにキャッシュされる際の、他のワークロードに対するワークロードの相対的な位置。 新しいワークロードの位置は、ワークロード割り当て時にワークロードが評価される順序を決定します。 デフォルトでは、新しいワークロードは一番後ろに配置されます。これは、そのワークロードが最後 (デフォルトのユーザー・ワークロードが考慮される直前) に評価されることを意味します。 詳しくは、 ワークロードの割り当てを参照してください。
    • このワークロードに関連付けられた接続によってサブミットされたアクティビティーに関する、モニター・アクティビティーのメトリック収集レベル。 ワークロードに対するデフォルトのアクティビティー・メトリック収集設定は、NONE です。 アクティビティーに対する効率的なアクティビティー収集設定は、ワークロード・アクティビティー・メトリック収集レベルと mon_act_metrics データベース構成パラメーターの両方を組み合わせたものであることに注意してください。
    • 収集するアクティビティー情報のタイプ。 デフォルトでは、ワークロードに関連するアクティビティーの情報は、まったくアクティビティー・イベント・モニターに送信されません。
    • 収集する集約アクティビティー情報。 ワークロードに使用される集約アクティビティー情報は、CREATE WORKLOAD 操作がコミットされた後にのみ変更されます。
    • 収集するロック・タイムアウト・イベント情報。 デフォルトでは、ロック・イベントが発生したときにロック・イベントに関するデータがロッキング・イベント・モニター (アクティブな場合) に送信されますが、前のロック・タイムアウト・イベントは送信されません (WITHOUT HISTORY)。
    • 収集するデッドロック情報。 デフォルトでは、デッドロック・イベントが発生したときにデッドロック・イベントに関するデータがロッキング・イベント・モニター (アクティブな場合) に送信されますが、前のデッドロック・イベントは送信されません (WITHOUT HISTORY)。
    • 収集するロック待機イベント情報。 デフォルトでは、設定された待機時間内にロックが獲得されないと、ロック待機情報は収集されません。
    • 作業単位の終了時に、作業単位イベント・モニター (アクティブな場合) に送信される、このワークロードに関連したトランザクションごとの作業単位の情報。 デフォルトでは、作業単位の情報は送信されません。
    • ワークロードがそのヒストグラムのテンプレートとして使用するヒストグラム・テンプレート。 指定されるヒストグラム・テンプレートは、SYSCAT.HISTOGRAMTEMPLATEUSE ビューに反映されます。 ヒストグラム・テンプレートおよびヒストグラム・テンプレートについて詳しくは、 ワークロード管理におけるヒストグラムを参照してください。
  2. 変更をコミットします。
    変更をコミットすると、ワークロードが SYSCAT.WORKLOADS ビューに追加されます。 変更をコミットすると、各アプリケーションの次の作業単位の開始時にワークロードの再評価が行われるようになります。 どのワークロードを選択するかによっては、アプリケーションが別のワークロードに再割り当てされることがあります。

次の作業

ワークロードを作成した後、1 人以上のセッション・ユーザーにそのワークロードに対する USAGE 特権を付与することが必要になる場合もあります。 (SYSADM、SYSMAINT、SYSCTRL、WLMADM、または DBADM 権限を持つセッション・ユーザーには、任意のワークロードを使用するための暗黙特権があります。) 接続の接続属性がワークロードの接続属性と完全に一致する場合でも、セッション・ユーザーがそのワークロードに対する USAGE 特権を持っていない場合は、データ・サーバーは、ワークロードの評価を実行する際に、そのワークロードを考慮しません。 詳しくは、 ワークロードに対する USAGE 特権の付与を参照してください。