IBM Tivoli System Automation for Multiplatforms (Linux および AIX)
IBM® Tivoli® System Automation for Multiplatforms (SA MP) は、あるデータベース・システムからクラスター内の別のデータベース・システムへのユーザー、アプリケーション、およびデータの自動切り替えを容易にするクラスター管理ソフトウェアです。 Tivoli SA MP は、プロセス、ファイル・システム、IP アドレスなどの IT リソースの制御を自動化します。
- 制御するために開始、モニター、および停止スクリプトを作成できるソフトウェアの一部。
- Tivoli SA MP がアクセス権限を付与されたネットワーク・インターフェース・カード (NIC)。 つまり、Tivoli SA MP は、アクセス権限を持つ NIC の間でその IP アドレスをフローティングすることにより、ユーザーが使用する IP アドレスの可用性を管理します。 これは浮動 IP アドレスまたは仮想 IP アドレスと呼ばれます。
Db2 に関する参照情報
単一パーティション Db2® 環境では、単一の Db2 インスタンスがサーバー上で実行されます。 この Db2 インスタンスは、データ (それ自体の実行可能イメージと、インスタンスが所有するデータベース) に対するローカル・アクセス権限を持っています。 この Db2 インスタンスがリモート・クライアントからアクセス可能になると、 Db2 インスタンス・データベースへの接続に使用される浮動 IP として、未使用の IP アドレスが割り当てられることがあります。
Db2 インスタンス、ローカル・データ、および IP アドレスはすべてリソースと見なされます。これらは Tivoli SA MPによって自動化する必要があります。 これらのリソースは密接に関連している (例えば同じノード上で同時に集合的に実行する) ため、 単一のリソース・グループの下に定義されます。
リソース・グループ全体はクラスター内の 1 つのノード上で連結されます。 フェイルオーバーの場合は、そのリソース・グループ全体が別のノード上で開始されます。
- Db2 インスタンスは、ローカル・ディスクより後に開始しなければならない
- Db2 インスタンスは、ローカル・ディスクより前に停止しなければならない
- 仮想 IP アドレスは、 Db2 インスタンスと連結する必要があります。
ディスク・ストレージ
- ロー・ディスク (例えば、 /dev/sda1)
- 論理ボリューム・マネージャー (LVM) によって管理される論理ボリューム
- ファイル・システム (例えば、ext3、jfs)
Db2 データは、全体を 1 つ以上のロー・ディスク、論理ボリューム、ファイル・システムに保管することができます。あるいは、その 3 つすべてを混成したものに保管することもできます。 実行可能プログラムは、何らかのファイル・システム上になければなりません。
Db2 仮想 IP アドレスのデータベース要件
Db2 データベースには、仮想 IP アドレスに関する特別な要件はありません。 インスタンスが高可用性であると見なされるために、仮想 IP アドレスを定義する必要はありません。 ただし、仮想 IP アドレスがデータへのクライアントのアクセス・ポイントとなっていて、 このアドレスがすべてのデータベース・クライアントに知られたものでなければならないことを覚えておくことは重要です。 実際には、この IP アドレスを、クライアントが CATALOG TCPIP NODE コマンドで使用する IP アドレスにすることをお勧めします。
Db2 環境での Tivoli SA MP のセットアップ
Db2 環境で作業するために SA MP をセットアップする際に役立つ詳細な構成情報については、 Db2 高可用性インスタンスを使用したクラスター環境の構成 構成ユーティリティー (db2haicu)。
Tivoli SA MP ポート使用情報
サービス名 | ポート番号 | プロトコル |
---|---|---|
cthats | 12347 | UDP |
cthags | 12348 | UDP |
rmc | 657 | UDP |
rmc | 657 | TCP |
注:
すべての通信グループに対して通信を許可する必要があります。 RSCT lscomg コマンドは、RSCT によって形成された CommunicationGroups (CG) を表示します。 これらの CG は、ピア・ノードが稼働しているかどうか確認するためにハートビートで使用されます。 通信リングで障害が起こると、他の CG でピア・ノードに到達可能かどうか検査されます。
CG のメンバー・インターフェースを確認するには、次のように指定します。
lscomg -i <CG1>
ここで、<CG1> は通信グループの名前です。