カラム・オーガナイズ表

Db2® カラム・オーガナイズ 表は、カラム・オーガナイズ機能を Db2 データベースに追加します。これには、カラム・オーガナイズで保管されるデータと、カラム・データのベクトル処理が含まれます。 この表フォーマットをスター・スキーマ・データマートで使用することで、簡素化された設計およびチューニングによって、ストレージ、照会パフォーマンス、および使いやすさが大幅に向上します。

データベース内のほとんどの表が カラム・オーガナイズ 表になる場合は、データベースを作成する前に、 DB2_WORKLOAD レジストリー変数を ANALYTICS に設定します。 これを行うには、コマンド db2set DB2_WORKLOAD=ANALYTICS を実行します。 この設定は、メモリー、表編成、ページ・サイズ、およびエクステント・サイズの構成のために役立ち、ワークロード管理を可能にします。 この設定について詳しくは、 システム環境変数を参照してください。

ワークロードが完全に分析ワークロードまたは OLAP ワークロードである場合は、できるだけ多くの表を カラム・オーガナイズ 形式にすることをお勧めします。 これらのワークロードの特徴は、非選択的にデータがアクセスされ (つまり、照会時に約 5% を超えるデータがアクセスされる)、広範なスキャン、グループ化、および集約が行われることです。

本質的にトランザクション型のワークロードである場合は、索引アクセスを使用する従来の行オーガナイズ表のほうが適しています。

分析照会処理と選択アクセス (データの 2% 未満を含む) の組み合わせを含む混合ワークロードの場合は、 行オーガナイズ 表と カラム・オーガナイズ 表の混合が適しています。

カラム・オーガナイズ 表では、データのロード・プロセスにいくつかの相違点があります。 詳しくは、 カラム・オーガナイズ表へのデータのロードを参照してください。

DB2_WORKLOAD レジストリー変数を ANALYTICS に設定することにより、分析ワークロードに最適な構成を確立し、デフォルトの表編成を自動的に COLUMN に設定することができます。

データベースを作成できず、DB2_WORKLOAD レジストリー変数を ANALYTICS に設定することによりデータベースを自動構成する場合は、データベースを作成し、分析ワークロード用として最適に構成する必要があります。 詳しくは、 分析ワークロード用のデータベース構成の作成およびセットアップを参照してください。

カラム・オーガナイズ 表は、特定のシステム構成およびデータベース構成でサポートされます。 詳しくは、 カラム・オーガナイズ表の制約事項、制限、およびサポートされないデータベース構成を参照してください。

また、カラム・オーガナイズ表はパーティション・データベース環境でもサポートされます。 詳しくは、 パーティション・データベース環境でのカラム・オーガナイズ表を参照してください。

カラム・オーガナイズ 表にアクセスして照会するには、並列処理を有効にする必要があります。 詳しくは、 カラム・オーガナイズ表の並列処理の有効化を参照してください。

カラム・オーガナイズ 表を作成するには、CREATE TABLE ステートメントで ORGANIZE BY COLUMN 節を指定できます。 あるいは、ORGANIZE BY COLUMN または ORGANIZE BY ROW 節を指定せずに特定の表編成の表を作成することもできます。 これらの表を作成するには、dft_table_org データベース構成パラメーターを設定することにより、デフォルトの表編成を変更します。

Windows オペレーティング・システムで複数のソケットを実行している場合は、パフォーマンス変数 DB2_RESOURCE_POLICYAUTOMATICに設定します。