db2gov - Db2 管理プログラム・コマンド

データベースに対して実行しているアプリケーションの振る舞いをモニターし変更します。 デフォルトでは、デーモンはすべてのデータベース・パーティションで開始されますが、 特定のデータベース・パーティションで単一のデーモンを開始する場合には、フロントエンド・ユーティリティーを使用できます。

重要: Db2 ガバナー・ユーティリティーは非推奨になっており、将来のリリースで削除される可能性があります。 Db2 pureScale® 環境ではサポートされていません。 詳しくは、 Db2 ガバナーおよび Query Patroller が非推奨になったを参照してください。
注: Db2 バージョン 10.1 リリース以降、 AIX® 5.3 オペレーティング・システムはサポートされなくなりました。 Db2 バージョン 9.7 は、 AIX 5.3 オペレーティング・システムをサポートする最後のリリースです。 AIX 6.1 オペレーティング・システムは、サポートされる最小レベルです。

許可

以下の権限のいずれか。
  • SYSADM
  • SYSCTRL

db2nodes.cfg ファイルを定義したインスタンスのある環境では、 db2_all コマンドを呼び出すための権限も必要です。 db2nodes.cfg ファイルが定義されている環境には、パーティション・データベース環境と、db2nodes.cfgで定義されているデータベース・パーティションを持つ単一パーティション・データベース環境が含まれます。

コマンド構文

Read syntax diagramSkip visual syntax diagramdb2govSTARTdatabaseDBPARTITIONNUMdb-partition-numberconfig-filelog-fileSTOPdatabaseDBPARTITIONNUMdb-partition-number

コマンド・パラメーター

START database
管理プログラム・デーモンを開始して、指定されたデータベースをモニターします。 データベース名またはデータベース別名のいずれかを指定できます。 指定する名前は、 管理プログラム構成ファイルに指定する名前と同じでなければなりません。 モニターされる各データベースにつき 1 つのデーモンが実行されます。 パーティション・データベース環境では、 各データベース・パーティションにつき 1 つのデーモンが実行されます。 複数のデータベースに対して管理プログラムが実行されている場合には、 データベース・サーバーでも複数のデーモンが実行されます。
DBPARTITIONNUM db-partition-number
管理プログラム・デーモンを開始または停止するデータベース・パーティションを指定します。 この番号は、データベース・パーティション構成ファイルで指定した番号と同じでなければなりません。
config-file
データベースをモニターする際に使用する構成ファイルを指定します。 構成ファイルのデフォルトのロケーションは、sqllib ディレクトリーです。 指定したファイルがこのディレクトリーにない場合、 フロントエンドは、指定したこの名前をファイルの絶対パス名であると見なします。
log-file
管理プログラムがログ記録を書き込むファイルのベース名を指定します。 ログ・ファイルは、sqllib ディレクトリーのログ・サブディレクトリーに保管されます。 管理プログラムが実行されているデータベース・パーティションの数は、 自動的にログ・ファイル名に追加されます。 例えば、mylog.0, mylog.1, mylog.2などです。
STOP database
指定したデータベースをモニターしている管理プログラム・デーモンを停止します。 パーティション・データベース環境では、フロントエンド・ユーティリティーは、 データベース・パーティション構成ファイル db2nodes.cfg を読み取ることによって、すべてのデータベース・パーティション上の管理プログラムを停止します。

使用上の注意

管理プログラム構成ファイルの [action] 節では、nice nnn パラメーターを設定して、アプリケーションに対して動作しているエージェントの相対的な優先度を上下させることができます。 追加情報については、 「関連リンク」セクションの「 ガバナー規則エレメントを参照してください。
注: AIX 6.1 以上では、インスタンス所有者が CAP_NUMA_ATTACH 機能を使用して、アプリケーションのために機能しているエージェントの相対優先順位を上げることができなければなりません。 この機能を付与するには、root としてログオンし、次のコマンドを実行します。
chuser capabilities=CAP_NUMA_ATTACH,CAP_PROPAGATE