LIST DATABASE DIRECTORY コマンド

LIST DATABASE DIRECTORY コマンドは、 システム・データベース・ディレクトリーの内容をリストします。 パスを指定すると、 ローカル・データベース・ディレクトリー の内容がリストされます。

範囲

ON path パラメーターを指定せずにこのコマンドを発行すると、 システム・データベース・ディレクトリー が返されます。 この情報はすべてのデータベース・パーティションで同じです。

ON path パラメーターを指定すると、そのパス上の ローカル・データベース・ディレクトリー が戻されます。 この情報はデータベース・パーティションによって異なります。

許可

なし

必要な接続

None. ディレクトリー操作は、ローカル・ディレクトリーだけに影響します。

コマンド構文

Read syntax diagramSkip visual syntax diagramLISTDATABASEDBDIRECTORYONpathdrive

コマンド・パラメーター

ON path | drive
情報をリストする ローカル・データベース・ディレクトリー を指定します。 指定しない場合は、 システム・データベース・ディレクトリー の内容がリストされます。 インスタンス名は、パスに暗黙指定されることに注意してください。 パスの一部としてインスタンス名を指定しないでください。

以下は、 システム・データベース・ディレクトリーの出力例を示しています。
     System Database Directory 
         
     Number of entries in the directory = 2
         
     Database 1 entry:          
       Database alias                       = SAMPLE     
       Database name                        = SAMPLE     
       Local database directory             = /home/smith     
       Database release level               = 8.00     
       Comment                              =     
       Directory entry type                 = Indirect     
       Catalog database partition number    = 0      
       Alternate server hostname            = montero
       Alternate server port number         = 29384
   
     Database 2 entry:          
       Database alias                       = TC004000
       Database name                        = TC004000
       Node name                            = PRINODE
       Database release level               = a.00
       Comment                              =
       Directory entry type                 = LDAP
       Catalog database partition number    = -1
       Gateway node name                    = PRIGW
       Alternate server node name           = 
       Alternate server gateway node name   = ALTGW

ローカル・データベース・ディレクトリーの出力例を以下に示します。

     Local Database Directory on /u/smith

     Number of entries in the directory = 1

     Database 1 entry:

       Database alias                      = SAMPLE
       Database name                       = SAMPLE
       Database directory                  = SQL00001
       Database release level              = 8.00
       Comment                             =
       Directory entry type                = Home
       Catalog database partition number   = 0    
       Database partition number           = 0
            
各フィールドは、次のとおりです。
Database alias
データベースの作成時またはカタログ時の alias パラメーターの値。 データベースがカタログされたときに別名が入力されなかった場合、 データベース・マネージャー は、データベースがカタログされたときの database-name パラメーターの値を使用します。
Database name
データベースのカタログ時の database-name パラメーターの値。 通常、この名前はデータベース作成時点での名前です。
Local database directory
データベースが配置されているパス。 このフィールドは、 システム・データベース・ディレクトリー がスキャンされた場合にのみ入力されます。
Database directory
データベースが存在しているディレクトリーの名前。 このフィールドは、 ローカル・データベース・ディレクトリー がスキャンされた場合にのみ入力されます。
Node name
リモート・ノードの名前。 この名前は、データベースおよびノードのカタログ時に nodename パラメーターに入力した値に対応します。
Database release level
データベース上で操作できる データベース・マネージャー のリリース・レベル。
Comment
データベースをカタログした時点で入力された、データベースに関連する注釈。
Directory entry type
データベースの存在ロケーション。
  • リモートクエリは、他のノードのデータベースを記述します。
  • Indirect 項目にはローカルのデータベースについて記述されます。 システム・データベース・ディレクトリー と同じノードに存在するデータベースは、ホーム項目 ( ローカル・データベース・ディレクトリー) を間接的に参照するものと見なされ、間接項目と見なされます。
  • 「ホーム」 項目は、データベース・ディレクトリーが ローカル・データベース・ディレクトリーと同じパスにあることを示します。
  • LDAP 項目は、データベース・ロケーション情報が LDAP サーバーに保管されることを示します。

システム・データベース・ディレクトリー 内のすべての項目は、リモートまたは間接のいずれかです。 ローカル・データベース・ディレクトリー内のすべての項目は、システム・データベース・ディレクトリー 内で間接項目として識別されます。

Authentication
クライアントでカタログされる認証タイプ。
Principal name
完全修飾の Kerberos プリンシパル名を指定します。
Catalog database partition number
どのノードをカタログ・データベース・パーティションにするかを指定します。 このパーティションは、 CREATE DATABASE コマンドが発行されたデータベース・パーティションです。
Database partition number
コマンドが発行されたノードにdb2nodes.cfgで割り当てられた番号を指定します。
Alternate server hostname
データベースへの接続で通信障害が生じたときに使われる代替サーバーのホスト名またはIPアドレスを指定します。 このフィールドは、システム・データベース・ディレクトリーに関してのみ表示されます。
Alternate server port number
データベースへの接続で通信障害が発生したときに使われる代替サーバーのポート番号を指定します。 このフィールドは、システム・データベース・ディレクトリーに関してのみ表示されます。
Alternate server node name
ディレクトリエントリタイプがLDAPである場合、このフィールドは、データベースへの接続で通信障害が発生したときに使用される代替サーバーのノード名を指定します。
Alternate server gateway node name
ディレクトリエントリタイプがLDAPである場合、このフィールドは、データベースへの接続で通信障害が発生したときに使用される代替ゲートウェイのゲートウェイノード名を指定します。

使用上の注意

DB2LDAPCACHE の各種変数の設定に関係なく、 LIST DATABASE DIRECTORY または LIST NODE DIRECTORY コマンドを使用する場合は、ローカル・データベースおよびノード項目のリストが LDAP サーバーから読み取られます。

プロセスごとに最大 8 つのデータベース・ディレクトリー・スキャンをオープンすることができます。 単一の Db2® セッション内で 8 つを超える LIST DATABASE DIRECTORY コマンドを発行するバッチ・ファイルについてこの制限を回避するには、バッチ・ファイルをシェル・スクリプトに変換します。 "db2" 接頭部を使用すれば、コマンドごとに新しい Db2 セッションが生成されます。