フェデレーテッド・システム

フェデレーテッド・システム は特殊なタイプの分散データベース管理システム (DBMS) であり、フェデレーテッド・サーバーとして機能するデータベース・インスタンス、フェデレーテッド・データベースとなるデータベース、1 つ以上のデータ・ソース、およびデータベースとデータ・ソースにアクセスするクライアント (ユーザーとアプリケーション) で構成されます。

フェデレーテッド・システムは、1 つ以上のデータ仮想化ソリューションを構築するための基盤として使用されます。

フェデレーテッド・システム内では、複数のデータ・ソース間に分散されたデータに 1 つの SQL ステートメントでアクセスできます。 例えば、単一の SQL ステートメントで、 Db2® 表、 Oracle 表、および XML タグ付きファイルにあるデータを結合できます。 次の図は、フェデレーテッド・システムの構成要素と、フェデレーテッド・システムを形成するデータ・ソースの例を示しています。

図1: フェデレーテッド・システムのコンポーネント
サポートされるリレーショナル・データ・ソースと非リレーショナル・データ・ソースの代表的な例を示すフェデレーテッド・システム
フェデレーテッド・システムには、以下を行う能力があります。
  • ローカル表とリモート・データ・ソースのデータを、すべて 1 つのローカル・データベースに保管されているかのように相互に関連付けます。
  • リレーショナル・データ・ソースのデータを、1 つのデータベースに保管されているかのように更新します。
  • リレーショナル・データ・ソースとの間でデータを相互に移動します。
  • 特定のデータ・ソースに要求を送信して処理することにより、データ・ソースの処理能力を利用します。
  • 分散要求の各部分をフェデレーテッド・サーバーに処理させることにより、データ・ソースでの SQL の制約を補います。