フェデレーテッド・サーバー上のグローバル・カタログには、照会の最適化に使用する統計情報が含まれています。
フェデレーテッド・サーバーは、ニックネームに関係した照会を最適化するためにニックネームが定義されているデータ・ソース・オブジェクトの統計に依存しています。 これらの統計情報は、CREATE NICKNAME ステートメントを使用して データ・ソース・オブジェクトにニックネームを作成した時に検索されます。 フェデレーテッド・データベースはデータ・ソース側にオブジェクトが存在するかチェックし、 次に既存のデータ・ソース統計データを収集します。 オプティマイザーにとって役に立つ情報は、 データ・ソース・カタログから読み取られ、 フェデレーテッド・サーバー上のグローバル・カタログに置かれます。 オプティマイザーは、データ・ソースのカタログ情報の一部、 またはすべてを使用するので、ニックネームを作成する前に、 データ・ソース側で (RUNSTATS と同等のデータ・ソース・コマンドを使用して) 統計情報を更新しておくことをお勧めします。
フェデレーテッド・データベースはデータ・ソース側の統計データを検索することはできますが、 データ・ソース側の既存の統計データが変更されても、 それを自動的に検出することはできません。 さらに、フェデレーテッド・データベースは、オブジェクト定義や、 データ・ソース側のオブジェクトの構造の変更 (例えば、 表に列を追加した場合など) を処理するメカニズムを持っていません。
この方式の利点は、更新された統計に加え、新規索引についての情報またはリモート・オブジェクトの構造の変更が、新規ニックネームに反映されるということです。 このメソッドの欠点は、古いニックネームを基にするビューまたはパッケージは無効になるということです。
SYSPROC.NNSTAT() は、ニックネーム統計を更新するだけです。構造の変更をリモート・オブジェクトに一致させるようにニックネームを変更することはありません。例えば、リモート・オブジェクトに新規列がある場合、ニックネーム統計を更新しても、列をニックネームに追加しません。
このフィーチャーは、デフォルトで実行され、最新の表およびニックネーム統計を自動的に収集することによってパフォーマンスを向上させます。