IBM® Data Server Driver パッケージのマージ・モジュールを使用すると、.NET アプリケーション・インストーラー・パッケージ内の IBM Data Server Driver コンポーネントを配布できます。 IBM Data Server Driver コンポーネントを組み込んだ独自の .NET アプリケーション・インストーラーを作成できます。
このタスクについて
以下の手順では、Installshield を使用します。
プロシージャー
IBM Data Server Driver パッケージのマージ・モジュールを組み込んだアプリケーション・インストーラーを作成するには、以下の手順を実行します。
- IBM Data Server Driver マージ・モジュールの一部としてインストールする .NET アプリケーションを作成します。 そのアプリケーションは specific フォルダーの、使用されるフレームワークに基づいた .Net dll を参照する必要があります。
dll ファイルは、パス C:\DS_driver_install_path\bin\netf40\specific\IBM.Data.DB2.version.dllにあります。ここで、version はデータ・サーバー・ソフトウェアのバージョンです。
例えば、以下のサンプル・パラメーターを使用してシンプルな .NET 接続アプリケーションを作成します。
- 接続コード
conn.ConnectionString = "database=" + database_name + ";userid=" + user_name ";Password=" + password ";server=" + ip_address + ":" + port_number ; conn.Open();
- 参照資料
C:\DS_driver_install_path\bin\netf40\specific\IBM.Data.DB2.VV.R.M.dll
ここで、DS_driver_install_path は、マージ・モジュール・ファイルのインストール先にするターゲット・ディレクトリーです。これは、後ほどステップ 8b で指定します。 VV.R.M は、Data Server Driver のバージョン、リリース、およびモディフィケーションの番号です。 例えば、10.5.2
や 11.1.0
などとなります。
- アプリケーションが参照先の dll ファイルを指定されたパスで検出できるように、 App.config ファイルにプライベート・パスを追加します。
- 例えば、以下のサンプル・コードを App.config ファイルに挿入します。
<runtime>
<assemblybinding xmlns="urn:schemas-microsoft-com:asm.v1">
<probing privatePath="bin;bin\netf40\specific"/>
</assemblybinding>
</runtime>
- アプリケーションをビルドし、アプリケーションの実行可能ファイルを生成します。
- MergeModules ディレクトリーの下にある、 IBM Data Server Driver Package イメージで使用可能な以下の Microsoft マージ・モジュールが、 IBM_Data_Server_Driver_Package.msmと同じディレクトリーにコピーされていることを確認してください。
オプション |
説明 |
nt32 の場合 |
- Microsoft_VC90_CRT_x86_RTM21022.msm
- Microsoft_VC110_CRT_x86.msm
|
ntx64 の場合 |
- Microsoft_VC90_CRT_x86_RTM21022.msm
- Microsoft_VC90_CRT_x86_x64_RTM21022.msm
- Microsoft_VC110_CRT_x86.msm
- Microsoft_VC110_CRT_x64.msm
|
- Installshield を開きます。 をクリックします。 プロジェクト名と場所を入力します。 「OK」をクリックします。
- をクリックします。 マージ・モジュールの存在するパスを選択します。 「一致するファイルは同じバージョンでなければならない」および「一致するファイルはすべて同じインストール先を持つ」チェック・ボックスが選択されていることを確認します。 「OK」をクリックします。
- 「インストール・デザイナー」 タブで、 をクリックします。 「製品名」、 「製品バージョン」、 INSTALLDIR、および 「提供者」を更新します。
注: 64 ビット・インストーラーの場合、 「テンプレートの要約 (Template Summary)」 の値を AMD64;1033に更新します。
- 「アプリケーション・データ」の下で、 をクリックします。 関連付ける「新しい機能名」を入力します。 「OK」をクリックします。
「マージ モジュールのプロパティ」ウィンドウが開きます。 このウィンドウが自動的に開かない場合は、マージ・モジュールを右クリックして
「プロパティ」をクリックします。
注: ステップ 3 で参照した Microsoft 再配布可能マージ・モジュールが自動選択されていることを確認してください。
- 「マージ・モジュールのプロパティー」 ウィンドウで、以下の操作を行います。
- 「構成可能な値」 タブで、固有の IBM データ・サーバー・ドライバー・コピー名を選択します。サイレント・インストールを使用する場合は、応答ファイルのパスを入力します。
- 「宛先」 タブで、マージ・モジュール・ファイルをインストールするターゲット・ディレクトリーを選択します。
例えば、 INSTALLDIR を選択した場合、DSDRIVER マージ・モジュールはアプリケーション・インストール・パスにインストールされます。
- 「プロジェクト・アシスタント」 タブで、 「アプリケーション・ファイル」 をクリックし、 「ファイルの追加」をクリックします。 .NET アプリケーションの .exe ファイルと、プロジェクトに関連する config ファイルを選択します。
- 「プロジェクト・アシスタント」 タブから、 「ビルド・インストール」をクリックします。 要件に最も適したインストール・イメージのタイプを選択し、「インストールのビルド」をクリックします。
例えば、「単一実行可能ファイル」を選択すると、setup.exe ファイルが作成されます。
指定した場所に setup.exe ファイルが作成されます。
次の作業
サイレントにインストールしている場合は、IBM Data Server Driver Package の応答ファイルで以下のパラメーターを更新します。
LIC_AGREEMENT = ACCEPT
DB2_COMMON_APP_DATA_TOP_PATH
DB2DSDRIVER_CFG_SOURCE_PATH