MON_GET_SERVICE_SUBCLASS_DETAILS 表関数 - サービス・サブクラス・メトリックを XML 文書として取得する

許可

デフォルトの PUBLIC 特権

なし

構文

スキーマは SYSPROC です。

ルーチン・パラメーター

service_superclass_name

この関数を呼び出すときに現在接続されているデータベースで有効なサービス・スーパークラス名を指定する、タイプ VARCHAR(128) の入力引数。 引数が NULL または空ストリングである場合、データベース内のすべてのスーパークラスについてメトリックが取得されます。

service_subclass_name

この関数を呼び出すときに現在接続されているデータベースで有効なサービス・サブクラス名を指定する、タイプ VARCHAR(128) の入力引数。 引数が NULL または空ストリングである場合、データベース内のすべてのサブクラスについてメトリックが取得されます。

member

この関数を呼び出すときに現在接続されているデータベースと同じインスタンス内の有効なメンバーを指定する、タイプ INTEGER の入力引数。 現行のデータベース・メンバーには -1、すべてのアクティブ・データベース・メンバーには -2 を指定します。 NULL 値を指定すると、-1 が暗黙的に設定されます。

戻される情報

<db2_service_subclass xmlns="http://www.ibm.com/xmlns/prod/db2/mon" release="90700000">
   <service_superclass_name>SYSDEFAULTSYSTEMCLASS</service_superclass_name>
   <service_subclass_name>SYSDEFAULTSUBCLASS</service_subclass_name>
   <service_subclass_id>11</service_subclass_id>
   <member>0</member>
   <system_metrics release="90700000">
   <act_aborted_total>5</act_aborted_total>
    ...
   <wlm_queue_assignments_total>3</wlm_queue_assignments_total>
   </system_metrics>
</db2_service_subclass>

使用上の注意

メトリックは、作業単位境界でサービス・クラスにロールアップされ、要求の実行中には定期的にロールアップされます。 したがって、この表関数で報告される値は、直前の ROLLUP 時のシステムの現行状態を反映しています。 メトリックの値は確実に増加します。 ある時間間隔に対する指定されたメトリックの値を判別するには、 MON_GET_SERVICE_SUBCLASS_DETAILS 表関数を使用してその間隔の始めと終わりのメトリックを照会し、差異を計算します。

要求メトリックは、サービス・スーパークラスに対する COLLECT REQUEST METRICS 節、およびデータベース・レベルの mon_req_metrics データベース構成パラメーターを介して制御されます。 親サービス・スーパークラスで要求メトリックを使用可能にしているサービス・サブクラスのエージェントが要求を処理する場合にのみ、またはデータベース全体で要求メトリック・コレクションが有効な場合にのみ、その要求に対しメトリックが収集されます。 デフォルトでは、要求メトリックはデータベース・レベルで使用可能です。 要求メトリックがデータベース・レベルでもサービス・スーパークラスに対しても使用不可になっている場合、そのサービス・スーパークラスにマッピングされた接続ごとに報告されるメトリックは増加を停止します (または、要求メトリックがデータベースのアクティブ化時に無効であった場合には 0 のままになります)。

MON_GET_SERVICE_SUBCLASS_DETAILS 表関数は、サービス・サブクラスごとおよびメンバーごとに 1 行のデータを戻します。 (メンバー上の) サービス・クラス全体または (1 つ以上のサービス・クラスの) メンバー全体の集約は実行されません。 しかし、集約は例に示されるように SQL 照会を使用して実行できます (例を参照)。 この入力パラメーターの影響として、ANDing されます。 したがって、競合する入力パラメーター (例えば、スーパークラス名 SUPA と SUPA のサブクラスではないサブクラス名 SUBB など) を指定する場合、行は戻されません。

スーパークラス SYSDEFAULTSYSTEMCLASS の下のデフォルト・サブクラス SYSDEFAULTSUBCLASS を記述する、この関数によって戻されるデータでは、すべてのメトリックの値が 0 になります。

プリフェッチャーやページ・クリーナーなどのバックグラウンド EDU からのメトリックは、サービス・クラスにロールアップされない点に留意してください。

DETAILS 列で返される XML 文書のスキーマは、sqllib/misc/DB2MonRoutines.xsd ファイルにあります。 詳細については、sqllib/misc/DB2MonCommon.xsd ファイルを参照してください。

例

サービス・スーパークラスごとに使用された合計 CPU 時間、および処理された要求の 合計数を CPU 使用時間順に配列し、リレーショナル形式で表示します (XMLTABLE を使用)。

SELECT varchar(scmetrics.service_superclass_name,30) as service_superclass,
       sum(detmetrics.total_cpu_time) as total_cpu, 
       sum(detmetrics.app_rqsts_completed_total) as total_rqsts 
FROM TABLE(MON_GET_SERVICE_SUBCLASS_DETAILS('','',-2)) AS SCMETRICS,
XMLTABLE (XMLNAMESPACES( DEFAULT 'http://www.ibm.com/xmlns/prod/db2/mon'), 
        '$detmetric/db2_service_subclass' 
        PASSING XMLPARSE(DOCUMENT SCMETRICS.DETAILS) 
        as "detmetric" 
COLUMNS "TOTAL_CPU_TIME" INTEGER PATH 'system_metrics/total_cpu_time', 
        "APP_RQSTS_COMPLETED_TOTAL" INTEGER PATH 
        'system_metrics/app_rqsts_completed_total') 
        AS DETMETRICS
GROUP BY service_superclass_name
ORDER BY total_cpu desc

以下はこの照会の出力例です。

SERVICE_SUPERCLASS             TOTAL_CPU            TOTAL_RQSTS         
------------------------------ -------------------- --------------------
SYSDEFAULTUSERCLASS                         2428188                   26
SYSDEFAULTMAINTENANCECLASS                        0                    0
SYSDEFAULTSYSTEMCLASS                             0                    0

  3 record(s) selected.