SMALLINT スカラー関数

SMALLINT 関数は、さまざまなデータ・タイプの値の、短精度整数 (精度 15 ビットの 2 進整数) 表記を返します。

数値から SMALLINT へ

Read syntax diagramSkip visual syntax diagramSMALLINT(numeric-expression)

ストリングから SMALLINT へ

Read syntax diagramSkip visual syntax diagramSMALLINT(string-expression)

ブール値から SMALLINT へ

Read syntax diagramSkip visual syntax diagram SMALLINT ( boolean-expression )

スキーマは SYSIBM です。

Numeric to SMALLINT
数値式 (numeric-expression)
組み込み数値データ・タイプの値を戻す式。

結果は、引数が短精度整数の列、または変数に割り当てられた場合の結果と同じ数値になります。 引数の小数部分は切り捨てられます。 引数の整数部分が短精度整数の範囲内にない場合、エラー (SQLSTATE 22003) になります。

String to SMALLINT
ストリング式
文字定数の最大長以下の長さの文字ストリングまたは Unicode GRAPHIC ストリング表記の数値の値を戻す式。

結果は、CAST (string-expresssion AS SMALLINT) からの結果と同じ数値になります。 先行ブランクと末尾ブランクは削除されます。その結果のストリングは、整数、10 進数、浮動小数点数、または 10 進浮動小数点定数を形成するための規則に準拠していなければなりません (SQLSTATE 22018)。 引数の整数部分が短精度整数の範囲内にない場合、エラー (SQLSTATE 22003) になります。 string-expression のデータ・タイプは、CLOB または DBCLOB にしてはなりません (SQLSTATE 42884)。

Boolean to SMALLINT
ブール式
ブール値 (TRUE または FALSE) を返す式。 結果は 1 (TRUE) または 0 (FALSE) です。

結果

この関数の結果は短精度整数 (small integer) です。 引数が NULL になる可能性がある場合、結果も NULL になる可能性があります。 引数が NULL であれば、結果は NULL 値です。

  • アプリケーションの移植性の向上: 最初の引数が数値の場合、または最初の引数がストリングで、長さ引数が指定されている場合は、この関数の代わりに CAST 指定 を使用して、アプリケーションの移植性を高めます。

  • 例 1: EMPLOYEE 表を使用して、給与 (SALARY) を教育レベル (EDLEVEL) で除算した値を含むリストを選択します。 計算では小数部をすべて切り捨てます。 リストには、計算に使用される値と従業員番号 (EMPNO) も入っていなければなりません。
       SELECT SMALLINT(SALARY / EDLEVEL), SALARY, ESDLEVEL, EMPNO     
         FROM EMPLOYEE
  • 例 2: 以下のステートメントは、データ・タイプ SMALLINT の値 1 を返します。
       values SMALLINT(TRUE)
  • 例 3: 以下のステートメントは、データ・タイプ SMALLINT の値 0 を返します。
       values SMALLINT(3>3)