Linux での Micro Focus COBOL コンパイラーの構成

Micro Focus COBOL ルーチンを実行するには、 Linux® ランタイム・リンカーと Db2® プロセスが /usr/lib ディレクトリー内の従属 COBOL ライブラリーにアクセスできるようにする必要があります。

このタスクについて

COBOL 共有ライブラリー用に /usr/lib へのシンボリック・リンクを root として作成します。 /usr/lib へのシンボリック・リンクを作成する最も簡単な方法は、次のようにして、すべての COBOL ライブラリー・ファイルを $COBDIR/lib から /usr/lib にリンクするという方法です。

   ln -s $COBDIR/lib/libcob* /usr/lib

$COBDIR は Micro Focus COBOL のインストール先で、通常は /opt/lib/mfcobol です。

以下は、各個別ファイルをリンクするためのコマンドです (Micro Focus COBOL は /opt/lib/mfcobol にインストールされていると想定しています)。

   ln -s /opt/lib/mfcobol/lib/libcobrts.so /usr/lib
   ln -s /opt/lib/mfcobol/lib/libcobrts_t.so /usr/lib
   ln -s /opt/lib/mfcobol/lib/libcobrts.so.2 /usr/lib
   ln -s /opt/lib/mfcobol/lib/libcobrts_t.so.2 /usr/lib
   ln -s /opt/lib/mfcobol/lib/libcobcrtn.so /usr/lib
   ln -s /opt/lib/mfcobol/lib/libcobcrtn.so.2 /usr/lib
   ln -s /opt/lib/mfcobol/lib/libcobmisc.so /usr/lib
   ln -s /opt/lib/mfcobol/lib/libcobmisc_t.so /usr/lib
   ln -s /opt/lib/mfcobol/lib/libcobmisc.so.2 /usr/lib
   ln -s /opt/lib/mfcobol/lib/libcobmisc_t.so.2 /usr/lib
   ln -s /opt/lib/mfcobol/lib/libcobscreen.so /usr/lib
   ln -s /opt/lib/mfcobol/lib/libcobscreen.so.2 /usr/lib
   ln -s /opt/lib/mfcobol/lib/libcobtrace.so /usr/lib
   ln -s /opt/lib/mfcobol/lib/libcobtrace_t.so /usr/lib
   ln -s /opt/lib/mfcobol/lib/libcobtrace.so.2 /usr/lib
   ln -s /opt/lib/mfcobol/lib/libcobtrace_t.so.2 /usr/lib

各 Db2 インスタンスで、次の手順を行う必要があります。

プロシージャー

PRECOMPILE コマンドを使用してアプリケーションをプリコンパイルする場合は、 target mfcob オプションを使用します。
Db2 COBOL COPY ファイル・ディレクトリーを Micro Focus COBOL 環境変数 COBCPY に含める必要があります。 COBCPY 環境変数は、 COPY ファイルのロケーションを指定します。 Micro Focus COBOL 用の Db2 COPY ファイルは、データベース・インスタンス・ディレクトリーの下の sqllib/include/cobol_mf にあります。
このディレクトリーを含めるには、次のように入力します。
- bash または korn シェルの場合
```
export COBCPY=$HOME/sqllib/include/cobol_mf:$COBDIR/cpylib
```
- C シェルの場合
```
   setenv COBCPY $HOME/sqllib/include/cobol_mf:$COBDIR/cpylib
```

環境変数を次のように更新します。

bash または korn シェルの場合

   export LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:$HOME/sqllib/lib:$COBDIR/lib

C シェルの場合

   setenv LD_LIBRARY_PATH $LD_LIBRARY_PATH:$HOME/sqllib/lib:$COBDIR/lib

Db2 環境リストを設定します。

   db2set DB2ENVLIST="COBDIR LD_LIBRARY_PATH"

結果

注: COBCPY、COBDIR、および LD_LIBRARY_PATH は、 .bashrc、 .kshrc (使用するシェルにより異なる)、 .bash_profile、 .profile (使用するシェルにより異なる)、または .loginに設定することができます。