EXECUTE イベントの監査レコード設計

次の表は、EXECUTE 区分の一部として監査されるすべてのフィールドを説明しています。

以下に監査レコードのサンプルを示します。
注: 他の監査カテゴリーとは異なり、EXECUTE カテゴリーは、監査ログが表形式で表示される場合、1 つのイベントを記述する複数の行を表示できます。 1 行目のレコードは主要なイベントについて記述しており、イベント列にはキーワード STATEMENT が含まれています。 残りの行は、パラメーター・マーカーやホスト変数について、パラメーターごとに 1 つの行を使用して記述します。これらの行のイベント列には、キーワード DATA が含まれています。 監査ログがレポート形式で表示される際は、レコードは 1 つになりますが、「Statement Value」には複数の項目が表示されます。 DATA キーワードは、表形式の場合にのみ表示されます。
timestamp=2006-04-10-13.20.51.029203;
  category=EXECUTE;
  audit event=STATEMENT;
  event correlator=1;
  event status=0;
  database=SAMPLE;
  userid=smith;
  authid=SMITH;
  session authid=SMITH;
  application id=*LOCAL.prodrig.060410172044;
  application name=myapp;
  package schema=NULLID;
  package name=SQLC2F0A;
  package section=201;
  uow id=2;
  activity id=3;
  statement invocation id=0;
  statement nesting level=0;
  statement text=SELECT * FROM DEPARTMENT WHERE DEPTNO = ? AND DEPTNAME = ?;
  statement isolation level=CS;
  compilation environment=
    isolation level=CS
    query optimization=5
    degree=1
    sqlrules=DB2
    refresh age=+00000000000000.000000
    schema=SMITH
    maintained table type=SYSTEM
    resolution timestamp=2006-04-10-13.20.51.000000
    federated asynchrony=0;
  value index=0;
  value type=CHAR;
  value data=C01;
  value index=1;
  value type=VARCHAR;
  value extended indicator=-1;
  value index=INFORMATION CENTER;
  local_start_time=2006-04-10-13.20.51.021507
表 1. EXECUTE イベントの監査レコード設計
名前 FORMAT 説明
タイム・スタンプ CHAR(26) 監査イベントの日付と時刻。
カテゴリー CHAR(8) 監査イベントの区分。 可能な値は EXECUTE です。
Audit Event VARCHAR(32) 特定の監査イベント。

可能な値のリストについては、「 監査イベント」の EXECUTE 区分のセクションを参照してください。

Event Correlator INTEGER 監査対象の操作の相関 ID。 単一イベントにどの監査レコードが関連しているかを識別するために使用できます。
Event Status INTEGER 監査イベントの状況。「成功したイベント> = 0 失敗したイベント < 0」の SQLCODE で表されます。
データベース名 CHAR(8) イベントが生成された対象のデータベース名。 インスタンス・レベルの監査イベントであった場合にはブランクとなります。
ユーザー ID VARCHAR(1024) 監査イベントの時刻でのユーザー ID。
許可 ID VARCHAR(128) 監査イベントの時刻でのステートメント許可 ID。
Session Authorization ID VARCHAR(128) 監査イベントの時刻でのセッション許可 ID。
Origin Node Number SMALLINT 監査イベントが発生したメンバー番号。
Coordinator Node Number SMALLINT コーディネーター・メンバーのメンバー番号。
アプリケーション ID VARCHAR(255) 監査イベントが発生した時刻で使用していたアプリケーション ID。
アプリケーション名 VARCHAR(1024) 監査イベントが発生した時刻で使用していたアプリケーション名。
クライアント・ユーザー ID VARCHAR(255) 監査イベントが発生した時刻の CURRENT CLIENT USERID 特殊レジスターの値。
Client Accounting String VARCHAR(255) 監査イベントが発生した時刻の CURRENT CLIENT_ACCTNG 特殊レジスターの値。
Client Workstation Name VARCHAR(255) 監査イベントが発生した時刻の CURRENT CLIENT_WRKSTNNAME 特殊レジスターの値。
Client Application Name VARCHAR(255) 監査イベントが発生した時刻の CURRENT CLIENT_APPLNAME 特殊レジスターの値。
Trusted Context Name VARCHAR(255) トラステッド接続に関連付けられたトラステッド・コンテキストの名前。
Connection Trust type CHAR(1)
可能な値は次のとおりです。

''-NONE
'1'-IMPLICIT_TRUSTED_CONNECTION
'2'-EXPLICIT_TRUSTED_CONNECTION
Role Inherited VARCHAR(128) トラステッド接続を介して継承したロール。
Package Schema VARCHAR(128) 監査イベントの時刻で使用していたパッケージのスキーマ。
パッケージ名 VARCHAR(128) 監査イベントが発生した時刻で使用していたパッケージ名。
Package Section SMALLINT 監査イベントが発生した時刻で使用されていたパッケージのセクション番号。
Package Version VARCHAR(164) 監査イベントが発生した時刻で使用していたパッケージのバージョン。
Local Transaction ID VARCHAR(10) FOR BIT DATA 監査イベントが発生した時刻で使用していたローカル・トランザクション ID。 これは、トランザクション・ログの一部となる SQLU_TID 構造体です。
Global Transaction ID VARCHAR(30) FOR BIT DATA 監査イベントが発生した時刻で使用していたグローバル・トランザクション ID。 これは、トランザクション・ログの一部となる SQLP_GXID 構造体のデータ・フィールドです。
UOW ID BIGINT アクティビティーが発生した作業単位の ID。 この値は、作業単位ごとにアプリケーション ID 内で固有です。
活動 ID BIGINT 作業単位内で固有のアクティビティー ID。
Statement Invocation ID BIGINT ルーチンの 1 つの呼び出しを、作業単位内の同じネスト・レベルの他の呼び出しと区別する ID。 その ID は特定のネスト・レベルに関して作業単位内で固有です。
Statement Nesting Level BIGINT ステートメントが実行されていたときに有効であったネスティングまたは再帰のレベル。ネスティングの各レベルは、ストアード・プロシージャーやユーザー定義関数 (UDF) のネストされた、または再帰可能な呼び出しに対応しています。
Activity Type VARCHAR(32) アクティビティーのタイプ。
可能な値は以下のとおりです。
  • READ_DML
  • WRITE_DML
  • DDL
  • CALL
  • OTHER
ステートメント・テキスト CLOB(8M) 適用できる場合には、SQL または XQuery ステートメントのテキストです。
Statement Isolation Level CHAR(8) ステートメントが実行されていたときに有効であった分離の値。
可能な値は以下のとおりです。
  • NONE (分離の指定なし)
  • UR (非コミット読み取り)
  • CS (カーソル固定)
  • RS (読み取り固定)
  • RR (反復可能読み取り)
Compilation Environment Description BLOB(8K) SQL ステートメントのコンパイル時に使用されたコンパイル環境。 このエレメントは、COMPILATION_ENV 表関数または SET COMPILATION ENVIRONMENT SQL ステートメントに入力として渡すことができます。
Rows Modified INTEGER
以下の両方の結果として削除、挿入、または更新された行の総数。
  • 削除操作成功後の制約の強制
  • アクティブにされたインライン・トリガーからのトリガー SQL ステートメントの処理
コンパウンド SQL が呼び出される場合は、すべてのサブステートメントの、これに該当する行の数の集計が含まれます。 場合によっては、エラーが発生したときに、内部エラーを示す負の値がこのフィールドに表示されることがあります。 この値は、SQLCA の sqlerrd(5) フィールドと等価です。
Rows Returned BIGINT ステートメントによって戻される行の総数。
Savepoint ID BIGINT ステートメントが実行されていたときにそのステートメントで有効であったセーブポイント ID。 「Audit Event」が SAVEPOINT、RELEASE_SAVEPOINT、または ROLLBACK_SAVEPOINT である場合、「Savepoint ID」は、設定、解放、またはロールバックされるセーブポイントになります。
Statement Value Index INTEGER SQL ステートメントで使用される入力パラメーター・マーカーまたはホスト変数の位置。
Statement Value Type CHAR(16) SQL ステートメントに関連付けられているデータ値のタイプのストリング表現。 可能な値の例としては、INTEGER や CHAR が挙げられます。
Statement Value Data CLOB(128K) SQL ステートメントへのデータ値のストリング表現。 LOB、LONG、XML、および構造化タイプのパラメーターは表示されません。 日付、時刻、およびタイム・スタンプ・フィールドは ISO フォーマットで記録されます。
Statement Value Extended Indicator INTEGER このステートメント値に関して指定される拡張標識の値。 可能な値は次のとおりです。
  • 0 (標識値による割り当てと同じ値にステートメント値が指定された場合)
  • -1 (標識値によって NULL が指定された場合)
  • -5 (標識値によって DEFAULT が指定された場合)
  • -7 (標識値によって UNASSIGNED が指定された場合)
Local Start Time CHAR(26) このアクティビティーがパーティションを処理し始めた時間。 アクティビティーがパッケージを必要としない場合 (例えば CONNECT、CONNECT RESET、COMMIT、ROLLBACK などの場合) には、このフィールドを空ストリングにすることができます。 値は現地時間でログに記録されます。
Original User ID VARCHAR(1024) 監査イベントが発生した時刻の CLIENT_ORIGUSERID グローバル変数の値。