構成パラメーター
Db2® データベース・インスタンスまたはデータベースを作成すると、デフォルトのパラメーター値を使用して構成ファイルが作成されます。 これらのパラメーター値を変更して、パフォーマンスを向上させ、 インスタンスまたはデータベースの他の特性を改善することができます。
データベース・マネージャーは、パラメーターのデフォルト値に基づいてディスク・スペースおよびメモリーを割り振ります。この割り振りでは、ある程度のニーズは満たせるかもしれませんが、 デフォルト値を使用して最高のパフォーマンスを引き出すことはできない場合もあります。
- Db2 インスタンスごとに存在するデータベース・マネージャー構成ファイル。
- データベースごとに存在するデータベース構成ファイル。
データベース・マネージャー構成ファイル は、 Db2 インスタンスの作成時に作成されます。 これに含まれるパラメーターは、インスタンスの一部であるデータベースに関係なく、 インスタンス・レベルでシステム・リソースに影響します。 システムの構成によっては、これらのパラメーターの多くの値をシステム・デフォルト値から変更して、 パフォーマンスを向上させたり容量を増やしたりすることができます。
クライアントごとにも 1 つのデータベース・マネージャー構成ファイルがあります。 このファイルには、 特定のワークステーションのクライアント・イネーブラーに関する情報が入っています。 サーバーに使用可能なパラメーターのサブセットは、 クライアントにも適用できます。
データベース・マネージャー構成パラメーターは、db2systm という名前のファイルに保管されます。 このファイルは、データベース・マネージャーのインスタンス作成時に作成されます。 Linux® および UNIX 環境では、このファイルはデータベース・マネージャーのインスタンスの sqllib サブディレクトリーにあります。 Windows では、このファイルのデフォルトの場所は、Windows オペレーティング・システム・ファミリーのエディションによって異なります。 Windows のデフォルト・ディレクトリーを確認するには、コマンド db2set DB2INSTPROFを使用して DB2INSTPROF レジストリー変数の設定を確認します。 DB2INSTPROF レジストリー変数を変更することによって、デフォルトのインスタンス・ディレクトリーを変更することもできます。 DB2INSTPROF 変数が設定されている場合、ファイルは DB2INSTPROF 変数で指定されたディレクトリーの instance サブディレクトリーにあります。
- DB2CLIINIPATH
- diagpath
- spm_log_path
データベース構成パラメーターはすべて、SQLDBCONF という名前のファイルに保管されます。 これらのファイルを直接編集することはできません。 これらのファイルを変更または表示するには、提供されている API を使用するか、その API を呼び出すツールを使用する以外に方法はありません。
パーティション・データベース環境では、このファイルは、 どのデータベース・パーティション・サーバーも同じファイルにアクセスすることができるように、 ファイル共有システムに常駐します。 データベース・マネージャーの構成は、すべてのデータベース・パーティション・サーバーで同じです。
パラメーターの多くは、 データベース・マネージャーの単一のインスタンスに割り振られるシステム・リソースの量を制御したり、 あるいは、環境上の考慮事項に基づいて、 データベース・マネージャーのセットアップや異なる通信サブシステムを構成します。 その他に、情報提供だけを目的とした、変更不能のパラメーターがあります。 これらのすべてのパラメーターには、 データベース・マネージャーのインスタンスに保管されているシングル・データベースとは関係なくグローバルに適用されるものです。
データベース構成ファイル は、 データベースの作成時に作成され、データベースが常駐している場所に保管されます。 データベースごとに 1 つの構成ファイルがあります。 このデータベース構成ファイルで、データベースに割り当てるリソースの量を指定します。 パラメーターの多くの値を変更して、 パフォーマンスを向上させたり容量を増やしたりすることができます。 特定のデータベースでの活動のタイプによっては、異なった変更が必要になることがあります。