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SNAPBP_PART 管理ビューおよび SNAP_GET_BP_PART 表関数 - bufferpool_nodeinfo 論理データ・グループのスナップショット情報の検索

SNAPBP_PART 管理ビューおよび SNAP_GET_BP_PART 表関数は、バッファー・プール・スナップショットから、特に bufferpool_nodeinfo 論理データ・グループのバッファー・プール情報を戻します。

管理ビューまたは表関数のどちらを使用しているかによって、以下のいずれかのセクションを参照してください。

SNAPBP_PART 管理ビュー

この管理ビューを使用して、現在接続中のデータベースに関する bufferpool_nodeinfo 論理データ・グループのスナップショット情報を取得することができます。

SNAPBP_PART 管理ビューを SNAPBP 管理ビューとともに使用すると、GET SNAPSHOT FOR BUFFERPOOLS ON database-alias CLP コマンドに相当するデータが提供されます。

スキーマは SYSIBMADM です。

戻される可能性のある情報の完全なリストは、表 1を参照してください。

許可

このビューを使用するには、以下のいずれかの許可が必要です。
  • SNAPBP_PART 管理ビューに対する SELECT 特権
  • SNAPBP_PART 管理ビューに対する CONTROL 特権
  • DATAACCESS 権限
  • DBADM 権限
  • SQLADM 権限
この表関数を使用するには、以下のいずれかが必要です。
  • SNAP_GET_BP_PART 表関数に対する EXECUTE 特権
  • DATAACCESS 権限
  • DBADM 権限
  • SQLADM 権限
さらに、スナップショット・モニター・データにアクセスするには、以下のいずれかの権限も必要です。
  • SYSMON
  • SYSCTRL
  • SYSMAINT
  • SYSADM

デフォルトの PUBLIC 特権

制限のないデータベースでは、このビューが自動的に作成されると、SELECT 特権が PUBLIC に付与されます。

SAMPLE データベースへの接続中に、すべてのバッファー・プールのデータを取得します。
SELECT SUBSTR(DB_NAME,1,8) AS DB_NAME, SUBSTR(BP_NAME,1,15) AS BP_NAME, 
   BP_CUR_BUFFSZ, BP_NEW_BUFFSZ, BP_PAGES_LEFT_TO_REMOVE, BP_TBSP_USE_COUNT 
   FROM SYSIBMADM.SNAPBP_PART
以下はこの照会の出力例です。
DB_NAME  BP_NAME         BP_CUR_BUFFSZ        BP_NEW_BUFFSZ        ...
-------- --------------- -------------------- -------------------- ...
SAMPLE   IBMDEFAULTBP                    1000                 1000 ...
SAMPLE   IBMSYSTEMBP4K                     16                   16 ...
SAMPLE   IBMSYSTEMBP8K                     16                   16 ...
SAMPLE   IBMSYSTEMBP16K                    16                   16 ...
                                                                   ...
  4 record(s) selected.                                               
この照会からの出力 (続き)。
... BP_PAGES_LEFT_TO_REMOVE BP_TBSP_USE_COUNT     
... ----------------------- --------------------  
...                       0                    3  
...                       0                    0  
...                       0                    0  
...                       0                    0  
...

SNAP_GET_BP_PART 表関数

SNAP_GET_BP_PART 表関数は SNAPBP_PART 管理ビューと同じ情報を戻しますが、特定のデータベース・メンバー、すべてのデータベース・メンバーの集約、またはすべてのデータベース・メンバーのいずれかの特定のデータベースを対象とした情報を検索することができます。

SNAP_GET_BP_PART 表関数を SNAP_GET_BP 表関数とともに使用すると、GET SNAPSHOT FOR ALL BUFFERPOOLS CLP コマンドに相当するデータが提供されます。

戻される可能性のある情報の完全なリストは、表 1 を参照してください。

構文

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>>-SNAP_GET_BP_PART--(--dbname--+----------+--)----------------><
                                '-, member-'      

スキーマは SYSPROC です。

表関数パラメーター

dbname
現在接続されているデータベースと同じインスタンス内の有効なデータベース名を指定する、タイプ VARCHAR(128) の入力引数。 "Indirect" または "Home" のディレクトリー項目タイプを持つデータベース名を指定します。 このディレクトリー項目タイプは、LIST DATABASE DIRECTORY コマンドで確認できます。 現在接続されているデータベースからのスナップショットを取得するには、空ストリングを指定します。 現在接続されているデータベースと同じインスタンス内のすべてのデータベースにある、すべてのバッファー・プールのスナップショットを取得するには、NULL 値を指定します。
member
有効なデータベース・メンバー番号を指定する、タイプ INTEGER のオプションの入力引数。現在のデータベース・メンバーの場合は -1、すべてアクティブなデータベース・メンバーの集合の場合は -2 を指定します。dbnameNULL に設定せずに、memberNULL に設定すると、member は暗黙的に -1 に設定されます。この入力オプションを使用しない場合、つまり dbname のみを指定する場合、データはすべてのアクティブなデータベース・メンバーから戻されます。アクティブなデータベース・メンバーとは、アプリケーションによるデータベースへの接続およびデータベースの使用が可能なメンバーのことです。

dbnamemember の両方を NULL に設定すると、SNAP_WRITE_FILE プロシージャーにより作成されるファイルからのデータの読み取りが試行されます。このファイルはいつでも作成される可能性があるため、データは現行のものであるとは限らないことに注意してください。 対応するスナップショット API 要求タイプを持つファイルが存在しない場合、SNAP_GET_BP_PART 表関数は、現在接続中のデータベースおよびデータベース・メンバー番号のスナップショットを取得します。

許可

以下のいずれかの権限が必要です。
  • SNAP_GET_BP_PART 表関数に対する EXECUTE 特権
  • DATAACCESS 権限
さらに、スナップショット・モニター・データにアクセスするには、以下のいずれかの権限も必要です。
  • SYSMON
  • SYSCTRL
  • SYSMAINT
  • SYSADM

デフォルトの PUBLIC 特権

制限のないデータベースでは、この関数が自動的に作成されると、EXECUTE 特権が PUBLIC に付与されます。

SAMPLE データベースへの接続中に、すべてのアクティブ・データベースのすべてのバッファー・プールのデータを取得します。
SELECT SUBSTR(DB_NAME,1,8) AS DB_NAME, SUBSTR(BP_NAME,1,15) AS BP_NAME, 
   BP_CUR_BUFFSZ, BP_NEW_BUFFSZ, BP_PAGES_LEFT_TO_REMOVE, BP_TBSP_USE_COUNT 
   FROM TABLE(SNAP_GET_BP_PART(CAST(NULL AS VARCHAR(128)),-1)) AS T
以下はこの照会の出力例です。
DB_NAME  BP_NAME         BP_CUR_BUFFSZ        BP_NEW_BUFFSZ        ...
-------- --------------- -------------------- -------------------- ...
SAMPLE   IBMDEFAULTBP                     250                  250 ...
SAMPLE   IBMSYSTEMBP4K                     16                   16 ...
SAMPLE   IBMSYSTEMBP8K                     16                   16 ...
SAMPLE   IBMSYSTEMBP16K                    16                   16 ...
SAMPLE   IBMSYSTEMBP32K                    16                   16 ...
TESTDB   IBMDEFAULTBP                     250                  250 ...
TESTDB   IBMSYSTEMBP4K                     16                   16 ...
TESTDB   IBMSYSTEMBP8K                     16                   16 ...
TESTDB   IBMSYSTEMBP16K                    16                   16 ...
TESTDB   IBMSYSTEMBP32K                    16                   16 ...

...
この照会からの出力 (続き)。
... BP_PAGES_LEFT_TO_REMOVE BP_TBSP_USE_COUNT    
... ----------------------- -------------------- 
...                       0                    3 
...                       0                    0 
...                       0                    0 
...                       0                    0 
...                       0                    0 
...                       0                    3 
...                       0                    0 
...                       0                    0 
...                       0                    0 
...                       0                    0 

...

戻される情報

表 1. SNAPBP_PART 管理ビューおよび SNAP_GET_BP_PART 表関数によって戻される情報
列名 データ・タイプ 説明または対応するモニター・エレメント
SNAPSHOT_TIMESTAMP TIMESTAMP スナップショットがとられた日時。
BP_NAME VARCHAR(128) bp_name - バッファー・プール名
DB_NAME VARCHAR(128) db_name - データベース名
BP_CUR_BUFFSZ BIGINT bp_cur_buffsz - バッファー・プールの現行サイズ
BP_NEW_BUFFSZ BIGINT bp_new_buffsz - 新規バッファー・プール・サイズ
BP_PAGES_LEFT_TO_REMOVE BIGINT bp_pages_left_to_remove - 除去残ページ数
BP_TBSP_USE_COUNT BIGINT bp_tbsp_use_count - バッファー・プールにマップされている表スペースの数
DBPARTITIONNUM SMALLINT dbpartitionnum - データベース・パーティション番号モニター・エレメント
MEMBER SMALLINT member - データベース・メンバー・モニター・エレメント