DB2 Version 10.1 for Linux, UNIX, and Windows

db2_install - DB2 データベース製品のインストール・コマンド

DB2® データベース製品のすべてのフィーチャーを、指定されたパスにインストールします。このコマンドは UNIX オペレーティング・システムでのみ使用できます。

重要: このコマンドは推奨されなくなりました。今後のリリースで除去される可能性があります。 代わりに db2setup コマンドを使用してください。

許可

root インストールには root ユーザー権限が必要です。 非 root インストールの場合、非 root インストールを所有するユーザー ID でログオンしなければなりません。

必要な接続

なし

コマンド構文

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>>-db2_install--+-------------------+--+--------------------+--->
                '- -b--install-path-'  '- -f--+-NOTSAMP---+-'   
                                              '-PURESCALE-'     

>--+---------------+--+------------------+---------------------->
   '- -f--nobackup-'  '- -f--ignoreType1-'   

>--+-----------------------+--+----------------------+---------->
   '- -p--productShortName-'  '- -c--NLPACK_location-'   

>--+-----+--+-----+--+---------------+--+---------------+------->
   '- -n-'  '- -m-'  '- -L--language-'  '- -l--log-file-'   

>--+-----------------+--+-----+--------------------------------><
   '- -t--trace-file-'  +- -h-+   
                        '- -?-'   

コマンド・パラメーター

-b install-path

DB2 データベース製品をインストールするパスを指定します。install-path は絶対パス名にする必要があり、その最大長は 128 文字に制限されます。 このパラメーターは、-n パラメーターが指定されるときには必須です。

-b オプションは、DB2 データベース製品の非 root インストールの場合は必須ではありませんが、root インストールで -n オプションを使用する場合には依然として必須です。非 root インストールで -b を使用する場合、パスが有効でなければならず、ユーザーの $HOME/sqllib になる必要があります。root インストールと非 root インストールの両方で、絶対インストール・パスの長さは 128 バイトに制限されます。

-f NOTSAMP または -f PURESCALE

パラメーター -f PURESCALE-f NOTSAMP は相互排他的です。PURESCALE オプションは、IBM® DB2 pureScale® Feature をサポートする製品にのみ適用されます。 PURESCALE オプションは、DB2 pureScale Feature をサポートしない製品では無視されます。

NOTSAMP
IBM Tivoli® System Automation for Multiplatforms (SA MP) をインストールまたは更新しないことを指定します。
PURESCALE
DB2 pureScale Feature をインストールするように指定します。
-f nobackup
これは非ルート・アップグレードのみに適用されます。 コンポーネントの更新時に、db2_install に強制的にインストール・ファイルをバックアップさせないようにします。 ファイルをバックアップしないことを選択すると、インストール・ディレクトリーのスペース所要量が削減されます。 ただし、ファイルをバックアップしないことを選択すると、エラーが発生した場合、DB2 データベース・インストーラーがロールバック操作を実行できなくなります。 この場合、ファイルを手動でクリーンアップし、製品を再インストールする必要があります。
-f ignoreType1
これは非ルート・アップグレードのみに適用されます。 データベース状況の検査中に、db2_install に強制的にタイプ 1 索引を無視させます。
-p productShortName
インストールする DB2 データベース製品を指定します。このパラメーターは大/小文字を区別しません。また、-n パラメーターが指定されるときには必須です。 製品の短縮名 (productShortName) は、ComponentList.htm ファイルの中 (製品のフルネームの下) にあります。 ComponentList.htm ファイルは、DB2 データベース製品と共にインストールされるすべてのコンポーネントをリストします。 このファイルは、メディアの db2/plat サブディレクトリーに入っています (plat はインストール先のプラットフォーム名)。 一度にインストールできる製品は 1 つのみです。
注: ComponentList.htm ファイルでリストされるコンポーネントは、インストールしようとしている DB2 のバージョンによって異なります。 別の DB2 バージョンでは、このファイルが異なる場合があります。
-c NLPACK_location
関連した DB2 各国語パック (NLPACK) の絶対パスの場所を指定します。 このパラメーターは、-n が指定されるときには必須です。 以下の条件がすべて満たされている場合は、DB2 NLPACK の場所を明示的に指定する必要があります。
  • -n オプションが指定されている。
  • インストールには、各国語 (英語以外) サポートが必要。
  • DB2 NLPACK が、DB2 データベース製品イメージ内になく、DB2 データベース製品イメージと同じサブディレクトリー中にもない。
-n
非対話式モードを指定します。指定する場合は、-b-p-c のいずれかまたはすべても指定しなければなりません。
-m
このオプションは、非 root インストールにのみ適用されます。非ルート・コピーのアップグレードを指定します。 アップグレード中に、現行パスにある既存のすべての DB2 データベース製品は除去されます。 アップグレードにより、指定された製品がインストールされます。 アップグレードに続いて、その他の DB2 データベース製品を別個にインストールする必要があります。
-L language
各国語サポートを指定します。 DB2 データベース製品の英語以外のバージョンをインストールできます。しかし、このコマンドは、各国語パック CD からではなく、製品 CD から実行する必要があります。 デフォルトでは、常に英語がインストールされます。そのため、英語は指定する必要がありません。 複数の言語が必要な場合、このパラメーターは必須です。 複数の言語を示すには、このパラメーターを複数回指定します。 例えば、フランス語とドイツ語の両方をインストールするには、-L FR -L DE と指定します。 このパラメーターには、大/小文字の区別がありません。
-l log-file
ログ・ファイルを指定します。 root インストールの場合、デフォルト・ログ・ファイルは /tmp/db2_install.log$$ です ($$ はプロセス ID)。非 root インストールの場合、デフォルトのログ・ファイルは /tmp/db2_install_userID.log です (userID は非 root インストールを所有するユーザー ID)。db2_install コマンドを使用して IBM Tivoli System Automation for Multiplatforms (SA MP) をインストールまたは更新する場合、対応するログ・ファイルは、DB2 データベース・ログ・ファイルと同じディレクトリーに入れられます。
-t trace-file
デバッグ・モードをオンにします。デバッグ情報は、trace-file として指定されたファイル名に書き込まれます。
-h | -?
使用法情報を表示します。

使用上の注意

IBM PowerHA® SystemMirror for AIX® クラスターが実行中の場合、IBM Tivoli System Automation for Multiplatforms (SA MP) のインストール、アップグレード、更新は実行できません。 SA MP には、PowerHA SystemMirror に依存する Reliable Scalable Cluster Technology (RSCT) ファイル・セットが組み込まれているためです。 SA MP インストールをスキップするには、db2_install コマンドか installFixPack コマンドを使用します。 PowerHA SystemMirror クラスターを使用した SA MP のインストールまたはアップグレードについては、「Upgrade guide for DB2 Servers in HACMP™ Environments」というホワイト・ペーパーを参照してください。この資料は、IBM サポートおよびダウンロード Web サイト (http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21045033) から入手できます。