DB2 Version 10.1 for Linux, UNIX, and Windows

UPGRADE DATABASE コマンド

旧バージョンの DB2® データベースを、このインスタンスで実行されているリリースに対応する形式に変換します。

db2ckupgrade コマンドは、データベースがアップグレードの準備ができていることを検査するために、インスタンスのアップグレードの前に発行する必要があります。 db2iupgrade コマンドは、暗黙的に db2ckupgrade を呼び出します。アップグレード作業、および DB2 データベース製品の現行バージョンを Windows オペレーティング・システムにインストールする作業に先立って、すべてのデータベースをバックアップしておいてください。

許可

SYSADM

必要な接続

このコマンドは、データベース接続を確立します。

コマンド構文

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>>-UPGRADE--+-DATABASE-+--database-alias------------------------>
            '-DB-------'                   

>--+-------------------------------------+--+-----------+------><
   '-USER--username--+-----------------+-'  '-REBINDALL-'   
                     '-USING--password-'                    

コマンド・パラメーター

DATABASE database-alias
現在インストールされているデータベース・マネージャーのバージョンにアップグレードするデータベースの別名を指定します。
USER username
データベースをアップグレードする際のユーザー名を識別します。
USING password
ユーザー名を認証するために使用するパスワード。 ユーザー名を指定してパスワードを省略すると、 ユーザーに入力を求めるプロンプトが出ます。
REBINDALL
アップグレード時に全パッケージの REBIND を実行するように指定します。 アップグレード時に REBIND を自動実行することによって、 この手順が漏れないようにします。また、これは、 REBIND の完了前に他のアプリケーションが開始されないようにするためにも役立ちます。

次の例は、データベースの別名 sales を使ってカタログされたデータベースをアップグレードします。
db2 UPGRADE DATABASE sales

使用上の注意

このコマンドは、データベースを新しいバージョンにアップグレードするだけであり、 アップグレード済みのデータベースを元のバージョンに戻すために使用することはできません。

アップグレードの前にデータベースをカタログする必要があります。

アップグレードの途中でエラーが発生する場合、提案されているユーザー応答を試みる前に、 TERMINATE コマンドを発行することが必要になる場合があります。例えば、アップグレード中にログ・フル・エラーが発生した場合 (SQL1704: データベースのアップグレードは失敗しました。理由コード "3")、データベース構成パラメーターの logprimarylogfilsiz の値を大きくする前に、TERMINATE コマンドを発行する必要があります。 データベースが既に再配置された後にアップグレードが失敗した場合、 CLP はそのデータベース・ディレクトリー・キャッシュをリフレッシュする必要があります (「ログがいっぱい」エラーが戻される場合にこのようになる可能性があります)。