システム・レベル・バックアップを使用したリカバリー

システム・レベルのバックアップは、BACKUP SYSTEM ユーティリティーを使用して行うことができます。場合によっては、RECOVER ユーティリティーは、データベース・コピー・プールのシステム・レベル・バックアップをリカバリー・ベースとして使用できます。

始める前に

システム・レベル・バックアップからのオブジェクトのリカバリーには、z/OS® バージョン 1.8 以降が必要です。

手順

RECOVER でシステム・レベル・バックアップを使用できることを指定するには、次のようにします。

インストール・パネル DSNTIP6 で SYSTEM_LEVEL_BACKUPS インストール・オプションに YES を指定します。
変更の始まりRECOVER ユーティリティーは、リストアする最新のバックアップを選択します。 以下をバックアップとして使用できます。
  • 順次フォーマットのイメージ・コピー
  • VSAM FlashCopy® イメージ・コピー
  • 並行コピー
  • システム・レベル・バックアップ
リストアするバックアップは、リカバリーする表スペースまたは索引のリカバリー・ポイントに基づいて選択されます。 (この方法で索引をリカバリーする場合、COPY YES 属性を指定する必要があります。) ただし、システム・レベル・バックアップの使用には、 複数の例外があります。変更の終わり

例外:

次のいずれかのユーティリティーが、リカバリー・ベースとして選択されたシステム・レベル・バックアップ以降に実行された場合、RECOVER ユーティリティーによるシステム・レベル・バックアップの使用は禁止されます。

  • REORG TABLESPACE
  • REORG INDEX
  • REBUILD INDEX
  • LOAD REPLACE
  • イメージ・コピーまたは並行コピーからの RECOVER

変更の始まりこれらの場合、リカバリーは、メッセージ DSNU1528I および 戻りコード 8 で終了されます。変更の終わり

注: 変更の始まりz/OS バージョン 1 リリース 11 以降では、 システム・レベル・バックアップが作成された後で REBUILD INDEX、RECOVER、REORG、および LOAD のユーティリティーが実行された場合であっても、RECOVER ユーティリティーでは、システム・レベル・バックアップを使用できます。 バックアップの作成以降にデータ・セットが移動している場合でもシステム・レベルのバックアップを使用できるように、RECOVER ユーティリティーが変更されました。変更の終わり

変更の始まりRECOVER ユーティリティーは、DFSMShsm を起動して、 データベース・コピー・プールのシステム・レベル・バックアップからオブジェクトのデータ・セットをリストアします。RECOVER ユーティリティーを呼び出すユーザー ID は、DFSMShsm FRRECOV コマンドを実行する権限を持っている必要があります。変更の終わり