DSNDB01.SYSUTILX の再初期化

DISPLAY UTILITY および TERMINATE UTILITY コマンドを正常に実行できない場合は、DSNDB01.SYSUTILX ディレクトリー表スペースの再初期化が必要です。この場合、DSNDB01.SYSUTILX が損傷しており、LOGAPPLY フェーズでエラーが発生するために DSNDB01.SYSUTILX をリカバリーできません。

このタスクについて

DSNDB01.SYSUTILX がアクティブかつ未解決のユーティリティーに関する情報を含んでいるため、この表スペースを再初期化するプロセスは、どのオブジェクトに進行中のユーティリティーが存在するかを決定し、ペンディング状態を解決してアクセス可能なオブジェクトにする処理を含みます。

手順

DSNDB01.SYSUTILX を再初期化する必要がある場合、以下の手順を注意して使用してください。

  1. -DIS DB(*) SPACENAM(*) RESTRICT コマンドを発行し、出力を分析します。以下の項目を記録します。
    • 進行中のユーティリティーが存在するすべてのオブジェクト (UTUT、 UTRO、または、UTRW 状況のオブジェクトは進行中のユーティリティーが存在します。)
    • これらのオブジェクトのペンディング状態 (ペンディング状態の例として、RECP、CHKP、および、COPY があります。
  2. 以下のインストール・ジョブを、DSNDB01.SYSUTILX に関連したコマンドのみ含むように編集します。
    1. DSNTIJDE: このジョブを編集して、DSNDB01.SYSUTILX の VSAM 線形データ・セット (LDS) を削除する AMS ステートメントのみが含まれるようにします。
    2. DSNTIJIN: このジョブを編集して、DSNDB01.SYSUTILX の VSAM LDS を定義する AMS ステートメントのみが含まれるようにし、DB2® システムのニーズに合うようにそのステートメントを調整します。 DB2 が変換モードで実行されている場合、編集の開始点としてマイグレーション元のリリースの DSNTIJIN ジョブを使用します。 また、SYSUTILX の DEFINE ステートメントに CONTROLINTERVALSIZE パラメーターが含まれている場合、それを 4096 に設定します。 DB2 が新機能有効モードで実行されている場合、応答は SYSUTILX VSAM データ・セットの現在の制御インターバル・サイズによって異なります。詳しくは、IBM® ソフトウェア・サポートにお問い合わせください。
    3. DSNTIJID: このジョブを編集して、DSNDB01.SYSUTILX のみを初期化するようにします。 DB2 が変換モードで実行されている場合、編集の開始点としてマイグレーション元のリリースの DSNTIJID ジョブを使用します。 また、このジョブがそのリリースの SDSNSAMP ライブラリーを割り振っていること、および SYSUTILX の EXEC DSNTIN ステートメントが SAMPLE=DSNTIS03 を指定していることを確認します。 DB2 が新機能有効モードで実行されている場合、IBM ソフトウェア・サポートにお問い合わせください。
  3. 変更の始まり以下のコマンドを発行して、表スペース DSNDB01.SYSUTILX と、DSNDB01.SYSUTILX 内の表の索引を停止します。
    -STOP DATABASE(DSNDB01) SPACENAM(SYSUTILX)
    -STOP DATABASE(DSNDB01) SPACENAM(DSNLUX01,DSNLUX02)
    変更の終わり
  4. 編集した 3 つのインストール・ジョブを、リストされた順序で実行します。
  5. 変更の始まり以下のコマンドを発行して、表スペース DSNDB01.SYSUTILX と、DSNDB01.SYSUTILX 内の表の索引を開始します。
    -START DATABASE(DSNDB01) SPACENAM(SYSUTILX)
    -START DATABASE(DSNDB01) SPACENAM(DSNLUX01,DSNLUX02)
    変更の終わり
  6. 進行中のユーティリティーが存在するオブジェクトをもつそれぞれのデータベースごとに -START DB(dbname) ACCESS(UT) コマンドを実行します。
  7. 進行中のユーティリティーが存在する各オブジェクトに対して、-START DB(dbname)SPACENAM(spname) ACCESS(FORCE) コマンドを実行します。このアクションは、進行中またはペンディング状態のすべてのユーティリティーをクリアします。(ペンディング状態はクリアされますが、次のステップの指示に従ってペンディング状態を解決する必要があります。)
  8. それぞれのオブジェクトごとに適切なユーティリティーを実行して、ペンディング状態を解決します。例えば、オブジェクトが RECP 状況であった場合、RECOVER ユーティリティーを実行します。
  9. それぞれのデータベースごとに -START DB(dbname) ACCESS(RW) を実行します。