LOB データまたは XML データが入っている表スペースのリカバリー

RECOVER ユーティリティーは、無効な LOB または XML 列を少なくとも 1 つ検出 した場合には、LOB 表スペースまたは XML 表スペースについて補助警告状況を 設定できます。

DB2® は、以下のすべての条件が真の場合、LOB または XML 列に無効のマークを付けます。

  • LOB 表スペースまたは XML 表スペースが LOG(NO) 属性で定義された。
  • LOB 表スペースまたは XML 表スペースがリカバリーされた。
  • LOB または XML が最後のイメージ・コピー以降に更新された。

LOB 表スペースまたは XML 表スペースに関連したオブジェクトの状況が、リカバリー操作により変わる可能性があります。これは 、実行されたリカバリーのタイプによって異なります。 1 つの RECOVER ユーティリティー・ステートメントで、すべての LOB または XML 列の以下のすべてのオブジェクトが 現在のポイント・イン・タイムまでリカバリーされる場合、ペンディング状況は何も存在しません。

  • 基本表スペース
  • 補助表の索引
  • LOB 表スペース
  • XML 表スペース (XML table space)

変更の始まりポイント・イン・タイム・リカバリーの実行に必要なすべての関連オブジェクトが RECOVER 制御ステートメントに含まれていることを RECOVER ユーティリティーで検証します。VERIFYSET キーワードを使用すると、ポイント・イン・タイム・リカバリーですべての基本、LOB、XML、および履歴オブジェクトがセットとして必要かどうかを制御できます。VERIFYSET NO を指定すると、ポイント・イン・タイム・リカバリーを複数のジョブに分割することを選択できます。変更の終わり

変更の始まり変換モードでのポイント・イン・タイムへの RECOVER では、基本、LOB、および XML の表スペースは、セットとしてリカバリーする必要があります。リカバリーが 正常に実行された場合、表スペースは、妨げとなるペンディング状況のない読み取り/書き込み状態のままになります。 基本表スペースに対する索引および LOB 表または XML 表に対する索引は、 リカバリー・セットに必要ありません。基本表スペースが範囲パーティション化ユニバーサルまたはパーティション化 (非ユニバーサル) である場合、パーティション・レベルのリカバリーが許可されます。 基本表スペース、補助表の索引、LOB 表スペース、または XML 表スペースが、DB2 10 変換モードで関連オブジェクトなしでリカバリーされた場合の状況については、以下の表を参照してください。変更の終わり

表 1. 関連オブジェクトなしで、リカバリーされた後のオブジェクト状況
オブジェクト リカバリー・タイプ 基本表
スペースの
状況
基本索引
スペースの
状況
LOB または XML 表
スペースの状況
LOB または XML 表の索引
基本表スペース 現行 RBA または LRSN なし なし なし なし
基本表スペース 前のポイント・イン・タイム AUX-CHECK ペンディング1 REBUILD ペンディング なし 変更の始まりREBUILD ペンディング変更の終わり
基本索引スペース 現行 RBA または LRSN なし なし なし なし
基本索引スペース 前のポイント・イン・タイム なし CHECK ペンディング1 なし なし
LOB または XML 表の索引 現行 RBA または LRSN なし なし なし なし
LOB または XML 表の索引 前のポイント・イン・タイム なし なし なし CHECK ペンディング
LOB 表スペースまたは XML 表スペース TOCOPY、 TOLASTCOPY、 TOLASTFULLCOPY AUX-CHECK ペンディング1 なし なし REBUILD ペンディング
LOB 表スペースまたは XML 表スペース TORBA または TOLOGPOINT AUX-CHECK ペンディング1 なし 補助警告 REBUILD ペンディング
注 :
  1. LOG NO を指定して定義された LOB 表スペースでは、データが変更されていない場合でも、更新イベントがログに記録されます。そのようなログ・レコードが LOB 表スペースに適用され、その結果 LOB が無効とマーク付けされた場合は、LOB 表スペースまたは XML 表スペースは補助警告状況に設定されます。