Linux および IBM z Systems ハードウェアでの IBM Db2 Warehouse の前提条件
IBM z Systems® ハードウェアで稼働する Linux オペレーティング・システムに Db2® Warehouse をデプロイする前に、システムが前提条件を満たしていることを確認してください。
製品イメージ
- Docker ID を取得します。
- Docker Store にログインします。
- Db2 Warehouse を検索します。
- 検索結果で「IBM Db2 Warehouse」ボックスをクリックします。
- 「チェックアウトに進む」をクリックします。
- 連絡先情報を記入して使用条件に同意し、「内容の取得」をクリックします。
デプロイメント・マシンがインターネットにアクセスできないために Docker Store のコンテナーにアクセスできない場合は、IBM サポート担当員にお問い合わせください。
ハードウェアの前提条件
コンポーネント | 単一ノード・デプロイメント (SMP) | マルチノード・デプロイメント (MPP) |
---|---|---|
プロセッサー | 2.0 GHz コア。 | 各ノードに 8 x 2.0 GHz コア。 |
メモリー | 8 GB の RAM。 | 各ノードに 64 GB の RAM。 デプロイメント時のクラスターの RAM 総量は、データ・パーティションの最大数に影響するため、最大ノード数にも次のように影響します。
アップグレードする場合に、元のバージョンの最大数を超えるノード数に増やすことはできません。 |
開発環境のストレージ | ルート・ディレクトリーには、最小で 25 GB が必要で、50 GB が推奨されています。/var/lib/docker ディレクトリーがルート・ディレクトリー下にない場合は、/var/lib/docker ディレクトリー用に 25 GB 以上の追加容量が必要です。 | 各ノードのルート・ディレクトリーに最小で 25 GB が必要で、50 GB が推奨されています。/var/lib/docker ディレクトリーがルート・ディレクトリー下にない場合は、/var/lib/docker ディレクトリー用に 25 GB 以上の追加容量が必要です。このディレクトリーをノード間で共有することはできません。
クラスター・ファイル・システムには、最小で 50 GB の追加容量が必要で、100 GB が推奨されています。 |
実稼働環境のストレージ | ルート・ディレクトリーには、最小で 50 GB が必要で、300 GB が推奨されています。/var/lib/docker ディレクトリーがルート・ディレクトリー下にない場合は、/var/lib/docker ディレクトリー用に 50 GB 以上の追加容量が必要です。 | 各ノードのルート・ディレクトリーに最小で 50 GB が必要で、100 GB が推奨されています。/var/lib/docker ディレクトリーがルート・ディレクトリー下にない場合は、/var/lib/docker ディレクトリー用に 50 GB 以上の追加容量が必要です。このディレクトリーをノード間で共有することはできません。
クラスター・ファイル・システムの場合は、追加容量が少なくとも 50 GB 必要で、500 GB が推奨されています。 |
製品をインストールすると、前提条件チェックが実行され、環境に十分なリソースがあること、および処理速度が適切であることが検証されます。
ファイル・システムの前提条件
- SMP デプロイメントの場合、POSIX 準拠のファイル・システムをセットアップする必要があります。
- MPP デプロイメントの場合、各ノードで同一のパスにマウントされた POSIX 準拠のクラスター・ファイル・システムをセットアップする必要があります。
このようなクラスター・ファイル・システムの例としては、IBM Spectrum Scale (旧称 IBM GPFS)、VxFS、NFS があります。 Spectrum Scale を使用する場合は、4.2.1.2 以降である必要があります。詳しくは、IBM Db2 Warehouse のストレージ・テクノロジーを参照してください。
ネットワークの前提条件
- SMP デプロイメントの場合、ノード・ホストが
/etc/hosts ファイルで定義されていることを確認します。MPP デプロイメントの場合には、すべてのノード・ホストが
各ノードの /etc/hosts ファイルで定義されていることを確認します。各 /etc/hosts ファイルには次の形式を使用します。
ここで、IP_address domain alias1 alias2 ... aliasN
- IP_address は、ノードの IP アドレスを表します。
- domain は完全修飾ドメイン名 (IP アドレスごとに 1 つのみ) を表します。
- alias1 alias2 ... aliasN は、 ホストに固有の 1 つ以上の別名を表します。
192.0.2.214 Db2whblu1.example.com Db2whblu1
-
以下のポートが開いていることを確認します。
- 60000 から 60060: データベース FCM 用 (HADR を使用する場合は、60006 から 60007 が HADR 用)
- 32768 から 65535: FCM 接続テスト用
- 25000 から 25999: Apache Spark 用
- 50022: 自動化と管理のための SSH 用
- 50001: SSL を使用するデータベース接続用
- 50000: SSL を使用しないデータベース接続用
- 9929: 通信テスト用
- 9300: Web コンソールの状況確認用
- 8998: Livy サーバー経由の Apache Spark アプリケーション・ジョブの実行用
- 8443: Web コンソールの HTTPS 用
- 5000: システム・マネージャー用
- 2379 - 2380: HA 管理用
- 389: LDAP 用
- 22: SSH/ホスト・オペレーティング・システム用
- IPv4 転送が有効になっていることを確認します。
オペレーティング・システムの前提条件
Linux オペレーティング・システムをセットアップし、保守します。すべてのメンテナンス、セキュリティー、およびその他のフィックスを適用します。
Docker の前提条件
少なくとも v17.06 の Docker エンジン (Enterprise Edition (EE) または Community Edition (CE)) のライセンスを取得し、インストールしてください。EE および CE の概要については、Docker Enterprise Edition および Docker Community Edition を参照してください。インストール手順については、Install Docker を参照してください。
- devicemapper ストレージ・ドライバーを使用し、別のデバイス・ドライバーは使用しないでください。実稼働環境で devicemapper を使用する場合は、Configure direct-lvm mode for production の説明に従って direct-lvm モードを構成してください。
- Docker のインストール後、Docker コンテナーの基本サイズを少なくとも 20 GB に増やします。これにより、ログ・ファイルと一時ファイル用に十分なスペースをコンテナー内部に確保できます。
これを行うには、次のようにします。
- root としてログインします。
- 各ノードで、/etc/docker ディレクトリーに daemon.json ファイルを作成します (このファイルがその場所にまだ存在していない場合)。
- 以下のように、daemon.json ファイルに storage-opts オプションを追加します。
{ "storage-driver": "devicemapper", "storage-opts": [ "dm.basesize=20G" ] }
- 各ノードで、以下のコマンドを発行して、Docker エンジンを再始動します。
systemctl restart docker
- 各ノードで、次のコマンドを発行し、出力の Base Device Size フィールドを確認して、基本サイズが増加したことを確認します。
docker info
IBM はDb2 Warehouse Docker コンテナーのサポートを提供しますが、Docker エンジンのサポートへの加入はお客様の責任で行っていただく必要があります。
その他の前提条件
データベースの正常な動作を保証するために、NTP サーバーを使用して、MPP デプロイメント内のサーバーのクロックを同期させます。NTP クライアントを構成するには、Linux ディストリビューションの資料を参照してください。
- Internet Explorer
- Firefox
- Chrome
- Safari