Lightweight Directory Access Protocol のパフォーマンス設定

このページを使用して、オープンしている接続やコンテキストを内部で維持されているプールに追加したり、それらの接続やコンテキストを再利用したりすることによる、パフォーマンスへの影響を最小化します。 また、取得したデータの内部キャッシュを維持することによるパフォーマンスへの影響も最小化します。

この管理コンソール・ページを表示するには、以下のステップを実行します。
  1. 管理コンソールで、 「セキュリティー」 > 「グローバル・セキュリティー」をクリックします。
  2. ユーザー・アカウント・リポジトリーの使用可能なレルム定義フィールドから「統合リポジトリー」を選択し、「構成」をクリックします。 複数セキュリティー・ドメイン環境で特定のドメインを構成するには、 「セキュリティー・ドメイン」 > domain_nameをクリックします。 「セキュリティー属性」の下で「ユーザー・レルム」を 展開し、「このドメイン用にカスタマイズする」をクリックします。 「レルム・タイプ」に「統合リポジトリー」を選択し、「構成」をクリックします。
  3. 「関連項目」の下の「リポジトリーの管理」をクリックします。
  4. 「追加」をクリックして、新規の外部リポジトリーを指定するか、または事前構成されている外部リポジトリーを選択します。
  5. 追加プロパティーで、「パフォーマンス」をクリックします。

統合リポジトリー構成の追加または更新が完了したら、 「セキュリティー」 > 「グローバル・セキュリティー」 パネルに移動し、 「適用」 をクリックして変更を検証します。

以降のセクションでは、使用可能なパフォーマンス・プロパティーに関する情報を示します。

キャッシュ・サイズ: 属性

キャッシュの最大サイズを指定します。

情報
データ・タイプ: 整数
デフォルト: 4000
範囲: 100 以上

キャッシュ・サイズ: 検索結果

キャッシュの最大サイズを指定します。

情報
データ・タイプ: 整数
デフォルト: 2000
範囲: 100 以上

属性のキャッシュ

LDAP サーバーから戻される属性をキャッシュするかどうかを指定します。

情報
デフォルト: 有効
範囲: 使用可能または使用不可

検索結果のキャッシュ

LDAP サーバーから戻される検索結果をキャッシュするかどうか指定します。

情報
デフォルト: 有効
範囲: 使用可能または使用不可

キャッシュ・タイムアウト: 属性

キャッシュされた検索結果がキャッシュに保持される秒数の最大値を指定します。

タイムアウト値が 0 の場合は、更新操作が行われるまでキャッシュされた検索結果がキャッシュ内に保持されることを示しています。

情報
データ・タイプ: 整数
単位:
デフォルト: 1200
範囲: 0 以上

キャッシュ・タイムアウト: 検索結果

キャッシュされた検索結果がキャッシュに保持される秒数の最大値を指定します。

タイムアウト値が 0 の場合は、更新操作が行われるまでキャッシュされた検索結果がキャッシュ内に保持されることを示しています。

情報
データ・タイプ: 整数
単位:
デフォルト: 600
範囲: 0 以上

接続タイムアウト

LDAP サーバーとの接続を確立するための最大時間を指定します。

値 0 は、TCP プロトコルのタイムアウト値が使用されることを示します。 指定された時間が経過すると、プログラムはエラー・メッセージをログに記録します。

情報
データ・タイプ: 整数
単位
デフォルト: 0

コンテキスト・プール・タイムアウト

コンテキスト・プールがタイムアウトになり、使用されていないコンテキスト・インスタンスが除去される秒数を指定します。

タイムアウト値 0 は、コンテキスト・プールがコンテキスト・インスタンスをタイムアウトしないことを示します。

情報
データ・タイプ: 整数
デフォルト: 0

分散ポリシー: 属性

クラスター環境でのキャッシュの分散ポリシーを指定します (以下の値のいずれかを指定します)。

非共有
新規エントリー (ID とデータの両方) を送信し、これらのエントリーに対する更新を行う。
プッシュ
データがローカルに存在しない場合に、クラスター内の他のサーバーからのデータを要求する。
プッシュおよびプル
新規エントリーの ID を送信し、以前にブロードキャストした ID のエントリーについてはクラスター内のその他のサーバーに要求する。 動的キャッシュは、常にキャッシュ・エントリーの失効を送信します。

分散ポリシー: 検索結果

クラスター環境でのキャッシュの分散ポリシーを指定します (以下の値のいずれかを指定します)。

非共有
新規エントリー (ID とデータの両方) を送信し、これらのエントリーに対する更新を行う。
プッシュ
データがローカルに存在しない場合に、クラスター内の他のサーバーからのデータを要求する。
プッシュおよびプル
新規エントリーの ID を送信し、以前にブロードキャストした ID のエントリーについてはクラスター内のその他のサーバーに要求する。 動的キャッシュは、常にキャッシュ・エントリーの失効を送信します。

コンテキスト・プールを使用可能にする

コンテキスト・プールが LDAP サーバーに対して使用可能であるかどうかを指定します。

情報
デフォルト: 有効
範囲: 使用可能または使用不可

初期サイズ

プールが LDAP リポジトリーによって初めて作成されるときの、プール内のコンテキスト・インスタンスの数を指定します。

情報
データ・タイプ: 整数
デフォルト: 1
範囲: 1 - 50

検索リターンの制限

検索結果内に戻されるエントリーの最大数を指定します。

情報
データ・タイプ: 整数
単位: エントリー
デフォルト: 0
範囲: 0 以上になります。 値 0 は、検索戻りの制限が存在しないことを指定します。

検索時間の制限

要求を停止するまで Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) サーバーが応答する期間のタイムアウト値をミリ秒単位で指定します。

情報
データ・タイプ: 整数
単位: ミリ秒
デフォルト: 0
範囲: 0 以上になります。 値 0 は、検索時間制限が存在しないことを指定します。

最大サイズ

コンテキスト・プールが並行して維持できるコンテキスト・インスタンスの最大数を指定します。 この数には、使用中のコンテキスト・インスタンスの数も、使用されていないものの数も含まれます。

プール・サイズが最大サイズに達すると、新規の要求に対して新規のインスタンスが作成されなくなります。 新規の要求は、コンテキスト・インスタンスがリリースされるかまたは除去されるまでブロックされます。 要求は、プール内に使用可能なコンテキスト・インスタンスがあるかどうかを定期的にチェックします。 プール済みコンテキスト・インスタンスに対する要求は、使用されていない既存のプール済みコンテキスト・インスタンスか、新規に作成されたプール済みコンテキスト・インスタンスを使用します。

最大プール・サイズが 0 の場合は、コンテキスト・プールが無限の数のコンテキスト・インスタンスを維持できることを示します。

情報
データ・タイプ: 整数
デフォルト: 0

優先サイズ

コンテキスト・プールが維持するコンテキスト・インスタンスの設定済みの数を指定します。 この数には、使用中のコンテキスト・インスタンスの数も、使用されていないものの数も含まれます。

情報
データ・タイプ: 整数
デフォルト: 3
範囲: 0 から 100

接続プールの使用

Software Development Kit (SDK) で提供されている接続プール機能を使用するかどうかを指定します。

接続プールは、Java™ ランタイムによって維持されます。 これは、システム・プロパティーによって構成されます。

情報
デフォルト: 使用不可
範囲: 使用可能または使用不可