[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]

プロファイル保守の所有権の変更

非 root ユーザーが所有するプロファイルに対するサービスが含まれる保守パッケージをインストーラーがインストールすると、保守パッケージによって作成される新しいファイルの所有者はインストーラーになります。 インストーラーは、非 root ユーザーが正常に製品を始動できるように、新規ファイルの所有権を変更できます。

事前処理

このタスクでは、Installation Manager およびシステム・コマンドに関する基本的な知識があることが前提となります。
このタスクでは、次の用語を使用します。
  • Root users は、以下を参照します。
    • [Linux][AIX][HP-UX][Solaris]root ユーザー
    • [Windows]管理者
  • Non-root users は、以下を参照します。
    • [Linux][AIX][HP-UX][Solaris]非 root ユーザー
    • [Windows]非管理者
  • Installer は、root ユーザーまたは非 root ユーザーを指します。

プロファイルを更新する前に、製品をインストールしてプロファイルを作成する必要があります。

このタスクの概要

この例では、インストーラーが以下のアクションを完了することが 前提となっています。
  • wsdemo 非 root ユーザーが所有するプロファイル・ディレクトリーに新規ファイルを 作成するサービスを適用します。
  • 新規プロファイル・ファイルの所有権を、インストーラーから wsdemo 非 root ユーザーに 変更します。
インストーラーが所有権を変更しない場合に非 root ユーザーが製品を始動すると、アプリケーション・サーバーでエラーが発生し、以下の例のようなメッセージが表示されます。
ADMR0104E: 
The system is unable to read document 
cells/express1Cell/nodes/express1/node-metadata.properties: 
java.io.IOException: No such file or directory

手順

  1. 製品の保守パッケージをインストールします。
  2. プロファイル・ディレクトリー全体の所有権を wsdemo 非 root ユーザーに再割り当てします。

    以下の例の profile_root 変数は、 非 root ユーザーが所有するプロファイル・ディレクトリーです。

    [Linux][AIX][HP-UX][Solaris] chown コマンドを発行します。
    chown -R wsdemo profile_root

    [Windows]Windows 資料の指示に従って、 profile_root ディレクトリーの所有権を wsdemo 非 root ユーザーに再割り当てします。

結果

インストーラーは、非 root ユーザー・プロファイル・ディレクトリーに 新規ファイルを作成し、新規ファイルの所有権を非 root オーナーに変更する保守パッケージをインストールしました。

次の作業

非 root ユーザーは、ADMR0104E エラー・メッセージを受け取らずに 製品を始動できます。