ストリング命令
ストリング命令を次の表に示します。
命令 | 従来型の構文 | 自由形式構文 |
---|---|---|
連結 | CAT (2 つの文字ストリングの連結) | + 演算子 |
チェック | CHECK (文字の検査) | %CHECK (文字の検査) |
逆向きの検査 | CHECKR (逆向きの検査) | %CHECKR (逆向きの検査) |
作成 | %STR (ヌル文字で終了するストリングの入手または保管) | |
置換 | %REPLACE (文字ストリングの置換) | |
走査 | SCAN (ストリングの走査) | %SCAN (文字の走査) |
逆方向走査 | %SCANR (文字の逆方向走査) | |
走査と置換 | %SCANRPL (文字の走査と置換) | |
サブストリング | SUBST (サブストリング) | %SUBST (サブストリングの検索) |
変換 | XLATE (変換) | %XLATE (変換) |
ブランクのトリミング | %TRIM (両端の文字のトリミング)、%TRIML (先行文字のトリミング)、または %TRIMR (末尾の文字のトリミング) |
ストリング命令には、連結、走査、サブストリング化、変換、および検査が あります。 ストリング命令を使用できるのは、文字フィールド、図形フィールド、または UCS-2 フィールドに対してだけです。
CAT 命令では、2 つのストリングが連結されて 1 つのストリングになります。
CHECK および CHECKR 命令では、演算項目 2 のそれぞれの文字が演算項目 1 の有効な文字の間にあるかどうかが検査されます。CHECK では左から右に、CHECKR では右から左に検査されます。
SCAN 命令では、演算項目 1 に指定された別のストリングを見付けるために、 演算項目 2 の基本ストリングが走査されます。
SUBST 命令では、演算項目 2 の基本ストリングから指定されたストリングが抜き出さ れます。抜き出されたストリングは、結果のフィールドに入れられます。
ストリング命令では、演算項目 1 と演算項目 2 は 2 つの部分を持つことがで きます。 両方の部分を指定する場合には、コロンで区切らなければなりません。 このオプションは、CAT、CHECK、CHECKR、および SUBST 以外のすべての命令に 適用されます (これらの命令では演算項目 2 だけに適用されます)。
CAT、SUBST、または XLATE 命令の命令拡張として P を指定した場合には、 操作の後で結果のフィールドに右側からブランクが埋め込まれます。
詳細については、それぞれの命令の項を参照してください。
図形フィールドにストリング命令を使用する場合 には、演算項目 1、演算項目 2、および結果のフィールドのデータは すべて図形でなければなりません。図形文字の長さ、開始位置、およびブランクの数に数値が指定されている場合 には、その値は 2 バイト文字を表します。
UCS-2 フィールドにストリング命令を使用する場合 には、演算項目 1、演算項目 2、および結果のフィールドのデータは すべて UCS-2 でなければなりません。UCS-2 文字の長さ、開始位置、および ブランクの数に数値が指定されている場合には、その値は 2 バイト文字を表します。
混合モードの文字データの図形部分にストリング命令が使用されている場合 には、開始位置、長さ、およびブランクの数は 1 バイト文字を表します。データの保全性の維持はユーザーの責任になります。