クラス図およびコンポーネント図内でインターフェースを使用して、 インターフェースと分類子との間に、 インターフェースを実現する規約を指定することができます。 各インターフェースは、可視性が public である、 適切に定義された操作のセットを指定します。 操作シグニチャーは、 呼び出す振る舞いのどの種類を実装分類子に伝えますが、 振る舞いの呼び出し方法については伝えません。 多数の分類子に単一のインターフェースを実装させることができ、 各分類子によって固有の実装を提供します。
インターフェースは、 特定の振る舞いおよびサービスの宣言を公開することで、 情報の非表示とクライアント・コードのプロテクトをサポートします。 この振る舞いを実装することでインターフェースを実現する、 クラスまたはコンポーネントによって、アプリケーション開発が容易になります。 クライアント・コードを作成する開発者は、 実装の詳細に関して理解しておく必要はなく、 インターフェースのみについて理解しておけばいいからです。 インターフェースを実装するクラスまたはコンポーネントを、 モデル内で置き換える場合、 新規モデル要素が同じインターフェースを実装していれば、 アプリケーションを再設計する必要はありません。
以下のタイプのインターフェースを、指定することができます。
通常、インターフェースは、 アプリケーションでの役割を反映する名前を持ちます。 一般規則としては、 スラッシュをインターフェースの名前の頭に付けて、 モデル要素がインターフェースであることを示します。
- クラスは長方形で表されており、キーワード «interface» が含まれています。
この表記を、内部ビューまたはクラス・ビューとも呼びます。
インターフェースの詳細をモデル化する必要がある場合は、 このクラス図形を使用してください。 インターフェースの属性、操作、シグナル受信に関する情報が、 クラス図形内のコンパートメントに表示されます。
- ボールとソケットの表記については、
分類子から提供インターフェースへの実装の依存が、円 (ボール) で表示され、
分類子から必須インターフェースへの使用の依存が、半円 (ソケット) で表示されます。
この表記を、外部ビューとも呼びます。
提供インターフェース (円形) 必須インターフェース (ソケット形) 
提供インターフェースと 必須インターフェースだけが存在するモデルをモデル化する必要がある場合は、 ボールとソケットの表記 (ロリポップ 表記ともいう) を使用してください。