コンポーネント・インスタンス

UML モデリングにおけるコンポーネント・インスタンスは、 システム内の実際のエンティティーを示すモデル要素です。

通常は、コンポーネント・インスタンスを配置図内で使用して、 実行時に存在する実装ユニットを表します。 ただし、これらのインスタンスは、コンポーネント図でも使用することができます。

コンポーネント・インスタンスの名前は、 インスタンス名、コロン (:)、コンポーネント名の 連結 (下線付き) になります (例えば、Shopper1:Cart)。

以下の図にあるように、 コンポーネント・インスタンスは、ダイアグラム・エディターにおいて、 名前とステレオタイプを含む長方形で表示されます。

前の段落で説明した コンポーネント・インスタンスの図。

開発中の e-commerce アプリケーションは、 顧客の Web ブラウザー、共通 Web サーバー、 および専用データ・サーバー間にコンポーネントを分散させます。 特定のコンポーネント (例えば、Cart コンポーネント) を 稼働させる装置を指定するために、 配置図を 3 つのノード・インスタンスで作成することが できます。1 つは、Web ブラウザーが稼働するコンピューター用、 もう 1 つは Web サーバー用、残りはデータ・サーバー用になります。 次に、Cart コンポーネント・インスタンスと Web サーバーのノード・インスタンスとの配置関係を作成し、 コンポーネント・インスタンスが Web サーバー上で 実行されていることを示すことができます。


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