MicroProfile OpenTracing 1.3

MicroProfile OpenTracing 1.3 によって、よりターゲットを絞ったトレース結果を得られるとともに、トレース要求とアプリケーション URL の関連付けがより簡単になります。

[23.0.0.3 以降]安定化されたフィーチャー: MicroProfile OpenTracing 1.3 フィーチャーは安定化されました。 戦略的代替手段は、 mpTelemetry-1.0( MicroProfile Telemetry フィーチャー) です。 詳しくは、 MicroProfile OpenTracing から MicroProfile Telemetry 1.0 へのマイグレーションに関する資料を参照してください。

このタスクについて

MicroProfile OpenTracing バージョン 1.3 では、新しい操作名形式とサーバー・サイド・トレースを除外する機能が導入されました。
サーバー・サイド・トレースの除外

サーバー・サイド・トレースは、スキップ・パターンを指定することによって除外できます。 特定の内容についてトレースを取得するために、一部のトレース情報を除外したい場合があります。 このような場合は、サーバー・サイド・トレースの除外を選択して、作成されるスパンの数を減らすことができます。

操作名
操作名の形式<@path value of endpoint's class>/<@path value of endpoint's method> を使用すると、要求 URL との相関が容易になります。

手順

  • MicroProfile Config バージョン 1.3 仕様を使用して、スキップ・パターンを定義します。
    構成キーは mp.opentracing.ser ver.skip-pattern です。 この値は java.util.regex.Pattern に適合する正規表現です。 着信サーバー URL の UriInfo.getPath() がこの正規表現に一致すると、この要求はトレースから除外されます。
    1. スキップ・パターンを定義する 1 つの方法は、 server.env ファイルに追加することです。
      オペレーティング・システムで、環境名にドット (.) やダッシュ (-) などの文字の使用が許可されていない場合は、これらの文字をアンダースコアー (_) で置き換えることができます。 例えば、 server.env ファイルに mp_opentracing_server_skip_pattern=/inventory.* を追加して、 /inventory.*と一致する URL のサーバー・サイド・トレースを除外します。
  • 操作名の形式を使用するには、 MicroProfile Config バージョン 1.3 準拠の構成キー mp.opentracing.server.operation-name-providerhttp-pathに設定します。 デフォルト値はクラス・メソッドです。
    例えば、操作名を新しい形式に変更するには、mp_opentracing_server_operation_name_provider=http-pathserver.env ファイルに追加します。