Spring Boot プログラミング・モデルのサポート

Liberty は、Spring アプリケーションを開発するための Spring Boot アプリケーション・プログラミング・モデルをサポートします。

Libertyへの Spring Boot アプリケーションのデプロイに関する最新情報については、 Open Liberty Web サイトを参照してください。

背景

Spring Boot は、できるだけ迅速に稼働状態にできるように設計されています。詳しくは、 Spring Boot プロジェクト・サイトを参照してください。

典型的な Spring Boot アプリケーションは、アプリケーション・サーバーへのデプロイメントを必要とせずに実行できるスタンドアロン JAR ファイルです。このスタンドアロン・ファイルにより、Spring Boot アプリケーションの開発が単純になります。ただし、アプリケーションを実稼働環境にデプロイすると、アプリケーション・サーバーの利点を活用することはできません。

Spring Boot アプリケーション JAR ファイル・フォーマットは、 Libertyでサポートされるアプリケーション・タイプです。 Spring Boot アプリケーションは、WAR ファイルとしてパッケージ化せずに Liberty にデプロイできます。 Liberty は、 Dockerなどのコンテナーへの Spring Boot アプリケーションのデプロイメントを最適化するためのツールを提供します。

重要: Spring Boot に対する Liberty サポートは、 Liberty Java または Jakarta Servlet および Java または Jakarta Server Pages のフィーチャーを使用することにより、Web コンテナーのサポートと統合されます。 HTTPS または WebSocket のサポートが必要な場合は、トランスポート・セキュリティー機能または WebSocket 機能を有効にすることができます。他のすべてのサーバー構成は、Spring Boot アプリケーション・プロパティーによって処理されます。これらのフィーチャーの使用可能なバージョンについて詳しくは、 Liberty フィーチャーを参照してください。

例えば、セキュリティー・プロパティーは、spring.security.* アプリケーション・プロパティーを使用して設定できます。 Liberty の Spring Boot フィーチャーは、他の Liberty フィーチャー (Application Security や Jakarta RESTful Web Services (旧称 JAX-RS) など) によって提供される機能と統合しません。アプリケーションがこれらの Liberty フィーチャーによって提供される機能と同様の機能を必要とする場合、 Spring Boot プロジェクトには、アプリケーションに組み込むことができる Spring Boot スターターが用意されています。 spring-boot-starter-security などの Spring Boot スターター、または cxf-spring-boot-starter-jaxrs などのサード・パーティー・スターターをアプリケーションに組み込むと、 Liberty フィーチャーを使用する代わりにスターターによって提供されるテクノロジーを使用できます。

Spring Boot スターター

表 1. Spring Boot サポート
Spring Boot スターター	Liberty フィーチャー	リバティ	Liberty Core
Spring Boot 1.5
spring-boot-スターター	`springBoot-1.5`	✔	✔
Spring-Boot-スターター-Web	`springBoot-1.5` と `servlet-3.1`、 `servlet-4.0`、または `jsp-2.3`	✔	✔
spring-boot-starter-websocket	`springBoot-1.5` および `websocket-1.0` または `websocket-1.1`	✔	✔
Spring Boot 2.0
spring-boot-スターター	`springBoot-2.0`	✔	✔
Spring-Boot-スターター-Web	`springBoot-2.0` と `servlet-3.1`、 `servlet-4.0`、または `jsp-2.3`	✔	✔
spring-boot-starter-websocket	`springBoot-2.0`および `websocket-1.0` または `websocket-1.1`	✔	✔
spring-boot-starter-webflux	`springBoot-2.0` と `servlet-3.1`、 `servlet-4.0`、または `jsp-2.3`	✔	✔
Spring Boot 3.0
spring-boot-スターター	`springBoot-3.0`	✔	✔
Spring-Boot-スターター-Web	`springBoot-3.0` と `servlet-6.0`、 `servlet-6.1`、または `jsp-2.3`	✔	✔
spring-boot-starter-websocket	`springBoot-3.0` および `websocket-2.0`	✔	✔
spring-boot-starter-webflux	`springBoot-3.0` と `servlet-6.0`、 `servlet-6.1`、または `jsp-2.3`	✔	✔

リストされたスターターに加えて、他にも Spring Boot アプリケーションに使用できる Spring Boot スターターがあります。アプリケーションに組み込まれている追加のスターターでは、追加の Liberty フィーチャーを使用可能にする必要はありません。