IBM Data Studio クライアントをリモート・オペレーション用に構成

SQL ステートメント、ユーティリティー、およびコマンドを実行する場合、または IBM Data Studio クライアントからリモート・サーバー上のファイルを参照およびアクセスする場合には、DB2® Administration Server (DAS) またはセキュア・シェル (SSH) プロトコルのいずれかと、Secure File Transfer Protocol (SFTP) を適切に構成する必要があります。

IBM Data Studio クライアントでは、コマンドまたはユーティリティーを実行するターゲット・サーバーのオペレーティング・システムに応じて、DAS プロトコルまたは SSH プロトコルが使用されます。

ヒント: IBM® Data Studio Web コンソールの構成については、『Configuring the IBM Data Studio web console for remote operations』を参照してください。

下の表に、IBM Data Studio クライアントで使用されるプロトコルを示します。

表 1. リモート・サーバーでのコマンドおよびユーティリティーの実行に使用されるプロトコル
オペレーティング・システム リモートのコマンドおよびユーティリティーの方式
Windows Windows 上のローカル・データベースへの接続には、SSH が使用されます。

リモート・データベースへの接続には、最初に SSH の使用が試されます。 SSH を使用できない場合は、DAS が試行されます。

Linux または UNIX SSH が使用されます。
リモート・ファイル・システムの参照およびアクセス
リモート・ファイル・システムを参照してアクセスするとき、常に SFTP プロトコルが使用されます。
Windows オペレーティング・システムの場合:
  • Cygwin から実行されるサポート対象の OpenSSH サービス実装に使用されるドライブおよび関連ファイル・システム・パスは、デフォルト・ディレクトリーである cygdrive に配置されます。 IBM Data Studio クライアントを使用してコマンドを実行する場合、ファイル・システムに他の Cygwin ディレクトリー・パスを使用することはできません。
  • IBM Secure Shell Server for Windows は、DB2 Server 製品 (バージョン 10.1 フィックスパック 3 以降) および DB2 Server 製品 (バージョン 10.5 以降) でサポートされています。

IBM Data Studio クライアントをインストールしたコンピューター上の DAS または SSH および SFTP の要件

DB2 Administration Server (DAS)
DB2 Administration Server (DAS) と通信するには、IBM Data Server Client が必要です。

リモート操作に必要な接続ライブラリーは、以下のいずれかの製品をインストールすることで用意できます。

  • ローカル DB2 データベース・サーバー・インスタンス
  • IBM Data Server Client

IBM Data Studio クライアントと同じビット・バージョンの IBM Data Server Client をインストールする必要があります。 例えば、64 ビット版の IBM Data Studio クライアントをインストールする場合は、64 ビット版の IBM Data Server Client をインストールする必要があります。

セキュア・シェル (SSH) および Secure File Transfer Protocol (SFTP)
IBM Data Studio クライアントは SSH および SFTP クライアントで事前構成済みであるため、SSH および SFTP プロトコルを使用するには、クライアントでの追加の構成は不要です。

リモート・サーバーでの DAS、SSH、および SFTP の要件

DB2 Administration Server (DAS)
Windows システムで DAS を使用するには、DB2 Administration Server (DAS) が始動済みで、ポート 523 がオープンされている必要があります。
セキュア・シェル (SSH) および Secure File Transfer Protocol (SFTP)
Linux または UNIX システムで SSH および SFTP プロトコルを使用するには、SSH および SFTP デーモンが開始している必要があります。これらが実行されていない場合は、開始するか、システム管理者にデーモンを開始するように依頼してください。SSH では、ポート 22 が開いている必要があります。 SSH では、ポートが通信用に開いている必要があります。構成に応じて、このポートは、デフォルト・ポート 22、または IBM Data Studio のインストール時に構成したポートのいずれかです。
重要: デフォルト・ポート 22 以外のポート番号を指定する場合は、sshd_config ファイル内の Port 値を更新してから、IBM SSH Server for Windows を再始動する必要があります。ファイルは一般的に、データベース・サーバー上の C:¥ProgramData¥IBM¥ibmssh¥etc¥ssh¥sshd_config ディレクトリー内にあります。

Windows システムで SSH および SFTP プロトコルを使用するには、OpenSSH 環境がセットアップされている必要があります。IBM Data Studio クライアントでは、Portable Operating System Interface for UNIX (POSIX) を使用して Cygwin エミュレーション環境で稼働する DB2 for Linux, UNIX, and Windows サーバーへの SSH 通信がサポートされます。 このオープン・ソース・ディストリビューションでは、Cygwin 環境には SSH および SFTP プロトコルの OpenSSH サーバー実装が組み込まれています (Cygwin Net パッケージ openssl、openssh)。IBM Data Studio クライアントでは、すべてのファイル・システム参照およびリモート・ファイル転送に Secure File Transfer Protocol (SFTP) が使用されます。 したがって、SFTP が使用可能になっている必要があります。

Windows システム上で稼働するターゲット・サーバーに OpenSSH 環境をセットアップするには、Cygwin をインストールし、自動サービスとして実行するようにデーモンを構成し、リモート Windows システムへのリモート・ログインを可能にするために Cygwin 環境のユーザー・アカウントおよびグループをオペレーティング・システム・ユーザー・リポジトリーと同期化する必要があります。 Cygwin は、http://cygwin.com からダウンロードしてインストールできます。


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