アプリケーション・テンプレート

アプリケーション・テンプレート により、リソース、環境、プロセス、およびタグ付きコンポーネントまたはコンポーネント・テンプレートの一連のコレクションを保存して再使用し、標準化されたアプリケーションを作成することができます。

アプリケーション・テンプレートは、ユーザーがアプリケーションを作成する際に使用する標準フレームワークです。アプリケーション・テンプレートでは、アプリケーションのアプリケーション・プロパティー、環境プロパティー、および環境ゲートを指定できます。また、アプリケーションに最初に含まれるコンポーネント、環境、およびアプリケーション・プロセスの属性を記述するフレームワークを作成することもできます。アプリケーション・テンプレートには、ユーザーにアプリケーション作成プロセスを案内し、ユーザーの環境を標準化するために必要な数だけこれらのエレメントを含めることができます。

アプリケーション・プロパティーおよび環境プロパティー
アプリケーション・テンプレートから作成されるアプリケーションに、どのアプリケーション・プロパティーおよび環境プロパティーを含めるかを指定します。ユーザーは、アプリケーション・テンプレートからアプリケーションを作成する際にこれらのプロパティーの値を提供する必要があり、また、これらのプロパティーをアプリケーションから削除することはできません。
環境ゲート
コンポーネント・バージョンを環境にデプロイする前にそのコンポーネント・バージョンに含まれている必要がある状況を指定します。ユーザーは、アプリケーション・テンプレートを使用して作成された環境内の環境ゲートを変更できません。コンポーネント・バージョンにバージョンの状況を追加するには、バージョンの状況の追加を参照してください。
コンポーネント

アプリケーションで使用する必要のあるコンポーネントを指定する代わりに、ユーザーがアプリケーションに割り当てるコンポーネントで使用する必要のあるタグを指定できます。

テンプレートを使用してユーザーがどのコンポーネントをアプリケーションに割り当てることができるかを制御するには、ユーザーの会社に関連する、コンポーネント・タグの命名方式を作成する必要があります。また、一貫性を持ってそれらのタグをコンポーネントおよびコンポーネント・テンプレートに適用する必要があります。オブジェクトへのタグの追加を参照してください。

例えば、ある単純な 3 層の Web アプリケーションが、データベース、Web インターフェース、およびアプリケーション・ロジックを使用しています。これらのコンポーネントに、databaseweb_ui、および app_logic の各タグを付けるとします。この Web アプリケーションのアプリケーション・テンプレートを作成する場合、このアプリケーションに 3 つのコンポーネント (つまり、これらの各タグを使用するコンポーネント) が含まれることを指定できます。ユーザーは、このテンプレートからアプリケーションを作成する時、1 つのタグにつき 1 つのコンポーネントをアプリケーションに割り当てることができます。

環境
ユーザーがアプリケーション・テンプレートから環境を選択することを許可できます。その場合、各環境のリソース・ツリーを記述するリソース・テンプレートを作成する必要があります。このリソース・ツリーには任意のエージェント・プロトタイプを含めることができ、コンポーネント・タグを指定した場合、そのコンポーネント・タグをエージェント・プロトタイプに割り当てることができます。アプリケーションが作成されると、これらのタグを含むコンポーネントが、環境のリソース・ツリーに割り当てられます。リソース・テンプレートの作成を参照してください。
アプリケーション・プロセス
複数のコンポーネントをインストールする、単純なアプリケーション・プロセスを定義できます。コンポーネントを指定し、プロセスを選択する代わりに、コンポーネント・タグを指定します。

テンプレートに準拠したアプリケーションのみをユーザーが作成できるようにするために、テンプレートからアプリケーションを作成するユーザーの役割を作成する場合があります。役割の作成およびアクセス権の割り当てを参照してください。ユーザーがアプリケーション・テンプレートから外れてアプリケーションの変更を行わないようにする、役割のアクセス権について詳しくは、アプリケーション・テンプレートのアクセス権リファレンスを参照してください。

注: ユーザーは、特定のアクセス権を付与されると、テンプレートからアプリケーションを作成した後、コンポーネント、環境、およびアプリケーション・テンプレートを追加したり削除したりすることができます。

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