NVMe デバイスの残りの寿命を確認するための IBM i コマンドの実行

IBM i オペレーティング・システムを使用して NVMe デバイスの残りの寿命を確認する方法について説明します。

このタスクについて

IBM i オペレーティング・システムを使用して NVMe デバイスの残りの寿命を確認するには、この手順のステップを実行します。

手順

  1. システムに論理区画がある場合、NVMe デバイスを所有している論理区画からこの手順を実行してください。
  2. IBM i オペレーティング・システムを使用して NVMe デバイスの残りの寿命を確認するには、以下の手順を実行します。
    1. 機密保護担当者 (QSECOFR) のユーザー・プロファイルを使用して、IBM i セッションにサインオンします。
    2. スプール・ファイル内に NVMe 装置報告書を作成するには、IBM i オペレーティング・システムのコマンド行に次のコマンドを入力して、Enter を押します。
      CALL PGM(QSMGSSTD) PARM('NVMEGAUGE' X'00000009' 'SSTD0100' X'00000000')
    3. スプール・ファイルの内容を表示するには、IBM i オペレーティング・システムのコマンド行に wrksplf と入力して、Enter を押します。
      スプール・ファイルには、NVMe デバイスの報告書が入っています。
    4. 「使用済みパーセンテージ (Percentage Used)」フィールドを表示します。

      「使用済みパーセンテージ (Percentage Used)」フィールドの値は 100% ですか?

      • はい: 次のステップに進みます。
      • いいえ: ステップ 4 に進みます。
  3. NVMe デバイスの寿命が終わりに近づいており、取り替える必要があります。NVMe デバイスは、まもなくサポートされている書き込み操作数の限度に到達します。NVMe デバイスへの書き込み操作は時間が経つにつれて低速になり、ある時点でその NVMe デバイスは読み取り専用デバイスになります。オペレーティング・システムが読み取り専用デバイスにデータを書き込むと、書き込み操作はリジェクトされ、オペレーティング・システムはそのデバイスに障害が発生したと見なします。通常の書き込み操作をサポートするためには、NVMe デバイスを取り替える必要があります。
    注: IBM NVMe デバイスの障害は、書き込みサイクルの最大数に達していないデバイスについてのみ、標準保証および保守期間中の対象となります。この限界に達したデバイスは、仕様に応じて作動できなくなり、取り替えが必要になります。この交換費用は、標準保証や保守期間中の対象にはなりません。
    これで手順は終了です。
  4. 「使用可能な予備スペース (Available spare space)」フィールドの値は 1 に等しいですか?
    • はい: 次のステップを引き続き実行します。
    • いいえ: サービス・アクションは不要です。これで手順は終了です。
  5. NVMe デバイスの寿命が終わりに近づいており、取り替える必要があります。NVMe デバイスは、まもなくサポートされている書き込み操作数の限度に到達します。NVMe デバイスへの書き込み操作は時間が経つにつれて低速になり、ある時点でその NVMe デバイスは読み取り専用デバイスになります。オペレーティング・システムが読み取り専用デバイスにデータを書き込むと、書き込み操作はリジェクトされ、オペレーティング・システムはそのデバイスに障害が発生したと見なします。通常の書き込み操作をサポートするには、都合の良い最も早い時期に定期保守をスケジュールして NVMe デバイスを取り替えます。
    注: IBM NVMe デバイスの障害は、書き込みサイクルの最大数に達していないデバイスについてのみ、標準保証および保守期間中の対象となります。この限界に達したデバイスは、仕様に応じて作動できなくなり、取り替えが必要になります。この交換費用は、標準保証や保守期間中の対象にはなりません。
    これで手順は終了です。