PCIe3 LPX 4 ポート 10 GbE SR アダプター (FC EN16 (CCIN 2CE3))
フィーチャー・コード (FC) EN16 アダプターの仕様およびオペレーティング・システム要件について説明します。
概説
FC EN16 と FC EN15 は同じアダプターです。FC EN16 はロー・プロファイル・アダプターであり、FC EN15 はフルハイト・アダプターです。この 2 つのアダプターの名前は次のとおりです。
- FC EN16: PCIe3 LPX 4 ポート 10 GbE SR アダプター
- FC EN15: PCIe3 4 ポート 10 GbE SR アダプター
PCIe3 LPX 4 ポート 10 GbE SR アダプターは、PCI Express (PCIe) 第 3 世代の x8 ショート・フォーム・ファクター・アダプターです。このアダプターは、図 1 に示すように、4 個の 10 Gb スモール・フォーム・ファクター・プラグ可能 (SFP+) 光 SR トランシーバー・ポートを提供します。ポートは、リトル・コネクター (LC) 二重タイプ・コネクターを備えており、短波レーザー光学と MMF-850nm ファイバー・ケーブル接続を使用します。光ケーブルについて詳しくは、ケーブル を参照してください。このアダプターは、イーサネット・ネットワーク・インターフェース・コントローラー (NIC) 機能をサポートし、SR-IOV NIC サポートも提供します。NIC 機能用の SR-IOV 機能 機能は、4 つのポートのいずれにも適切なファームウェアおよびオペレーティング・システムのレベルでサポートされます。SR-IOV (SR-IOV) 機能を有効にするには、HMC が必要です。
このアダプターは以下のフィーチャーを提供します。
- NIC モードで機能できる 4 個の 10 Gb ポート
- AIX® ネットワーク・インストール管理 (NIM) サポート
- アダプターは、割り込みの軽減をサポートし、プロセッサーの使用率を大幅に削減すると同時にパフォーマンスを向上させます。
- アダプターは、インターフェース当たり複数のメディア・アクセス制御 (MAC) をサポートします。
- アダプターは、統合されたメディア・アクセス制御 (MAC) および物理層 (PHY) をサポートします。
- アダプターは、各種のポートおよび機能について、以下の標準をサポートします。
- 10 GbE ポートで IEEE 802.3ae
- 1 GbE ポートで 802.3ab
- カプセル化フレームに関する Ether II および IEEE 802.3
- タグ付き VLAN フレームの優先順位のセットアップに関する 802.1p
- VLAN のタグ付けに関する 802.1Q
- フロー制御に関する 802.3x
- ロード・バランシングおよびフェイルオーバーに関する 802.3ad
- リンク集約に関する IEEE 802.3ad および 802.3
- アダプターは、メッセージ・シグナル割り込み (MSI)、MSI-X、および従来型ピン割り込みのサポートを提供します。
- アダプターは、最大 9.6 KB のジャンボ・フレームをサポートします。
- アダプターは、TCP チェックサム・オフロード TCP プロトコル、ユーザー・データグラム・プロトコル (UDP)、TCP セグメンテーション・オフロード (TSO) (IPv4 および IPv6 用) をサポートします。
- TCP セグメンテーション・オフロードまたは大容量送信オフロードをサポート
- EEPROM-SPI および単一の EEPROM をサポート
- 電気・電子機器に含まれる特定有害物質の使用制限指令 (RoHS 指令) に関する欧州連合指令 2002/95/EC に準拠
図 1. FC EN16 アダプター
仕様
- 項目
- 説明
- アダプターの FRU 番号
- 00ND466 (RoHS 指令に適合する設計である)
- ロー・プロファイル・テール・ストック
- 折り返しプラグ FRU 番号
- 12R9314 (SFP+ SR 折り返しプラグ)注: 折り返しプラグはカードに付属していませんが、IBM® から購入できます。
- I/O バス・アーキテクチャー
- PCIe3 x8
- スロット要件
- スロットの優先順位およびインストール規則について詳しくは、PCIe アダプターのインストールの規則とスロットの優先順位 を参照し、作業中のシステムを選択してください。
- ケーブル
- 詳しくは、ケーブルを参照してください。
- 電圧
- 3.3 V
- フォーム・ファクター
- ショート、ロー・プロファイルのテール・ストック
- 最大数
- サポートされるアダプターの最大数について詳しくは、PCIe アダプターのインストールの規則とスロットの優先順位 を参照し、作業中のシステムを選択してください。
ケーブル
以下の仕様に準拠した、短波レーザー用のマルチモード光ファイバー・ケーブルを使用してください。
- OM3 または OM4: マルチモード 50/125 マイクロメートル・ファイバー、2000 MHz x km 帯域幅
- OM2: マルチモード 50/125 マイクロメートル・ファイバー、500 MHz x km 帯域幅
- OM1: マルチモード 62.5/125 マイクロメートル・ファイバー、200 MHz x km 帯域幅
見出し | ケーブルのタイプと距離 | ||
---|---|---|---|
速度 | OM1 | OM2 | OM3 |
10 Gbps | 0.5 メートルから 33 メートル | 0.5 メートルから 82 メートル | 0.5 メートルから 300 メートル |
オペレーティング・システムまたは区画の要件
新しいフィーチャーを取り付ける場合、必ずその新規フィーチャーのサポートに必要なソフトウェアを準備し、そのフィーチャーおよび接続デバイスについて満たす必要のある前提条件があるかどうかを判別してください。前提条件があるか確認するには、IBM Prerequisite Web サイト を参照してください。
アダプターは、 オペレーティング・システムの以下のバージョンでサポートされます。
- AIX
- AIX 6.1 (6100-09 テクノロジー・レベル、Service Pack 5 および APAR IV68443 以降適用)
- AIX 7.1 (7100-03 テクノロジー・レベル、Service Pack 5 および APAR IV68444 適用)
- AIX 7.1 (7100-02 テクノロジー・レベル、Service Pack 7 以降適用)
- AIX 6.1 (6100-08 テクノロジー・レベル、Service Pack 7 以降適用)
- Linux
- Red Hat Enterprise Linux バージョン 7.1 以降
- Red Hat Enterprise Linux バージョン 7.1、リトル・エンディアン以降
- Red Hat Enterprise Linux バージョン 6.6 以降
- SUSE Linux Enterprise Server 11、Service Pack 4 以降適用
- SUSE Linux Enterprise Server 12 以降
- Ubuntu Server 16.04 以降
- Ubuntu Server 14.04.3 以降
- IBM i
- IBM i バージョン 7.2、Technology Refresh 2 以降
- IBM i バージョン 7.1、Technology Refresh 10 以降
- VIOS
- VIOS 2.2.3.51 以降