PCIe2 FH 4 ポート 8 Gb ファイバー・チャネル・アダプター (FC EN12, CCIN EN0Y)

フィーチャー・コード (FC) EN12 アダプターの仕様およびオペレーティング・システム要件について説明します。

概説

PCIe2 FH 4 ポート 8 Gb ファイバー・チャネル・アダプターは、PCI Express (PCIe) 第 2 世代、フルハイト、高性能 x8 ショート・フォーム・ファクター・プラス (SFF+) ホスト・バス・アダプター (HBA) です。このアダプターは、複数の論理 (仮想) 接続が同一の物理ポートを共有できるようにします。 各論理接続には独自のリソースがあり、独立して管理することができます。 各ポートは、ファイバー・リンクを介して単一イニシエーター機能を提供するか、N_Port ID Virtualization (NPIV) を使用して複数のイニシエーター機能を提供します。 ポートは、LC タイプのコネクターを使用して接続されます。これらのコネクターは短波レーザー光学を使用します。 このアダプターは、リンク・スピード 2、4、および 8 G ビット/秒 (Gbps) で動作し、自動的にネゴシエーションして可能な限り最高速度で動作します。 各ポート上の LED は、ポートの接続状況とリンク・スピードに関する情報を提供します。 このアダプターはファイバー・チャネル・スイッチに接続します。

図 1 はアダプターを示しています。
図 1. PCIe2 FH 4 ポート 8 Gb ファイバー・チャネル・アダプター
アダプターの図

仕様

項目
説明
アダプターの FRU 番号
00WT107 (RoHS 指令に適合する設計である)
I/O バス・アーキテクチャー
PCIe2.0 x8
スロット要件
PCIe 第 2 世代 x8 スロット 1 つ。
ケーブル
ケーブルについては、ケーブルを参照してください。
電圧
3.3 V および 12.0 V
フォーム・ファクター
ショート
最大数
サポートされるアダプターの最大数について詳しくは、PCIe アダプターのインストールの規則とスロットの優先順位 を参照し、作業中のシステムを選択してください。
実現される属性
  • NPIV 機能は、VIOS によりサポートされます。
  • 4 つのポートすべてがフルスピードで稼働するには、PCI Express 第 2 世代 x8 スロットが必要です。

スロットの優先順位およびインストール規則について詳しくは、PCIe アダプターのインストールの規則とスロットの優先順位 を参照し、作業中のシステムを選択してください。

ケーブル

以下の仕様に準拠した、短波レーザー用のマルチモード光ファイバー・ケーブルを使用してください。
  • OM3: マルチモード 50/125 マイクロメートル・ファイバー、2000 MHz x km 帯域幅
  • OM2: マルチモード 50/125 マイクロメートル・ファイバー、500 MHz x km 帯域幅
  • OM1: マルチモード 62.5/125 マイクロメートル・ファイバー、200 MHz x km 帯域幅
コア・サイズが異なるため、OM1 ケーブルは他の OM1 ケーブルにしか接続できません。 最良の結果を得るためには、OM2 ケーブルは OM3 ケーブルに接続してはなりません。 ただし、OM2 ケーブルを OM3 ケーブルに接続した場合は、OM2 ケーブルの特性がケーブルの全長に適用されます。次の表は、リンク・スピードが異なる各種の光ファイバー・ケーブルについて、サポートされる距離を示しています。
表 1. マルチモード光ファイバー・ケーブルのサポートされる距離
見出し ケーブルのタイプと距離
速度 OM1 OM2 OM3
2.125 Gbps 0.5 メートルから 150 メートル 0.5 メートルから 300 メートル 0.5 メートルから 500 メートル
4.25 Gbps 0.5 メートルから 70 メートル 0.5 メートルから 150 メートル 0.5 メートルから 380 メートル
8.5 Gbps 0.5 メートルから 21 メートル 0.5 メートルから 50 メートル 0.5 メートルから 150 メートル

オペレーティング・システムまたは区画の要件

このアダプターは、使用するシステムに応じて、以下のバージョンのオペレーティング・システムでサポートされます。
  • AIX®
    • AIX 7.1 (7100-01 テクノロジー・レベル、Service Pack 4 以降適用)
    • AIX 7.1 (7100-00 テクノロジー・レベル、Service Pack 6 以降適用)
    • AIX 6.1 (6100-07 テクノロジー・レベル、Service Pack 4 以降適用)
    • AIX 6.1 (6100-06 テクノロジー・レベル、Service Pack 8 以降適用)
    • AIX 5.3 (5300-12 テクノロジー・レベル、Service Pack 6 以降適用)
  • Linux
    • Red Hat Enterprise Linux バージョン 7 以降 (Red Hat から利用可能な現行のメンテナンス・アップデートを適用)
    • Red Hat Enterprise Linux バージョン 6.2 以降 (Red Hat から利用可能な現行のメンテナンス・アップデートを適用)
    • SUSE Linux Enterprise Server 11 (Service Pack 2) 以降 (SUSE から利用可能な現行のメンテナンス・アップデートを適用)
    • SUSE Linux Enterprise Server 10 (Service Pack 4 以降適用)
    • サポートの詳細については、LinuxAlert Web サイト を参照してください。
  • IBM® i only with VIOS
    • IBM i バージョン 7.2 以降
    • IBM i バージョン 7.1 以降
  • VIOS
    • VIOS でのサポートには、VIOS 2.2.1.4 以降が必要です。



最終更新: 2017 年 7 月