PCIe3 LP 4 ポート (10Gb FCoE および 1GbE) LR および RJ45 アダプター (FC EN0N; CCIN 2CC0)

フィーチャー・コード (FC) EN0N アダプターの仕様およびオペレーティング・システム要件について説明します。

概説

PCIe3 LP 4 ポート (10Gb FCoE および 1GbE) LR および RJ45 アダプターは、PCI Express (PCIe) 第 3 世代、x8、ロー・プロファイル・アダプターです。4 つのポートを持つ、Fibre Channel over Ethernet (FCoE) コンバージド・ネットワーク・アダプター (CNA) です。このアダプターは、PCIe 3.0 ホスト・バス・インターフェースを備えています。ネットワーキングおよびファイバー・チャネル・ストレージ・トラフィックを統合する高性能アダプターです。このアダプターは、クラウド・コンピューティング、仮想化、ストレージ、およびその他のデータ・センター・アプリケーション向けに最適化されています。 FCoE 機能もネットワーク・インターフェース・コントローラー (NIC) 機能も、4 つのポートすべてで利用可能です。FCoE を使用する場合は、コンバージェンス拡張イーサネット (CEE) スイッチを使用する必要があります。アダプターは、リンク集約およびフェイルオーバーのフィーチャーを備えているので、冗長度および高可用性を必要とする重要なネットワーク・アプリケーションへの使用に適しています。

この 4 ポート・アダプターは、2 個の 10 Gb FCoE 長距離 (LR) 光ポートおよび 2 個の 1 Gb RJ45 イーサネット・ポートを提供します。2 個の 10 Gb FCoE ポートは、SFP+ 光トランシーバーを提供し、二重リトル・コネクター・タイプ (LC) のコネクターを備えています。各 FCoE ポートは公称データ速度 10 Gbps (G ビット/秒) のイーサネット接続を提供します。 光トランシーバーは、短波レーザー光学を使用し、LC コネクター付きの MMF-850nm ファイバー・ケーブルで接続されます。このアダプター上の FCoE トラフィック用に、FCoE スイッチが接続されている必要があります。

各 1 Gb ポートは、データ速度 1 Gbps でイーサネット接続を提供し、イーサネット・ケーブルによって接続されます。図 1 は、FC EN0N アダプターを示しています。
制約事項: 1 Gb イーサネット・ポートは、10 Mbps (メガビット/秒) のデータ速度をサポートしません。
このアダプターは以下のフィーチャーを提供します。
  • このアダプターは、NIC として機能するために、専用モードと SR-IOV (シングル・ルート I/O 仮想化) モードの両方をサポートします。
  • このアダプターは、ブート・アダプターとして機能できます。
  • このアダプターは、すべてのファイバー・チャネル・トポロジーおよびイーサネット・トポロジーをサポートします。
  • このアダプターは、エンドツーエンド・データ・パス・パリティーおよび巡回冗長検査を提供します。
図 1. FC EN0N アダプター
FC EN0N アダプターを示す図

仕様

項目
説明
アダプターの FRU 番号
00E8143 (RoHS 指令に適合する設計である)
ロー・プロファイルのテール・ストックの部品番号: 00E8163
折り返しプラグ FRU 番号
12R9314 (ファイバー LC コネクター用)
10N7405
注: 折り返しプラグはカードに付属していません。12R9314 (FC ECW0) は、IBM® から購入できる唯一の折り返しプラグです。
I/O バス・アーキテクチャー
PCIe3 x8
スロット要件
スロットの優先順位およびインストール規則について詳しくは、PCIe アダプターのインストールの規則とスロットの優先順位 を参照し、作業中のシステムを選択してください。
ケーブル
LR SFP+ 光ケーブル (MMF-850nm) および Cat5 イーサネット・ケーブル。光ケーブルについて詳しくは、ケーブル を参照してください。
電圧
12 V
フォーム・ファクター
ショート、ロー・プロファイル
最大数
サポートされるアダプターの最大数について詳しくは、PCIe アダプターのインストールの規則とスロットの優先順位 を参照し、作業中のシステムを選択してください。

ケーブル

以下の仕様に準拠した、短波レーザー用のマルチモード光ファイバー・ケーブルを使用してください。
  • OM3 または OM4: マルチモード 50/125 マイクロメートル・ファイバー、2000 MHz x km 帯域幅
  • OM2: マルチモード 50/125 マイクロメートル・ファイバー、500 MHz x km 帯域幅
  • OM1: マルチモード 62.5/125 マイクロメートル・ファイバー、200 MHz x km 帯域幅
コア・サイズが異なるため、OM1 ケーブルは他の OM1 ケーブルにしか接続できません。 最良の結果を得るためには、OM2 ケーブルは OM3 または OM4 ケーブルに接続してはなりません。ただし、OM2 ケーブルを OM3 および OM4 ケーブルに接続した場合は、OM2 ケーブルの特性がケーブルの全長に適用されます。次の表は、リンク・スピードが異なる各種の光ファイバー・ケーブルについて、サポートされる距離を示しています。
表 1. マルチモード光ファイバー・ケーブルのサポートされる距離
見出し ケーブルのタイプと距離
速度 OM1 OM2 OM3
10 Gbps 0.5 メートルから 33 メートル 0.5 メートルから 82 メートル 0.5 メートルから 300 メートル

オペレーティング・システムまたは区画の要件

新しいフィーチャーを取り付ける場合、必ずその新規フィーチャーのサポートに必要なソフトウェアを準備し、そのフィーチャーおよび接続デバイスについて満たす必要のある前提条件があるかどうかを判別してください。前提条件があるか確認するには、IBM Prerequisite Web サイト を参照してください。

このアダプターは、使用するシステムに応じて、以下のバージョンのオペレーティング・システムでサポートされます。
  • AIX®
    • AIX 7.1 (テクノロジー・レベル 3、Service Pack 2 以降適用)
    • AIX 7.1 (テクノロジー・レベル 2、Service Pack 3 以降適用)
    • AIX 6.1 (テクノロジー・レベル 9、Service Pack 2 以降適用)
    • AIX 6.1 (テクノロジー・レベル 8、Service Pack 3 以降適用)
  • Linux
    • Red Hat Enterprise Linux バージョン 7 またはそれ以降 (Red Hat から利用可能な現行のメンテナンス・アップデートを適用)
    • Red Hat Enterprise Linux バージョン 7.1、リトル・エンディアン、またはそれ以降 (Red Hat から利用可能な現行のメンテナンス・アップデートを適用)
    • Red Hat Enterprise Linux バージョン 6.5 またはそれ以降 (Red Hat から利用可能な現行のメンテナンス・アップデートを適用)
    • SUSE Linux Enterprise Server 11 (Service Pack 3) 以降 (SUSE から利用可能な現行のメンテナンス・アップデートを適用)
    • SUSE Linux Enterprise Server 12 以降
    • Linux Ubuntu 14.04.3 以降
    • Linux Ubuntu 16.04 以降
  • PowerKVM
    • IBM PowerKVM 2.1.1 以降
  • IBM i
    • IBM i バージョン 7.1 以降



最終更新: 2017 年 7 月