PCIe3 LP 2x10Gb FCoE 2x1GbE SFP+ アダプター (FC EL38) (CCIN 2B93)
フィーチャー・コード (FC) EL38 アダプターの仕様およびオペレーティング・システム要件について説明します。
概説
PCIe3 LP 2x10Gb FCoE 2x1GbE SFP+ アダプターは、PCI Express (PCIe) 第 3 世代のロー・プロファイル対応アダプターです。4 つのポートを持つ、Fibre Channel over Ethernet (FCoE) コンバージド・ネットワーク・アダプター (CNA) です。このアダプターは、PCIe 3.0 ホスト・バス・インターフェースを備えています。ネットワーキングおよびファイバー・チャネル・ストレージ・トラフィックを統合する高性能アダプターです。このアダプターは、クラウド・コンピューティング、仮想化、ストレージ、およびその他のデータ・センター・アプリケーション向けに最適化されています。 FCoE 機能もネットワーク・インターフェース・コントローラー (NIC) 機能も、両方の FCoE ポートで利用可能です。 FCoE を使用する場合は、コンバージェンス拡張イーサネット (CEE) スイッチを使用する必要があります。アダプターは、リンク集約およびフェイルオーバーのフィーチャーを備えているので、冗長度および高可用性を必要とする重要なネットワーク・アプリケーションへの使用に適しています。
この 4 ポート付きアダプターは、2 個の 10 Gb FCoE SR スモール・フォーム・ファクター・プラグ可能 (SFP+) ポートおよび 2 個の 1 Gb RJ45 イーサネット・ポートを提供します。2 個の 10 Gb FCoE ポートは、リトル・コネクター (LC) タイプのコネクターによって接続されます。各 FCoE ポートは公称データ速度 10 Gbps (G ビット/秒) のイーサネット接続を提供します。
各 1 Gb ポートは、データ速度 1 Gbps でイーサネット接続を提供し、イーサネット・ケーブルによって接続されます。10 Mb データ速度はサポートされません。 図 1 は、
FC EL38 アダプターを示しています。
制約事項: 1 Gb イーサネット・ポートは、10 Mbps (メガビット/秒) のデータ速度をサポートしません。
図 1. FC EL38 アダプター
仕様
- 項目
- 説明
- アダプターの FRU 番号
- 000E9284 (RoHS 指令に適合する設計である)
- 折り返しプラグ FRU 番号
- 12R9314 (ファイバー LC コネクター用)
- 10N7405 (RJ45 コネクター用)
- I/O バス・アーキテクチャー
- PCIe3 x8
- スロット要件
- スロットの優先順位およびインストール規則について詳しくは、PCIe アダプターのインストールの規則とスロットの優先順位 を参照し、作業中のシステムを選択してください。
- ケーブル
- SR SFP+ 光ファイバー・ケーブルおよび CAT5 イーサネット・ケーブル
- 電圧
- 3.3 V, 12 V
- フォーム・ファクター
- ショート、標準サイズのブラケット、ロー・プロファイル対応
- 最大数
- サポートされるアダプターの最大数について詳しくは、PCIe アダプターのインストールの規則とスロットの優先順位 を参照し、作業中のシステムを選択してください。
オペレーティング・システムまたは区画の要件
新しいフィーチャーを取り付ける場合、必ずその新規フィーチャーのサポートに必要なソフトウェアを準備し、そのフィーチャーおよび接続デバイスについて満たす必要のある前提条件があるかどうかを判別してください。前提条件があるか確認するには、IBM® Prerequisite Web サイト を参照してください。
このアダプターは、使用するシステムに応じて、以下のバージョンのオペレーティング・システムでサポートされます。
- Linux
- Red Hat Enterprise Linux バージョン 7 またはそれ以降 (Red Hat から利用可能な現行のメンテナンス・アップデートを適用)
- Red Hat Enterprise Linux バージョン 7.1、リトル・エンディアン、またはそれ以降 (Red Hat から利用可能な現行のメンテナンス・アップデートを適用)
- Red Hat Enterprise Linux バージョン 6.5 またはそれ以降 (Red Hat から利用可能な現行のメンテナンス・アップデートを適用)
- SUSE Linux Enterprise Server 11 (Service Pack 3) 以降 (SUSE から利用可能な現行のメンテナンス・アップデートを適用)
- SUSE Linux Enterprise Server 12 以降
- Linux Ubuntu 14.04.3 以降
- Linux Ubuntu 16.04 以降
- PowerKVM
- IBM PowerKVM 2.1 SP1 以降