PCIe3 CAPI ファイバー・チャネル・フラッシュ・アクセラレーター・アダプター (FC EJ17)
フィーチャー・コード (FC) EJ17 アダプターの仕様およびオペレーティング・システム要件について説明します。
概説
FC EJ16、EJ17、および EJ18 は電子的には同一ですが、テール・ストック・ブラケットが異なります。
PCIe3 LP CAPI アクセラレーター・アダプター (FC EJ17) は、ショート、フルハイト、PCI Express (PCIe) 第 3 世代 (Gen3) の x8 アダプターです。このアダプターは、POWER8® プロセッサーのコプロセッサーとして機能し、外部ファイバー・チャネル・フラッシュ・ストレージへの CPU アクセス負荷を軽減するように設計されています。
重要: グラフィックス処理装置 (GPU) アダプターおよび Coherent Accelerator Processor Interface (CAPI) アダプターは、電源を入れたまま取り替えることはできません。
このアダプターは以下のフィーチャーを提供します。
- このアダプターには、直接接続の、外部ストレージへの Point-to-Point 8Gb ファイバー・チャネル・リンクが必要です。
- アダプターには、プログラマブル CAPI ファイバー・チャネル・オフロード・アクセラレーター機能ユニット (AFU) が組み込まれています。
- このアダプターは、プロビジョンされる 1 つ以上の 4096 バイト・セクターの論理装置番号 (LUN) を必要とします。このアダプターおよびその付随ソフトウェア・ライブラリーは、512 バイト・セクターの LUN では機能しません。
- アダプターでは、3.3 V と 12 V の両方の電源が PCIe スロットで使用可能である必要があります。
- アダプターは、機能するようにダイレクト・ホスト・バス PCIe スロットに接続する必要があります。
- システムでは、プロセッサー当たり最大 1 個のアダプターがサポートされます。
図 1. PCIe3 CAPI ファイバー・チャネル・フラッシュ・アクセラレーター・アダプター
ソフトウェア要件
FC EJ17 アダプターのソフトウェア要件は以下のとおりです。
- このアダプターには、CAPI Flash を利用するための IBM® Data Engine for NoSQL の追加ソフトウェア・パッケージが必要です。
- ソフトウェア・パッケージおよびアダプター・マイクロコードが、対応するペアとしてインストールされている必要があります。
- ソフトウェア・パッケージは、Fix Central Web サイト で EJ17 フィーチャー・コードを指定してダウンロードできます。
- アダプターの機能はオペレーティング・システムおよびソフトウェア・ライブラリーのバージョンにより異なります。
- 一致しないアダプターのマイクロコードおよびオペレーティング・システムまたはソフトウェア・ライブラリーをインストールすると、Linux システム・エラー・ログにログが記録されます。そのログにファームウェアを更新する必要があることが示されます。
- AIX 7.2 は仮想 LUN のユース・ケースをサポートします。微細化マルチパス、複数 LUN サポート、および永続ストレージのような CAPI Flash 機能を完全活用するには、AIX 7.2 以降が必要です。
仕様
- 項目
- 説明
- アダプターの FRU 番号
- 00NK025 (RoHS 指令に適合する設計である)
- I/O バス・アーキテクチャー
- PCIe3 x16
- スロット要件
- CAPI 対応 PCIe x16 フルハイト・スロット 1 つ。
- 電圧
- 3.3 V および 12 V
- フォーム・ファクター
- ショート、フルハイト
- 最大数
スロットの優先順位およびインストール規則について詳しくは、PCIe アダプターのインストールの規則とスロットの優先順位 を参照し、作業中のシステムを選択してください。
オペレーティング・システムまたは区画の要件
このアダプターは、使用するシステムに応じて、以下のバージョンのオペレーティング・システムでサポートされます。
- AIX®
- AIX 7.2 以降
IBM FlashSystem ストレージでのホストの作成
IBM FlashSystem
ストレージで、Flash のワールド・ワイド・ポート名 (WWPN) を使用してホストを作成するには以下のコマンドを使用します。
注: このコマンドを実行するには、AIX 7.2 以降が必要です。
- IBM FlashSystem® ストレージでホストを作成するには、以下の手順を実行します。
- AIX システム・コンソールに root ユーザーとしてログインします。
- すべての CAPI Flash アダプターをリストして、現在の各アクセラレーターのポートに対応する CAPI Flash ワールド・ワイド・ポート名 (WWPN) を見つけるには、次のコマンドを入力します。
lsdev -C|grep cflash
次の例に示すような出力が表示されます。
- cflash0 Available 00-4800000 CAPI Flash Adapter (1410f0041410f004)
- cflash1 Available 00-4800001 CAPI Flash Adapter (1410f0041410f004)
- この出力リストから、該当する名前 (すなわち、cflash0) を使用するアダプターを左方の列から選択します。リストされている最初のアダプターのワールド・ワイド・ポート名 (WWPN) を読み取るには、次のコマンドを入力します。
lscfg -vl cflash0 | grep "Network Address"
次の例に示すような出力が表示されます。
- Network Address .................. 5005076069800230
- Network Address .................. 5005076069800231
- 出力から WWPN を見つけます。注: 上記の例では、アダプターの WWPN は 5005076069800230 および 5005076069800231 です。
- この WWPN を使用して、IBM FlashSystem GUI またはコマンド行インターフェースで新規ホスト (複数も可) を作成します。
- IBM FlashSystem ストレージに LUN を作成した後、AIX で cfgmgr を実行します。LUN を表示するには、次のコマンドを入力します。
lsdev -Cc disk |grep CAPI
次の例に示すような出力が表示されます。
- hdisk1 Available 00-48000000 MPIO CAPI Flash Disk
- hdisk2 Available 00-48000000 MPIO CAPI Flash Disk
- hdisk3 Available 00-48000000 MPIO CAPI Flash Disk
- hdisk4 Available 00-48000000 MPIO CAPI Flash Disk