PCIe3 LP 2 ポート 40 GbE NIC RoCE QSFP+ アダプター (FC EC3A; CCIN 57BD)
フィーチャー・コード (FC) EC3A アダプターの仕様およびオペレーティング・システム要件について説明します。
概説
PCIe3 LP 2 ポート 40 GbE NIC RoCE QSFP+ アダプターは、ロー・プロファイル、PCIe 第 3 世代 (PCIe3)、デュアル・ポート、40 ギガビット・イーサネット (GbE) アダプター (PCIe 3.0 ホスト・バス・インターフェース付き) です。このアダプターは、ネットワーク・インターフェース・コントローラー (NIC) として機能し、IBTA RDMA over Converged Ethernet (RoCE) プロトコルを使用して効率的な RDMA (リモート直接メモリー・アクセス) サービスを提供します。アダプターは、高帯域幅および短い待ち時間の 40 GbE 接続を提供して、プロセッサーの負荷を減らし、メモリー・アクセスを効率的に使用します。この処理により、ネットワーキング・タスクによるプロセッサーの負荷が軽減され、プロセッサーのパフォーマンスとスケーラビリティーが向上します。
このアダプターは、エンタープライズ・データ・センター、ハイパフォーマンス・コンピューティング、トランザクション・データベース、クラウド・コンピューティング、仮想化、ストレージ、およびその他の組み込み環境向けに最適化されています。 アダプターは、プロセッサーに使用可能な帯域幅を増やし、パフォーマンスを向上させることによって、ネットワーク・パフォーマンスを改善します。このアダプターは、仮想マシン (VM) 専用のアダプター・リソースおよび保護を提供します。アダプターのリンク集約およびフェイルオーバー・フィーチャーは、冗長度および高可用性を必要とする重要なネットワーク・アプリケーションに最適です。
2 個の 40 Gb クワッド (4 チャネル) スモール・フォーム・ファクター・プラグ可能 (QSFP+) トランシーバー・ポートは、ネットワーク内の他のサーバーまたはスイッチとの接続に使用されます。各 QSFP+ ポートは公称データ速度 40 G ビット/秒 (Gbps) のイーサネット接続を提供します。
このアダプターには、トランシーバーは含まれていません。銅線ケーブルと短距離用の QSFP+ 40G BASE-SR トランシーバーを使用してください。 ケーブルについて詳しくは、ケーブルを参照してください。
スロットの優先順位およびインストール規則について詳しくは、PCIe アダプターのインストールの規則とスロットの優先順位 を参照し、作業中のシステムを選択してください。
- データ・センター・ブリッジング・サポート (IEEE 標準バージョン CEE)
- T11.3 FC-BB-5 FCoE
- ハードウェアでの TCP/IP ステートレス・オフロード
- 複数のコア間のトラフィック・ステアリング
- インテリジェント割り込み合体
- 高度なサービス品質 (QoS)
- RoHS-R6 準拠
- uDAPL を使用した RDMA over Ethernet
- 64 ビット・カーネル環境
- マルチプロセッサー対応
- AIX® 共通データ・リンク・インターフェース (CDLI) 準拠
- 同じ物理ポートを共有しながら、NIC デバイス・ドライバーと RoCE デバイス・ドライバーの並行操作
- 標準フレーム (1518 バイト + VLAN タグ用の 4 バイト)
- ジャンボ・フレーム (9018 バイト + VLAN タグ用の 4 バイト)
- IPV4 または IPV6 送信/受信 TCP チェックサム・オフロード
- IPV4 送信 TCP セグメンテーション・オフロード (通常、大容量送信と呼ばれる)
- IPV4 受信 TCP セグメンテーション集約 (通常、大容量送信と呼ばれる)
- PCI バス・エラーからの拡張エラー処理 (EEH)
図 1 はアダプターを示しています。
仕様
- 項目
- 説明
- アダプターの FRU 番号
- 00FW105 (RoHS 指令に適合する設計である)
- I/O バス・アーキテクチャー
- PCIe3 x8
- スロット要件
- スロットの優先順位およびインストール規則について詳しくは、PCIe アダプターのインストールの規則とスロットの優先順位 を参照し、作業中のシステムを選択してください。
- ケーブル
- 詳しくは、ケーブルを参照してください。
- 電圧
- 3.3 V
- フォーム・ファクター
- ショート
- 最大数
- サポートされるアダプターの最大数について詳しくは、PCIe アダプターのインストールの規則とスロットの優先順位 を参照し、作業中のシステムを選択してください。
ケーブル
このアダプター・フィーチャーでは、短距離間のケーブル接続用の互換 QSFP+、40 Gbps、銅線、平衡型、アクティブ・イーサネット・ケーブルを使用する必要があります。QSFP+ 銅線ケーブルを別の角度から見た表示は、図 2 を参照してください。距離が 5 メートルを超える場合は、光ケーブル FC EB2J または FC EB2K に接続する 2 個の光学式 QSFP+ SR トランシーバー (FC EB27) を使用します。フィーチャー・コードの詳細については、表 1 を参照してください。
同じアダプター上で銅線ケーブルと光ケーブルを混用しないでください。
ケーブルの長さ | フィーチャー・コード | CCIN | 部品番号 |
---|---|---|---|
銅線ケーブル | |||
1 m (3.28 ft) | EB2B | 49Y7934 | |
3 m (9.84 ft) | EB2H | 49Y7935 | |
5 m (16.4 ft) | ECBN | 00D5809 | |
光ケーブル | |||
10 m (32.8 ft) | EB2J | 41V2458 | |
30 m (98.4 ft) | EB2K | 45D6369 | |
QSFP+ 40G BASE-SR トランシーバー | EB27 | 49Y7928 |
オペレーティング・システムまたは区画の要件
新しいフィーチャーを取り付ける場合、必ずその新規フィーチャーのサポートに必要なソフトウェアを準備し、そのフィーチャーおよび接続デバイスについて満たす必要のある前提条件があるかどうかを判別してください。前提条件があるか確認するには、IBM Prerequisite Web サイト を参照してください。
- AIX
- AIX 7.1 以降
- AIX バージョン 6.1 以降
- Linux
- Red Hat Enterprise Linux バージョン 7 以降 (Red Hat から利用可能な現行のメンテナンス・アップデートを適用)
- Red Hat Enterprise Linux バージョン 6.5 またはそれ以降 (Red Hat から利用可能な現行のメンテナンス・アップデートを適用)
- SUSE Linux Enterprise Server バージョン 12 以降
- SUSE Linux Enterprise Server 11 (Service Pack 3) またはそれ以降 (SUSE から利用可能な現行のメンテナンス・アップデートを適用)
- Ubuntu Server 14.04.3 以降
- サポートの詳細については、LinuxAlert Web サイト を参照してください。
- デバイス・ドライバーまたは iprutils の最新バージョンは、IBM Service and Productivity Tools Web サイト からダウンロードできます。
- ファームウェア・レベル 8.1 でサポート
- PowerKVM
- IBM PowerKVM 2.1.1 以降